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はい水上×鶴崎でございます!!!!!!
大変申し訳ないのですが僕、水上サマへの解像度が低すぎてもはやマイナスの領域に達しておりまして。
口調や互いの呼び方、仕草や性格など間違ってるとこあったら自分の頭の中で変換してくださいませm(_ _)m
【注意!】
・キャラ崩壊してるかもです
・口調迷子です
・解釈違いかもです
・フォントの大きさめっちゃいじってるので見にくいかもです
・誤字・脱字・誤用に注意です。見つけたらご報告お願いします
・これを読むことによっての被害について、ヌッシは一切責任を負いません
・もうなんでもいい。なんでもこい。受け止めてあげるから(?)の人だけお読みください
「鶴崎、数学の『友愛数』って知ってる?」
東京の、少し古びた喫茶店。
真夏の西日が差し込む窓際の席で、水上は珈琲カップを傾けながら唐突にそう切り出した。
対面に座る鶴崎は、ノートPCの画面に走らせていた数式の羅列から視線を上げ、丸い眼鏡の奥の目を瞬かせた。
「……知ってるよ。2つの異なる自然数の組で、それぞれ自身を除く約数の和が、もう一方の数に等しくなるような数のことだろ? 最小のペアは 220 と 284」
「そう。220 の自身を除く約数を全部足すと 284 になって、284 の約数を全部足すと 220 になる」
水上は冷淡ともとれる淡々とした声で、しかしどこか慈しむように言葉を続けた。
「自分を構成する要素をすべて差し出したら、相手そのものになる。お互いが完全に補い合っている。古代ギリシャのピタゴラス学派は、これを『友人の象徴』とした。他人は自分自身である、という意味を込めてね」
「……急にどうしたの? クイズの作問?」
鶴崎は少し気恥ずかしそうに首を傾げた。
水上は「いや、別に」とだけ言って、窓の外へ視線を逸らしてしまった。
その時の鶴崎には、水上がどんな気持ちでその知識を口にしたのか、本当の意味では理解できていなかった。
自分たちの関係を、その美しい数学の定義に重ね合わせようとしていた水上の、不器用な歪みに気づけなかったのだ。
二人の関係は、世間一般の言葉で言えば「恋人」ということになるのだろう。
だが、互いに多忙を極める身だった。
水上は医学の世界で、鶴崎は数理科学の世界で、それぞれが自分の限界と戦う日々を送っている。
特に最近の水上は、目に見えて余裕をなくしていた。
QuizKnockの撮影や打ち合わせで顔を合わせる機会はあっても、二人きりになる時間はめっきりと減っていた。
メールの返信は一言二言で終わり、電話をかけても、疲弊した水上の声を聞くのが心苦しくて、鶴崎のほうから早く切り上げてしまうことが多くなっていた。
(僕は、水上の力になれているのかな)
鶴崎は、研究室のデスクで一人、ノートに数式を書き殴りながら深くため息をついた。
水上はいつも完璧に見える。
頭脳明晰で、冷静沈着。
だが、その裏でどれほどの重圧を抱えているかを、鶴崎は知っていた。
知っているからこそ、何もできない自分がもどかしかった。
数学の世界なら、どれほど複雑な難問であっても、論理を組み立てていけば必ず一つの美しい解に辿り着く。
しかし、人間の感情というやつには、明確な公式が存在しない。
『自分を構成する要素をすべて差し出したら、相手そのものになる』
かつて水上が語った友愛数の定義が、頭の奥でリフレインする。
水上はあの時、自分に何を求めていたのだろう。
そして自分は、水上に何を返せていたのだろう。
携帯端末が小さく震えた。
水上からのメッセージだった。
『今夜、そっちの家に行ってもいい?』
短い文面だったが、鶴崎の胸はトクンと跳ねた。
断る理由なんて、どこにもなかった。
夜の21時を回った頃、鶴崎のマンションのインターホンが鳴った。
扉を開けると、そこには案の定、肩の線が目に見えて落ち込んだ水上が立っていた。
「おかえり、水上。あ、いや、いらっしゃい、か」
「……お邪魔します」
水上は靴を脱ぎ、リビングに入ると、まるで糸が切れた人形のようにソファへ深く身体を沈めた。
普段の凛とした佇まいは影を潜め、前髪の隙間から覗く瞳は酷く虚ろだった。
「お茶淹れるね。それとも炭酸がいい?」
「何でもいい。……ただ、少し静かにさせて」
鶴崎はキッチンへ向かい、温かい麦茶を用意した。
リビングに戻り、グラスをローテーブルに置く。
水上は目を閉じたまま、微動だにしない。
鶴崎はそっと水上の隣に腰掛けた。
声をかけるべきか迷ったが、今はただ隣にいることしかできないと思い、静かに前を見つめていた。
数分の沈黙の後、水上がゆっくりと目を開けた。
「……鶴崎」
「うん」
「僕さ、最近、自分が何のために動いてるのか分からなくなる時があるんだ」
ぽつり、と水上が溢した。
その声は驚くほど脆かった。
「周りからの期待とか、自分がやらなきゃいけないこととか、そういうので頭の中が飽和状態で。クイズを解くみたいに、一瞬で正解が出せれば楽なんだけど、現実の選択はそうじゃない。……自分がすり減っていくのが分かるんだ」
水上は自嘲気味に笑った。
完璧超人と呼ばれる彼が、これほどまでに弱音を吐くのは珍しかった。
いや、鶴崎の前だからこそ、辛うじて吐き出せているのかもしれない。
「水上は、頑張りすぎだよ」
鶴崎は、できるだけ柔らかい声で言った。
「いつも全部一人で背負おうとする。僕が隣にいるのに、水上は全然頼ってくれないじゃないか」
「頼るって、どうやればいいの?」
水上が真っ直ぐに鶴崎を見た。
その瞳には、切実な迷いがあった。
「僕の抱えている問題は、僕自身でしか解決できない。鶴崎に話したところで、鶴崎の負担を増やすだけだ。……友愛数みたいになりたかったよ。僕のすべてを差し出して、君のすべてを受け入れて、完璧に満たされるような、そんな関係に」
そこで、鶴崎はハッとした。
あの喫茶店での会話。
水上があの時、友愛数の話を切り出した理由が、ようやく一本の線で繋がったのだ。
水上は、孤独だったのだ。
自分一人では抱えきれない重圧の中で、鶴崎という存在と完全に溶け合い、一体になりたかった。
自分の「不足」を、鶴崎の「存在」で埋めたかった。
だからこそ、お互いの約数がぴったりと一致する友愛数という概念に、救いを求めていたのだ。
しかし、鶴崎は静かに首を振った。
「水上、それは違うよ」
「何が?」
「僕たちは、友愛数になっちゃ駄目なんだ」
水上が怪訝そうに眉をひそめる。
鶴崎は眼鏡の位置を指で直しながら、真剣な眼差しで水上を見つめ返した。
「だって、友愛数は『220』と『284』みたいに、あらかじめ決められた固有のペアしか存在しない。しかも、自分自身の要素を全部足し合わせて、やっと相手の数字になるんだ。それって、裏を返せば、自分を限界まで削ぎ落として、相手に依存しなきゃ成り立たない関係だってことじゃないか」
鶴崎の言葉は、数学者としての冷静な分析でありながら、水上への最大限の優しさに満ちていた。
「水上が自分をすり減らして、僕の形になろうとするのは間違ってる。僕だって、水上のために自分を消したくない。僕たちは、それぞれが独立した個別の人間なんだよ」
「……じゃあ、僕らはどうすればいいんだ。こんなに不完全で、すれ違ってばかりなのに」
水上の声が微かに震える。
鶴崎は、水上の大きくて少し冷たい手を、両手でそっと包み込んだ。
「数学にはね、友愛数の他にもう一つ、面白い数の概念があるんだ。……『婚約数』っていうんだけど」
「婚約数……?」
「そう。別名は『交際数』。これも2つの異なる自然数の組なんだけど、友愛数とは少しルールが違うんだ。自身を『除く』んじゃなくて、『1と自分自身を除く』約数の和が、もう一方の数に等しくなるペアのことだよ。最小のペアは 48 と 75」
鶴崎は、水上の手をきゅっと握りしめた。
「48 の『1と自身を除く』約数を全部足すと 75 になる。そして 75 の約数を全部足すと 48 になるんだ。……水上、この意味が分かる?」
水上は、鶴崎の丸い眼鏡の奥にある、確かな光を宿した瞳を見つめた。
医学徒である水上にも、その数学的メッセージの美しさはすぐに理解できた。
「『1』は、個としての最小単位。つまり、自分自身の純粋なアイデンティティだ。そして『自身』は、自分の全体像。……つまり、婚約数は、自分という存在の根底にある一番大切な芯(1)と、自分のプライド(自身)をちゃんと残したままで、それ以外の要素を分け合って、相手と繋がっている数のこと……か」
「大正解」
鶴崎は嬉しそうに、ひまわりが咲いたような笑顔を見せた。
「友愛数みたいに、自分をすべて投げ出して相手に同化するんじゃない。お互いに『1』という自分だけの個性をしっかりと胸に抱いたまま、残りの部分で支え合う。それが婚約数なんだ。僕は、水上とそういう関係になりたい」
水上は目を見開いた。胸の奥に澱のように溜まっていた暗い霧が、鶴崎の言葉によって、みるみるうちに霧散していくのを感じた。
自分を消す必要なんてなかったのだ。
完璧でいる必要も、すべてを一人で抱え込む必要もなかった。
自分は水上颯という「1」のままで、鶴崎修功という「1」を持った人間と、ただ手を携えて歩いていけばいい。
「……本当に、君には敵わないな」
水上の口元から、自然と笑みが溢れた。
それは、ここ数ヶ月の間で、最も柔らかく、心からの笑顔だった。
「当たり前でしょ。僕を誰だと思ってるの」
鶴崎は誇らしげに胸を張る。
「ありがとう、鶴崎。……心が、すごく軽くなった」
水上は、繋がれたままの鶴崎の手を引っ張り、その身体を優しく胸の中に抱き寄せた。
「わっ……」
不意の抱擁に、鶴崎は小さく声を上げたが、拒むことはしなかった。
水上の胸に顔を埋めると、トクトクと規則正しく刻まれる心音と、心地よい体温が伝わってくる。
水上は、鶴崎の背中にそっと腕を回し、愛おしさを確かめるように力を込めた。
そこには、互いの存在を慈しみ、互いの「1」を尊重し合う、温かで穏やかな空気が満ちていた。
「これからは、ちゃんと話すよ。僕の『1』以外の部分、君にたくさん分けるから」
「うん。僕も、水上のことたくさん支える。ずっと一緒にいよう」
二人は身体を離し、見つめ合って、どちらからともなく小さく笑った。
窓の外では、東京の夜景が星のように輝いている。
人間という複雑な存在が織りなす関係に、完璧な数式はない。
けれど、二人で紡ぎ出す方程式の解は、いつだって優しく、そして美しい。
夜の静寂の中、二人の距離は、新しい定義で確かに結ばれていた。
【参考文献】
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=61623?site=nli
はい癖しか詰め込んでおりません!!!
みてるか依頼者!シチュを決めなかった君が悪いんだからな!僕は悪くn(((殴
はい、えーすみませんでしたマジで
解像度低過ぎの罪で逮捕されそう…(
多分ね、みなさんの期待のハードルをくぐれたかなと(⌒▽⌒)
水上サマはもっと解像度をあげてリベンジしてみたいものですが…
まぁなりゆきかな(´ε` )
ばいちゃ!
コメント
3件
うわああああこれだよこれ!!!! 数学の概念で関係性を語るの天才すぎるだろ……! 友愛数の「自分を全て差し出して相手そのものになる」って美しさと危うさ、めっちゃ刺さった。 でも鶴崎が言うように、それって依存じゃん。自分を削って相手になるなんて歪みすぎてる。 対して婚約数の「1(個の核)は残して他の要素で支え合う」って考え方が、もう完璧に二人の関係性の答えになってて痺れた。 水上さんの脆いところを見せられるのが鶴崎だけってのがまた尊い……完璧な人ほど一人で抱え込むもんな。 二人がお互いの「1」を認め合って、新しい方程式を紡いでいくラスト、本当に温かくて好きです。良かった……!