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朝の光が、病室のカーテンから差し込んでいた。
ことねは、うさちゃんのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめながら目を覚ました。
「まま……?」
隣にいた愛が、優しく微笑む。
「おはよう、ことね」
「まま、だっこ……」
愛はことねをそっと抱きしめた。
そのとき、病室のドアが開いた。
「ことね、おはよう!」
風磨を先頭に、8人のお兄ちゃん先生たちが入ってきた。
今日は、ことねにとって初めての治療の日だった。
「ことね、今日は少しずつ治療を始めていこうね」
風磨が優しく声をかけた。
「ちりょう……?」
ことねは不思議そうに首をかしげた。
「いたいの……?」
小さな声で尋ねることね。
愛は、ことねの手をぎゅっと握った。
「大丈夫だよ。ママもお兄ちゃんたちも、ずっとそばにいるからね」
「いやぁ……こわいよぉ……」
ことねの目に、涙が浮かんだ。
聡がそっと近づき、うさちゃんを抱いている手を優しく包んだ。
「怖いよね。でも、ひとりじゃないよ」
8人のお兄ちゃん先生たちは、ことねの目線に合わせて、ゆっくりとうなずいた。
「ことね、今日はみんなで応援するからね」
勝利が優しく微笑んだ。
「ぼくもいるよ!」
寺西が手を振る。
「終わったら、いっぱい褒めてあげる!」
原も笑顔で声をかけた。
「うさちゃんも一緒に頑張ろうね」
橋本がぬいぐるみを指さす。
「ことねちゃん、無理しなくていいからね」
篠塚がそっと声をかけた。
「ぼくたちもずっとそばにいるよ」
周杜が優しく手を握る。
ことねは涙を浮かべながら、小さくうなずいた。
「……おにいちゃん、いっしょ?」
「もちろん!」
8人のお兄ちゃん先生たちは、笑顔で答えた。
治療の時間が近づいてきた。
愛がことねを抱き上げると、ことねはママの服をぎゅっと握った。
「まま……いかないで……」
「ママはここにいるよ」
風磨も優しく声をかけた。
「ことね、今日は一緒に頑張ろうね。怖くなったら、ちゃんと教えてね」
「……だっこがいい」
「もちろん。安心できるように、そばにいるからね」
ことねは、うさちゃんを胸に抱きしめた。
そして、8人のお兄ちゃん先生たちと一緒に、ゆっくり治療室へ向かった。
治療室に着くと、ことねは少し緊張した表情になった。
「ここ……なにするの?」
風磨がことねの目を見て、ゆっくり説明した。
「ここで、ことねの体を元気にするためのお手伝いをするんだよ」
「いたいこと、するの……?」
「不安なことは、なんでも聞いていいからね」
聡がそっと声をかけた。
愛はことねの小さな手を握り続けていた。
「ママ、ここにいるよ」
ことねはうさちゃんをぎゅっと抱きしめ、小さくうなずいた。
「……がんばる」
その言葉に、8人のお兄ちゃん先生たちは優しく微笑んだ。
治療の準備が始まった。
ことねは、愛の手をぎゅっと握りしめた。
「まま……こわい……」
「大丈夫。ママはここにいるよ」
風磨は、ことねの表情を見ながら優しく話しかけた。
「ことね、嫌なことや怖いことがあったら、すぐに教えてね」
聡も隣でうなずいた。
「頑張りすぎなくていいんだよ」
ことねは涙をぽろぽろ流しながら、うさちゃんを抱きしめた。
「おにいちゃん……て、つないで……」
「もちろんだよ」
風磨がそっと手を握ると、ことねは少しだけ安心したように目を閉じた。
いよいよ治療が始まった。
ことねは不安そうに愛の顔を見つめていた。
「まま……」
「ここにいるよ。大丈夫だよ」
聡は、ことねの好きなうさちゃんをそっと見せた。
「うさちゃんも応援してるよ」
「うちゃちゃん……」
ことねは小さくつぶやいた。
風磨はそばで見守りながら声をかける。
「ことね、ゆっくり呼吸しようね。みんな一緒だよ」
8人のお兄ちゃん先生たちは、ことねが安心できるように、優しく見守り続けた。
少し休んだあと、ことねは周杜の顔をじっと見つめた。
「しゅうとせんせい……」
「ん?どうしたの?」
「ぎゅーして……」
周杜は優しく笑って、ことねをそっと抱きしめた。
「よしよし。今日は本当に頑張ったね」
すると、篠塚も近づいてきた。
「僕にもぎゅーさせて?」
ことねは小さくうなずいた。
「みんな、だいすき……」
その言葉を聞いた8人のお兄ちゃん先生たちは、嬉しそうに顔を見合わせた。
病室には、優しい笑い声が広がっていた。
夕方になり、ことねはベッドでうとうとしていた。
愛が布団をかけ直す。
「今日はいっぱい頑張ったね」
「まま……おにいちゃんたち……」
「みんな、ここにいるよ」
風磨が優しく答えた。
ことねは安心したように目を閉じた。
その小さな寝顔を、8人のお兄ちゃん先生たちは静かに見守っていた。
その夜、ことねはうさちゃんを抱きしめながら、安心した表情で眠っていた。
愛は小さな手を握り、そっとつぶやいた。
「明日も一緒に頑張ろうね」
8人のお兄ちゃん先生たちも、静かにうなずいた。
小さな勇気を胸に、ことねの新しい一日が始まろうとしていた。
ことねは、うさちゃんを抱きしめながら、先生たちの顔を一人ずつ見つめた。
「おにいちゃんたち、あしたもいてくれる?」
風磨は優しくうなずいた。
「もちろん。明日もみんなでことねのそばにいるよ」
ことねは安心したように微笑み、小さな声でつぶやいた。
「よかった……だいすき」
先生たちは、ことねの小さな手を優しく握った。
その日の夕方、ことねは少しずつ元気を取り戻していた。
「ママ、おててつないで」
愛は優しくことねの手を握った。
「もちろん。ずっとつないでいるよ」
すると、聡がそっと近づいてきた。
「ことね、今日もよく頑張ったね」
ことねは照れくさそうに笑った。
「えへへ。ことね、がんばったよ」
そこへ、勝利や寺西、原、橋本、篠塚、周杜もやってきた。
「ことね、明日は何をして遊ぼうか?」
周杜が尋ねると、ことねは少し考えてから答えた。
「おえかきしたい!」
「いいね!明日はみんなでお絵かきしよう」
篠塚が笑顔で答えた。
ことねは嬉しそうに、うさちゃんをぎゅっと抱きしめた。
夜になり、ことねは眠そうに目をこすった。
「ママ、きょうもいっしょにねんねしてね」
「もちろんだよ」
愛がそっと抱きしめると、風磨が優しく声をかけた。
「ことね、明日も一緒に頑張ろうね」
「うん……おやすみなさい」
8人の先生たちは、ことねに優しく手を振った。
次の日の朝、ことねはゆっくりと目を開けた。
「ママ、おはよう……」
「おはよう、ことね。よく眠れたね」
そこへ、8人の先生たちが笑顔で部屋に入ってきた。
「ことね、おはよう!」
「おにいちゃんたち、おはよ!」
ことねは嬉しそうに手を伸ばした。
「今日はお絵かきする約束だったね」
勝利が色鉛筆と画用紙を持ってきた。
ことねは目を輝かせた。
「わあ!ことね、いっぱいかく!」
聡が隣に座り、優しく声をかけた。
「何を描こうか?」
「おにいちゃんたち!」
ことねは一生懸命、8人の先生たちの絵を描き始めた。
少し曲がった線も、色がはみ出したところも、ことねにとっては大切な絵だった。
「できた!」
ことねが絵を見せると、先生たちは笑顔になった。
「ありがとう。大切にするね」
風磨がそう言うと、ことねは満足そうに笑った。
「この絵、病室に飾ってもいい?」
寺西が尋ねると、ことねは大きくうなずいた。
「うん!みんなに見てほしい!」
原が壁に絵を飾ると、病室が少し明るくなったように感じた。
「ことねの絵のおかげで、素敵なお部屋になったね」
橋本の言葉に、ことねは嬉しそうに笑った。
「またかくね!」
その様子を見ていた愛も、ほっとしたように微笑んだ。
たくさんお絵かきをしたことねは、少し疲れた様子でベッドに座った。
「ことね、少し休もうね」
愛が布団を整えると、ことねはうさちゃんを抱きしめた。
「うさちゃんも、ねんねするの」
周杜が小さく笑った。
「うさちゃんも頑張ったんだね」
篠塚も優しくうなずいた。
「ゆっくり休んでね。僕たちはここにいるよ」
ことねは安心したように目を閉じた。
しばらくして、ことねはゆっくり目を覚ました。
「おにいちゃん……」
風磨がそっと近づいた。
「どうしたの?」
「ぎゅーしてほしい……」
風磨は優しくことねを抱きしめた。
「もちろんだよ」
すると、ほかの先生たちもベッドのそばに集まった。
「みんなも、ぎゅー!」
ことねの言葉に、先生たちは笑顔になった。
愛はその光景を見つめながら、そっと涙をぬぐった。
ことねが眠ったあと、愛は先生たちに小さな声で話しかけた。
「先生方、いつもありがとうございます」
風磨は優しくうなずいた。
「お母さんも、無理をしないでくださいね」
聡も続けた。
「ことねちゃんは、毎日少しずつ頑張っています。僕たちも一緒に支えていきます」
愛は目に涙を浮かべながら、深くうなずいた。
「これからも、よろしくお願いします」
8人の先生たちは、力強くうなずいた。
翌朝、ことねは目を覚ますと、ベッドのそばにいる先生たちを見つけた。
「おにいちゃんたち、いた!」
「おはよう、ことね」
勝利が笑顔で声をかけた。
ことねは小さな手を伸ばした。
「みんな、ありがとう」
その言葉に、先生たちは優しく微笑んだ。
「こちらこそ、ありがとう。今日も一緒に過ごそうね」
ことねはうさちゃんを抱きしめ、嬉しそうにうなずいた。
ことねは、先生たちの顔を見ながら、小さな声で話し始めた。
「ことねね、びょういん、まだちょっとこわいの」
愛はそっと手を握った。
「怖いときは、いつでもママに言っていいんだよ」
風磨も優しく声をかけた。
「怖い気持ちも、悲しい気持ちも、僕たちに教えてね」
ことねはゆっくりとうなずいた。
「うん。おにいちゃんたちがいるから、がんばる」
その言葉に、8人の先生たちは温かい笑顔を見せた。
「ことね、ひとつ約束してくれる?」
聡が優しく尋ねた。
「なあに?」
「つらいときは、我慢しないで教えてね」
ことねは少し考えてから、こくんとうなずいた。
「うん。ちゃんと言うね」
「えらいね」
篠塚がそっと頭をなでた。
周杜も笑顔で言った。
「僕たちも、ことねとの約束を守るよ」
ことねは安心したように、みんなの手を握った。
先生たちが少し部屋を出ると、愛はことねの隣に座った。
「ことね、今日はいっぱい頑張ったね」
「ママ、ことねえらい?」
「うん、とってもえらいよ」
愛が抱きしめると、ことねはママの胸に顔をうずめた。
「ママ、だいすき」
「ママも、ことねが大好きだよ」
二人はしばらく、優しく抱きしめ合っていた。
夕方、8人の先生たちがもう一度ことねの部屋に集まった。
「ことね、今日はどんな一日だった?」
風磨が尋ねると、ことねは笑顔で答えた。
「たのしかった!みんなといっしょでうれしかった!」
「明日も、みんなで一緒に頑張ろうね」
勝利がそう言うと、ことねは小さな手を伸ばした。
先生たちは、その手を優しく包み込んだ。
愛はことねの頭をなでながら、そっと微笑んだ。
病院で過ごす毎日は、まだ始まったばかり。
それでも、ことねのそばには、いつも支えてくれる人たちがいた。
ことねはうさちゃんを抱きしめ、安心したように眠りについた。
――第2話 完――
コメント
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第2話読み終わったよ〜〜😭💕✨ ことねちゃんが「こわいよぉ」って泣きながらも「がんばる」って言えたの、尊すぎて胸がぎゅうってなったよ…!! ママと8人のお兄ちゃん先生たちがずっと「ひとりじゃないよ」って伝えてくれるのが本当に温かくて、特に周杜がぎゅーして篠塚も続く流れ、心がほっこりした〜🥺💖 最後にうさちゃん抱いて安心して眠るところ、涙腺緩んだ…。明日も一緒に頑張ろうねってママのつぶやきが沁みる。次話も絶対読むからね🌸✨