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むかしのおはなし

2 - 幼少期のおはなし//さいどしゅん

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2025年08月09日

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下から音がする  。

きっと  母と  姉が 話しているのだろう  。

母は私に 目もくれない  。

泣き虫だし すぐ怒るし

そんな 私 を気にかけて くれるのは

お姉ちゃんだけだった  。

どうせ 可哀想 とでも思って 嘲笑っているんだろう  。

そんなことを 考えてしまう  。

泣き声が聞こえる  。

何かあったのだろうか  ?

と しゅんは 下へ降りる  。

そこには 姉を 叩き 強く叱っている 母と

いつも 笑顔な 姉が 泣いている 姿  。

しゅんは 驚いた  。

お母さんは 何をしているの  ?

お姉ちゃんは なぜ 泣いているの  ?

分からない  。

酷く怯えている 姉を見ていると

こっちまで怖く感じてしまう  。

早く この状況 から 逃げ出したい  。

そうだ  。

ねぇ  何をしているの  ?

と声をかける  。

母が はっとなる  。

大丈夫なのかな

お姉ちゃん

どうしちゃったのかな

悪いことしちゃったのかな

可哀想

痛そう

私が守ってあげなきゃ  。

そんなことを思っていた  。

興味本位で 姉の部屋に入る  。

そこには ひとつの 日記があった  。

ダメとわかっていたが 覗いてみた  。

《××月××日

今日は お友達と 遊んだ 。

喧嘩 ごっこ を した 。

いっぱい 殴られた 。

でも 大丈夫 。

私が 笑っていれば 全てが 解決する 。

お母さんたちも

きっと 其れ を 望んでいる。 》

という内容  。

しゅんにはとても残酷な内容に見えた  。

誰がどう見ても 可哀想 に見えるだろう  。

ただ にこ は そう思わなかったらしい  。

このような毎日に慣れてしまったらしい 。

そんな 姉を 救いたいという 気持ちは

どんどん 強まっていき

同時に

どんどん 歪んで いった  。


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