「はぁ…」
仕事終わり、着替えを終えたわたしはロッカーを閉めながら溜息を一つ。
溜息の原因は着替える前にスマホに届いていた一通のメッセージにあった。
送ってきた相手は付き合って約二年半経つ彼氏から。
内容は今週の日曜日に約束していたデートをキャンセルして欲しいというもの。
「…これで何回目よ」
その言葉通り、デートのキャンセルはしょっちゅうだった。
「バイトバイトって…わたしの事はどうでもいいのかな…」
仕事だから仕方がないのは理解している。
でも、今週のデートは久々だったのに…。
「あら、琴音ちゃん、どうしたの?」
わたしが溜息を吐きながらスマホを見ていると、更衣室に先輩が入って来た。
「あ、実桜さん、お疲れ様です」
入って来たのは一つ上の先輩、 羽石(はねいし)実桜(みお)さん。
「お疲れ様。溜息なんて…どうかしたの?」
「いえ、その…週末のデートの********************
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