「覚えています。というより、今思い出しました。」なんで、忘れてたんだろう。
「そ、貴方のしたことは、間違っていないと思う。大丈夫。」
「はい。ありがとうございます。」大丈夫。か、何故かこの人の言葉は、信じることが出来た。
「貴方、友達と喧嘩したの?」神谷さん。
「はい。何故か、俺が殺したはずなのに、あの人が殺したって記憶が流れてきて、」
「あの時渡した薬、あれ、ただの栄養剤。入ってたのは、水の方。だけど入れたのは、睡眠薬。他のは、なんも入れてない。」え?じゃあ、なんで、記憶が、戻った?
「なんで。」
「まだ。隠してることがあるんじゃないかな。あの友達。」そう言って、俺の座っていたベットに腰掛けた。
「………そうなんですかね、」
「……俺らからは、何も言えない。だが、俺らは、あの子のことを知っている。」
「なんで、」
「あの日。君たちが初めてあったあの日。会ったんだよ。神谷くんに。」え?あの日に、
「何を、話したんですか?」
「あの子。私たちのこと探ってるの。」なんで
「なんで、」
「ずっと、貴方のことを探してた。」
「え?」話が噛み合わない。
「神谷くんは、貴方のことを殺そうとしてる。」
「そんな訳。」なわけない。
「正確には、神谷くんじゃなくて、その上司の方。」
「上司。」
「ごめんなさい。私達も素性までは、分からない。」
「良いんです。」
「そういえば、服変わって、」制服を着ていたはずなのに、黒いパーカー?のようなものを着ていた。みんなそれぞれ服が違くて、スピカさんは、スカート。制服見たんな感じ。デネボラさんは、柔道着?みたいなのを着ている。で、俺は、パーカー。みんな黒いけど、
「えぇ、制服じゃあ動きずらいと思って。外に出る時は、そこにかかっているマントを羽織って行って。フードは、深く、しっかり被ってね。」
「分かりました。あの。俺の体、見ました?」あざとか、沢山あるから、
「えぇ、嫌だった?」
「いや、あの、あざとかあるから、」
「大丈夫。私もデネボラもあるから。」そっか。みんなそれぞれ事情がある。
「あの。これ、外して貰えますか?」そう言って、足枷を指さした。
「今は、まだできない。お前への信頼がないからな。」そりゃそうか。
「すいません。変な事聞いて。」
「良いのよ。お互い信頼を得られたら、外してあげられる。」
「はい。」信頼、もう出来ないかもしれないけどな、
「俺は、ちょっと席を空ける。スピカには、何もするなよ。」
「は、はい。」なんだ今の、尋常ではない殺意。
「ごめんなさい。私達、同じところで育ってて、デネボラ過保護だから、」
「全然平気です!」あれが信頼。2人とも、互いを分かりあっている。
「龍馬。こっち向いて。」
「?はい。」
キーン
フラッバタン
「…………」
悠馬side
「うぅん、俺何してたんだっけ?てか、なんで保健室に、教室戻らないと。」
バンッ
「悠馬くん!龍馬くんが倒れたって本当?」
「は?龍馬くんが倒れた?何言ってるんだ。」
「じゃあなんでここに、」そうだ、なんで俺は保健室にいるんだ?もしかして…
「「シリウス?」」
ハモった。そんなことは、どうでもいい。早くボスに伝えなきゃ。
「ボスのとこ行くぞ!」
「わかった。」
続く
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