中華民国×日本 日本君の一人称 私 旧国⚠️ 地雷さん即逃げ 台日要素あるかも?
日本 「」
中華民国 『』
中国 []
台湾 【】
冥婚という言葉を知っているだろうか。
台湾に今もまだ続く奇妙な風習のことだ。
冥婚 : 生者と死者に分かれた者同士が行う結婚のこと。
その日私は台湾くんに誘われ、台湾に来ていた。
きゃいきゃいとはしゃぐ私を尻目に足早に歩く台湾くんから遅いとお小言を喰らう。でもだってと言い訳をする私になんですかと怒り気味の台湾くんに念願の台湾ですよ!と言ったら少しだけ顔が緩んだ気がした。
上機嫌になった台湾くんとここのタピオカがうまいなどとぺちゃくちゃ喋りながら歩いているとホテルに着いた。
え”っなんか思ってたより高級そうなんですけど、ど、どうしよう見合わない気がするなんてあたふたしていたら、キョトンとした顔で早く行くよと言われた。
またまたでも、だって癖が出てしまい怒られそうになったが台湾くんの中でなんでかわからないがご飯が気になるなんて結論に至ったらしく、大丈夫だよ日本の手料理ほどじゃないけど美味しいよなんてお世辞を言ってくる。
イケメンに育ちやがって。
とりあえずその日はもう遅かったので部屋に入ってルームサービスで注文しようと言ってくれた。気が効く!まじイケメンだわ、
部屋に入った瞬間窓に釘付けになった。台湾の夜景が一望できる。さすがは最上階スイートルームだ。
私が目の前の絶景に目を奪われていると後ろから肩を叩かれた。メニュー表紙を台湾君がさし出してくる。もう決めたのと聞くと北京ダックにするらしい。
中国の首都食べるわ等と軽口を叩いている。もし中国さんがこの場にいたら笑った私もシメられていただろう。
どうやらここは高いだけあって品数がなかなかに多い。
でもまぁあまり私は高級料理にあずかり知るところではないので安直に台湾に来たという理由で中華点心の盛り合わせのような物を頼んだ。
早速料理が届いた。どうやら台湾くんはワインを頼んでいたらしく、しかも私でも悪酔いしないポコ・ロゼを頼んでくれた。
台湾くんはもうちょっと度数が高めの高級ワインを頼んでいたが。
私はこれの大ファンでアルコール度数が低めで甘口とかいう理想のワイン像なのである。
あと色も美しい。
イタリア産なのでちょくちょくイタリアさんに言伝をして比較的安い値段で買っている。
私は他の周りの陸や海、空etcと比べて非常に酔いやすい。
さらに難点として酔うとキス魔になるのだ。
私自身そんな記憶はないが、私の犠牲になった人がなかなかに多い。すまんやで。
とりあえず乾杯をしようということになって、中華に合うかどうかわからないグラスを響かせる。
宴もたけなわ、私たちの部屋には食い尽くされた皿とかすかに残ったお酒、そして出来上がった二人、都合のいいベッドが用意されている。
これはもう寝るしかない。
部屋の片付けは清掃の方がきっとやってくれる。
さあベッドにダイブインだ!
※ここでヤると思ったお変態さん!本日は用意しておりませんことよ!!!!ごめんね
チュンチュンと朝、スズメがなる。
私も裸で彼も裸だが決してヤってはいない。だってほらパンツは脱いでない!!
ここに誰かがいたら勘違いされそうだが、幸い誰もいない。
というか誰かいたら怖い。
まだ昨日の酔いが抜けきってないが、とりあえず私服に着替える。
私服といってもまともなものを持っていないので、とりあえずセーターにシャツ、ジーンズ、ジャケットというなんともスーツが私服の私らしくないコーデだ。
実はこのコーデ大体が貰い物なのだ。
セーターとシャツはイギリスさんからの誕生日プレゼント。
値段は伏せておく。
ジーンズは岡山さんからもらった児島ジーンズ。
私のためにオーダーメイドだというから驚いた。
ジャケットはカナダさんがプレゼントしてくれたカナダグースの赤いダウン。
あったかくてお気に入りだ。
台湾くんの支度も終わり、朝食のビュッフェに出かけ、高級ホテルを堪能した後、街をぶらぶらしようということになった。
どうやら台湾には台湾漫画という漫画があるらしい。
今回はそれが狙いだ。
街をぶらぶらと歩いていると、ふいに赤い封筒が空から落ちてくる。
落とし物かと思い拾い上げた。
その瞬間台湾くんが鬼の形相でその封筒を手放せと叫ぶ。
だが叫んだ瞬間にはもう遅かった。
覆面の男たちが一気に私を囲い込む。
走り込む台湾くんの顔が見えるが、催涙ガスであろう煙に包まれ、そこで私は意識を手放した。
眩しい。
目が痛い。
だんだんと目を閉じていたときの暗闇から明るさに慣れてきた。
眩しいはずだ。
どうやら私は結婚式にいる。それも大層大袈裟な。
一旦冷静になり、周りを確認する。
ひとつ私は結婚式の中でもおそらく披露宴のようなものにいること。
ふたつたくさんのお客様が来ていること。
みっつ客の中には中国さんや台湾くんもいるということ。
よっつ私が白無垢を着ていること。
そしてどうやら私が新婦なこと。
ふと相手は誰だろうと隣を見る。
瞬間、目を見開く、喉からカヒュッと乾いた音が鳴る。
そう。
隣にいたのは中華民国さん。あの日、私が殺したはずなのに。
『やっと見てくれたね!遅いよぉもう』
『あれ?大丈夫?まさか殺した僕を忘れるわけないよね!』
忘れるわけがない。
あの日、私は長い間慕ってきた兄とも呼べる存在を殺したのだ。
当時の記憶が鮮明に思い浮かぶ。周りは灰色だらけ。朽ち果てた建物の瓦礫の塵や燃え尽きた人の灰を含んだ空気を吸い込み、唯一赤い赤いあなたの血と死体を眺めてた。
あの時の情景を思い出し、嫌な脂汗が出てくる。きっと私の顔はたいそう青白くなっているだろう。
それほどまでに動揺していた。
私が何も言えずにいると中華民国さんは話を続ける。
『ま、いいや!ところでさ!衣装みた?白無垢って言うんでしょう。君の伝統文化だよね!いつか君を迎えにくる時は絶対これにするって決めてたんだ!僕も対になる和服だよ!紋?ってところに何入れればいいかわかんないから太陽入れちゃった。』
そう言ってケタケタと笑う。まだ話すつもりらしい。見せたいものがあるのか急に私の顔を掴んである方向に向けさせる。そこには台湾くんと中国さんがいる。どちらも苦虫を噛み潰したような顔でそっぽを向いている。
『見て〜!僕の息子くんたち!これからは君の息子にもなるんだから覚えておいてね!あ、でもそっか面識あるのか。でもやっぱ改めて自己紹介する場を後で設けるからね!』
そこからも長々と話をする彼にやっとの思いで一言を重い口を開け発する。
「なんでッ、あなたがッここに…?」
ようやくの思いで絞り出した言葉の返答に恐れて肩で息をしてしまう。動悸がする。汗が伝ってポトリと白無垢に落ちる。きょとんとした顔をする中華民国さんは台湾さんの親であることがはっきりわかる。中国さんに似た笑い声をあげる。
いつもならうんざりするはずの笑い声が今は恐怖しか感じない
『あはは!面白いこと言うね。当然でしょ!好きな相手はちゃんと嫁にしなきゃ!』
当然のようにさらっと吐いた言葉にことばがつまるが意味がわからないので恐怖を抑え聞き返す
「は?す、好きな相手?」
『そうだよ!前々から君のことが好きだったけど日帝たちがいて手を出せないんだもん!その点君が僕を殺してくれたのは良かったな!だってずっと君の心に残れるもん♡』
『でもどうせなら僕は生身の君を感じたいんだよね!だからやっぱ結婚かなぁって思ってさ!』
「そ、そんなわがままなッ理由でッわたしは誘拐されたんですか!!」
『そうだよ!だって僕わがままだもん!にしても誘拐なんて人聞き悪いな。俺が悪いみたいじゃん』
怒っているのか一人称が変わる。声のトーンも目に見えて低くなった。これ以上刺激してはいけないと直感で思ったため、とりあえず黙った。
つつがなく披露宴が終わると顔合わせが始まった。お互い気まずそうに目を合わせない。突然中華民国さんを呼ぶ声がする。中華民国さんが行ってしまった瞬間中国さんと台湾くんが声を発する。
[馬鹿野郎!!]
【日本の馬鹿!!!】
知り合いの顔と声を聞いて安心したのか堰き止めていた涙が零れ落ちる。涙を手で拭いながら一言謝り呼吸を落ち着かせる。
文字数がやばすぎるので一旦ここでやめます。復帰一番がドロドロになってしまった、今年こそは純愛を描くと決めたのに、、最初から見ると途中から比喩の表現が上がってるとこがありますが気にしないでください。頑張って勉強してました。その反動です。
コメント
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わーい!おかえりなさいませ!🙌✨️久しぶりの匿名うさぎさんの日本受け美味しすぎる…😭🙏本筋とあんまり関係なくて申し訳無いけど私服ほぼ全部貢がれてる日本笑っちゃいました🤣続き楽しみにしてます!☺️🫶
はわー、天才、天才ですか貴方。 もうね、素敵すぎてキャラ乱れますって。あたふたしてる日本さん可愛いし、それをキッパリとあやす台湾くんも可愛いです。中華民国のこういう性格も初見で、斬新さがあって素敵です。展開が全く読めないのも相まって、妄想が捗ります😭💕🥰