テラーノベル
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設定見て頂けるとかなり理解がしやすいと思います🙇♂️
|Cino side|
幼い頃からずっと憧れだった。
いつかはアンタみたいに、ってずっと思ってた。
けど、いつからかアンタは随分と遠くに行ってしまって。
居なくなて初めてこの”憧れ”とは違う何かがある事に気づいてしまった。
離れてしまうくらいなら、どんな形でもいいから傍にいたい。どんな形でも━
そうして何とか同じ軍に入隊した。どうやらあの人は建国時からの幹部らしく、かなりの精鋭の部隊に入れないと、接触の機会すらないみたいだ。
遠距離も近距離も鳴かず飛ばずの俺にはどうしようもないんだが……
「どうしたもんかなぁ…」
「何が?」
頭を抱えていると、いつの間にか同じく一般兵の友人、ショッピが話しかけてきた。
ショッピは近接戦に長けていて、俺達一般兵の中でも1、2を争う強さをしている。
これだけ強い人なら志も強いのだろう。そういえばこいつが軍に入った理由なんて聞いた事もなかった。
「ショッピはさ、なんでwrwr軍入ったの?」
参考までに聞くと、随分悩んでから小声で
「……誰にも言わん?」と聞いてきた。
こいつも何か事情があるのだろう…
「絶ッ対言わん」
真剣にそう答えると、少し照れながらも教えてくれた。
「…幹部にな……憧れてる人がおんねん」
「え!?俺も!!!!」
意外な共通点に思わず声が大きくなる。
「お前ッ声でかいって!!」
「あっごめん…」
少し気まづい空気が流れたあと、恐る恐る口を開く。
「…ちなみに誰?」
「…ほんとにお前にしか言ってへんからな?
前線部隊の隊長おるやろ?」
「シャオロンさんとコネシマさんだっけ?」
「そうそう、そのコネシマさん」
確かにあの人は容姿端麗にも加えて実力も相当な物で、ファンクラブがあるといった噂も聞いたことはある。
ショッピ位の実力があれば前線部隊も入れそうだけどなぁ…
「…それマジで言ってる…?」
「へ?」
「いや、実力とか前線部隊入れるとか…」
「…出てた?」
「めっちゃ出てたで」
そんな他愛もない話をしているうちに訓練は終わり、夜になった。
一旦ここまで
続き展開誰かください
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