「やっほ〜…!」
「んぉ、りうら…!?」
合鍵をつかい、侵入したないこはうす。(不法侵入)
驚いた様子のないくんは、the・風呂上り。
髪がびしょびしょで、バスタオルを肩にかけ、スマホをいじっている。
相変わらず、下着以外なにも着ていない。
よぎった邪な感情を抑え込み、ないくんに話しかける。
「ないくん、髪乾かしてないじゃん。風邪引いちゃうよ?」
「あー……あ!そうだ!りうら、髪乾かしてよ〜!」
ふと思いついたように、瞳を輝かせるないくん。
返事はもちろんYes。
ドライヤーの在り処を漁り、ないくんの後ろに座る。
ドライヤーをかける前に髪を軽く拭けば、ふわっと香るシャンプーの匂い。
……また、邪な感情がよぎる。
それを誤魔化すように、ブオオオンとドライヤーのスイッチを入れた。
しばらくドライヤーをしていると、ふとないくんの項に目がいった。
そこには、数日前りうらが付けた赤い印が。
少し薄くなってるな、と思い、そこに強く吸い付いた。
「んん…っ…、んぇ……?」
ないくんは肩をぴくりと揺らすが、眠たいのか声は落ち着いていた。
「ないくん眠い……?」
「んぅ……」
ふぁ、と小さな欠伸をし、返事をするないくん。
ずいぶんと眠たそう。
ドライヤーのスイッチを切り、ないくんを横抱きにして、ベッドまで運ぶ。
とさり、とないくんをベッドに寝かせると、
りうらも……、なんて腕を掴んでくる。
その声といい、瞳といい、全てが煽情的で。
このまま、ベッドに入ってしまえばきっと耐えられなくなる。
ちょっとだけね、なんて言ってベッドに腰を下ろして、頭を撫でれば気持ちよさそうに目を細めるないくん。
睡魔が限界だったのか、再びふぁ、と欠伸をして夢の世界へと落ちていった。
眠ってもなお、りうらの手を握っている左手を取り、薬指に唇を落とす。
「おやすみ、ないくん。」
コメント
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わぁー また神作品を見つけてしまった