和馬「その日!デートしよ!!」
何言ってんだよ。頭の中で強く思った。
和馬「……ごめんなんでもないです。なんなら殺してもらって構わないです。」
心「急に物騒!あと敬語もやめて!」
和馬「でも今の発言は忘れて…」
心「忘れないよ。25日一緒にデ…出掛けようね!」
心「その日のバイトも一緒に頑張ろう!」
この数日はよく覚えてない。微かな期待と大きな不安を抱えてながらも当日を迎えた。
和馬「なあ、夜麻髪型変じゃないよな?」
夜麻「変じゃ…ないけど、どうしたん?」
夜麻「今日バイト行くだけでしょ?」
和馬「なんでもねーよ」
夜麻「分かった。心ちゃん絡みでしょ?」
和馬「じゃあ俺行ってくるから」
夜麻「告白頑張ってねー」
和馬「余計なこと言うな」
告白する勇気なんて俺には持ち合わせてはいない。そう、今日は心さんに誕生日プレゼントをあげるそれだけ。それだけのはずが…
和馬「なんでこんな緊張してんだよ」
電車に乗り、バイト先のコンビニまで歩いている途中聞き慣れた声で声をかけられた。
心「あ、えっと…おはよ」
和馬「おはよう、心さん」
心「今日は2人だけだね。店長がね6時に荷物を取りにくる人が最後らしくて、それから人が来ないようだったら店閉めていいて」
和馬「いつもより早いな。でもいいのかな」
心「まあうちら2人しかいないから店長も気つかってくれたのかも」
心「これから5時間半頑張ろうね!」
和馬「うん」
2人しかいないからレジと品出しなどを心さんと交代でやりきった。心さんの言っていた6時ちょうどに荷物を受け取りに人が来た以来人の足取りが途絶えた。
和馬「もう人来る気配ないな」
心「よし、じゃあ閉めちゃおう」
そう言った次の瞬間待って!と声が聞こえた。
声の正体はここのコンビニの店長だった。
和馬「どうしたんですか?今日は家族と過ごすんですよね?」
「実はね、2人にケーキあげたくてさ。はい、これ。」
心「わー!!ありがとうございます」
心「…でもいいんですか?」
「いいのいいの、クリスマスなのにバイト入ってくれたからそのお礼として」
「あと彩ちゃん誕生日おめでとう」
心「ありがとうございます!」
「やることもやったし帰ろうかな。あとは2人の時間を楽しんで!」
店長は俺を見ながらそう言った。バイトをやり始めて短いが店長は俺のことをよく分かっている気がする。少し覚悟を決めて心さんの方に振り返ると早速店長から貰ったケーキを食べ始めていた。
和馬「流石心さん」
心「だって美味しそうだったんだもん!」
和馬「店長って凄いよな。俺ら2人の好みに合わせて買ってくるなんて」
心「君のも美味しそうだね……」
和馬「少し食べる?」
心「いいの!?じゃあお言葉に甘えて…」
さも当たり前かのように心さんは口を開けて待ちの体勢に入った。なんとなく察しはついた。
心さんの口が閉じる前に一口サイズに取ったケーキを心さんの口に運ぶ。少し驚いたっ様子だったがすぐに口をもぐもぐとする。
心「やっぱり君のも美味しいね♪」
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