毎日見る夢。今日は少し違う。
私目線。博士の顔が見えない。後ろを
歩いているから。待って下さい、
云おうとしても声が出ない。どうしよう。
此の儘着いて行っていいのかな。
ダメだ、脚がすくんで………。
____6話____
何か夢を見ていた気がする。
毎日夢を見るが、今日は少し特殊だった。
私目線で、何処かを………歩い….て………?
誰かを追っていた………?誰だっけ?
判らない。思い出せない。
中也が居ない。何故?
帰って来て帰って来て帰って来て帰って来て
時雨「ぅぅ」
入るなって言われてた中也の部屋、
何か置いてあるかもしれない。
絶対に入っちゃダメ、そんなの判ってるのに
誰かの温もりが欲しい。
誰かが居た跡が欲しい。
独りじゃないって、信じたい。
中也の部屋は綺麗だった。何かあるか探す。
机には書類が大量に置いてあった。
ベットの布団が綺麗だ。
寝て起きて、整えたのかな。
テレビが置いてある。リビングにも有るのに
中也の部屋も大分豪華である。
昔からこうなのかな。
机の引き出しを開ける。
きっと気付かれたら怒られる。
判ってても気になるのだ、引き出しが半開き
だったから、何か有る。
時雨「……………………………ぇ?」
私の事に着いて書いてある。何で?
11号?私の事?誕生日?私は知らないよ?
え?何で?何でこんなに私の事に
着いて書いてあるの?何で?
時雨「オエッ………」
気持ち悪くなってきた。誰?博士?
何それ判んない誰?大切な人?何それ
判んない判んない判んない判んない判んない
判んない判んない判んない判んない判んない
判んない判んない判んない判んない判んない
判んない判んない判んない判んない判んない
判んない判んない判んない判んない判んない
中也「時雨!!!」
時雨「?!」
時雨「ぁ、御免なさい御免なさい御免なさい
御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい」
中也「大丈夫か?!」
中也が駆け寄ってきた。
パニックになって頭が痛い。
気持ち悪い。吐きそうだ。
時雨「御免なさい御免なさい御免なさい」
中也「いいから、謝ンな。」
中也が私の背中を摩ってくれた。
大分安心出来た。
時雨「ハァ、御免なさい。」
中也「だから謝ンなって。」
時雨「入るなって言われてたのに」
中也「いいよ、どうせ」
中也「近い内にこうなると思ってたからな」
時雨「……………………………。」
中也「何か見たか?」
時雨「…………………….いや、見てないよ」
秘密にしないと。怒られる。
時雨「引き出しが半分開いてたよ」
中也「………そうか」
中也「リビング行くぞ」
静かに着いて言った。
中也「何食いたい?」
時雨「オムライス!!」
普通に接してないと、きっと気づかれる。
そんなの嫌だ。此の儘此処に居たい。
コメント
4件
天才にも程があり過ぎる気がする…… 時雨ちゃんが少しずつ成長して(?)るのもあるのか 感情的なのも増えていってる感じして凄い感動(?) したし、気づいても何も言わないで落ち着かせてあげてる のも中也が中也してて凄い最高… 訳(春蜜柑様は神様以上な気がする… 発想も天才×物語性が最初から神=天才×神以上)
鬱小説っぽくなっちゃった😅