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ESTPside
今日は俺の過去編な。
幼少期は両親が裕福でエリートだったため俺も完璧に育てられた。1位は取れて当たり前2位なんて取ったら3日間飯抜きだった。
幼少期ESTP「ねぇねぇ!母さんみて!俺ね!またテスト1位だったんだ!しかも今回のやつ難しかったらしくてね!」
ESTP母「だから何?1位なんて取って当然でしょ?そんなこと言ってる暇あるなら勉強しなさい。」
幼少期ESTP「え、でも俺今回頑張ったって褒めて欲しくて、あのね、母さんのために頑張ったんだよ?」
ESTP母「ったくうるさいな……。それが出来て当たり前って言ってるでしょ?同じこと何回も言わせないで頂戴。」
幼少期ESTP「でも……」
バチンッ
ESTP母「早く部屋に戻りなさい。」
こんなことは日常茶飯事だった。俺の家は裕福だったから色々やらされてたし。水泳にピアノ、バスケ、塾……同年代の友達と遊ぶ暇なんてなかった。そんな時バスケのクラブチームで出会ったのがISTPだった。
幼少期ESTP「はじめまして!俺ESTPって言うんだ!よろしく!名前なんて言うの???」
幼少期ISTP「ISTP……」
幼少期ESTP「ISTPって言うのか!よろしくな!!!」
幼少期ISTP「……」
こいつすんげー無愛想だった。話しかけても無視ばっかだし。だから最初のうちは関わらないようにしてた。でもこいつバスケ死ぬほど上手くてさ、俺よりも上手くて、なんかこうビュンってあっという間にゴール決めてるみたいな……だから気になった。
それから根気強く話しかけていくうちに少しずつ言葉を返して貰えるようになった。
幼少期ESTP「おはよー!ISTP!!」
幼少期ISTP「……はよ。」
幼少期ESTP「昨日な!テレビでアレやってて~~w」
幼少期ISTP「……w」
相変わらず口数は少ないけど最初よりはマシだったしこいつとやる1on1が1番楽しかったから。この時の生きがいって多分これだったんだと思う。でもある日突然またつまらない日常に引き戻された。
ESTP母「ESTP。最近学力落ちてるでしょ。この前だってテスト2位ってどういうこと?」
幼少期ESTP「それはえっと、俺の苦手な分野で……」
ESTP父「流石に習い事やらせすぎたか。よし、バスケを辞めさせて家庭教師を雇おう」
ESTP母「そうね。それがいいわ」
幼少期ESTP「え、やだ、お願いします、もっと頑張るから、辞めたくないです。お願いします……」
ボコッ
ESTP父「うるさいっ!もう決まったことだ!お前が1位をとれなかったのが悪い。自分を恨むんだな。」
ISTPと知り合って半年くらいでバスケ辞めさせられた。この時からなんか魂が抜けたような感じ?になった。最初のうちはまたクラブチーム入れるように必死にやったんだけど、勉強どんどん難しくなって2位とか3位とかしか取れなくなって次第に暴力も増えて腕とか顔には傷ないんだけど背中とか腹とか酷かった笑。中学に入る頃には最低限しか口聞かないし気に入らなかったら殴られてっての繰り返されてた。あいつら外のツラはいいからさ、俺がこんな目にあってるだなんてご近所さんも学校の先生も思わなかった。
そんなある日学校から帰ってる途中に同い年くらいの子から話しかけられた。びっくりするかもしれないけど俺そん時友達ほぼ居なくてさ笑俺自身も超びっくりしてた笑。んで、振り返ったらISTPがいてさ余計に驚いた。
ISTP「ESTP……?久しぶり急に辞めたから……どうしたんだよ。」
ESTP「実はテストで1位取れなくなって辞めさせられたんだ笑ごめんごめん笑」
ISTP「……ESTPの家行ってもいい?」
ESTP「え?、母さんに聞かないと分からない…ちょっと待って……。 あ、もしもし、今日友達と勉強したくて、家によんでもいいですか?……はい。はい。ありがとうございます。……OKだって! 」
ISTP「ありがとう。てかESTPどうして敬語だったの? 」
ESTP「こうしないと親が怒るからさ……笑」
ISTP「へー。」
なんて言いながら会話をしてESTPの家で勉強して、何回か行ってるうちにISTPのことを親が覚えてたんだけど、あいつ容量いいから気に入られてた。ISTPは隣の小学校で俺と同じ中学受験してたみたいで中学は一緒だった。だから俺が体調不良で休んだ時プリント届けてもらってた。そんなある日
ピンポーン
ISTP「ESTP?プリント届けに来た」
プリントを届けに来たISTPが見たんだよ。暴力振られてる俺を。俺の両親は体調不良も甘えって言ってくるタイプで今までも体調不良で学校行かされてたけど今回はずっと家で罵声を浴びせられてた。
ESTP母「お前はッなんで何も出来ないのッ出来損ないッ無能ッ生まれて来なければよかったッ」
ドゴッバコッ
殴られ罵声を浴びせられもう心が壊れてたところをISTPに見られた。ここからが俺の人生の分かれ道だった。
ISTP「おばさん。これ警察に出されたくなかったら今すぐやめてください。」
ISTPが母さんに向かって見せたのは俺を罵倒しながら殴っている動画だった。これをばら撒かれたら間違いなく警察行き。父さんも焦って早退してきた。今までのがバレたら会社も倒産しかねないだろう。
ESTP父「君の望みはなんだ……。」
ISTP「……ESTPを自由にしてあげてください。あとおばさんからは離して欲しいです。」
ESTP母「なっ、なんでよ、私はこの子の母親y」
ISTP「さっきまで産まなきゃ良かったとか言ってたヤツが何言ってんだよ。」
この時のISTPの圧凄かった。俺のためにこんなに怒ってくれるの嬉しくてでも申し訳なかった。
ISTP「……とにかく、おばさんは接触しないでください。…そうですね。俺もいるんでESTPに一人暮らしさせてみてはどうです?金銭面には余裕……ありますよね?」
ESTP父「……わかった。条件を飲もう」
ISTP「ありがとうございます。」
高校に進学すると同時に俺は一人暮らしが始まった。両親とは縁が切れてないため度々思い出してはあーなる。 長くなって悪かったな。
コメント
3件
最高すぎますまじでほんとに!! 髪ですか!?