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第三節:新たな冒険
警察署にて
はじめは子どもだということもあり、両親が家事で亡くなったということで江戸川第一児童養護施設へ預けられることになった。
江戸川第一児童養護施設の部屋にて
はじめは1920年の古い蓄音機を取り出して美術室に置いた。
M・Mのモリタートのドイチュラント語が流れていたのだった。
はじめは彫刻刀を持ってずんぐりとした愛らしいタヌキの木彫りを製作していたのだった。
はじめが口ずさんで歌いながらも握っている彫刻刀の先から生まれる線は、空へまっすぐと伸びる、シャープで美しい直線で繊細だった。
その繊細な表現と器用な手先でタヌキを製作。
毒島はじめは相変わらず友達はできなかったものの、施設のお遊戯会等の行事には参加されていた。
それから4ヶ月後が経った。
美術室にて
はじめの心の声「クソッ!!私があの時暴れていなければ、この傷跡なんてできなかった。けど、これまで18歳で学校を卒業して、16年間、里親を転々として8人以上もぶっ殺して家を燃やしてまで、金を手に入れてやりたかった!!」
その時当時小学生の同級生Aが美術室を訪れていた。「何こいつ。ずっと木彫りばっか作ってんじゃん。うわっ?不気味だな、おい。この服装は何?まるでババアみてぇな服装じゃん、アハハハハハ!!」と嘲笑していた。
はじめ「おい、クソガキ。覚悟しろ。」と言って隠してあった45cmくらいのマグロ包丁を持ち、からかっていた同級生Aのおでこに小さな音で一瞬「プシュッ!」と血が吹き出して貫通していた。はじめは予め防犯カメラをガムテープで塞いでおり、手袋をはめており、はじめは証拠隠滅するかのように説明していた。その同級生は病院に運ばれましたが、亡くなり、警察からは事故として処理されていた。
警察官AとBが愛の部屋を調査を終えた後、愛は音を立てずに密かに警察官の黒い拳銃を懐から2丁「スイッ!」と奪い取り優雅にトイレに向かった。
一方で警察官たち2人は何か違和感を感じたが、子どものいたずらだと確信し、特に何もなかったかのような様子だった。
はじめの回想シーン(
4ヶ月前、はじめは職員に外出の許可を取り、施設の外を出た。
江戸川区の下町では海特有の磯の香りが漂う中、天然の取れた新鮮なマグロといった魚介類があちこちに売られていた。
そこの包丁屋を訪れ、45cm程の4万円近いマグロ包丁を購入した。
はじめの心の声「クソみたいな手石家の金を奪ってよかったぁ」と笑みを浮かべて施設へ戻った。職員にバレないようにこっそりと大きなカバンの中にしまうのだった。)
その2年後の2010年の2月
江戸川第一児童養護施設の美術室にて
34歳になったはじめが蓄音機で歌手のJ.DさんのTHE GLORY OF LOVEが流れた。
はじめが木彫りを彫りながらこう考えていた。
はじめの心の声「私はこれまで介護もしてたのに、愛を知らない…だから名前を愛と名乗りたい…誰かに愛されたい…社会が愛してくれなくても家族が愛してくれればそれでいい」と。
そんな時に白川フィンリーという30代で身長170cmくらいの外国人女性が美術室を訪れた。
フィンリー「入ってもいいかしら?」
はじめ「どうぞ」
そう言ってフィンリーが美術室に入った。
フィンリー「おいくつなの?」
はじめ「10歳!」
フィンリー「10歳なの?私の娘も10歳でトキって言うの!私と日本人男性の夫の間に生まれたハーフなんだけどね!!それにしても木彫りなのこれ?とてもお上手だわ!!」と。
はじめ「あら嬉しい!!私のお気に入りなの!!日本では有名なタヌキの置物でね、可愛いでしょ?!しかも商売繁盛の意味が込められてるの!!」
はじめの心の声「実際身長が130cmくらいの34歳なんだけどね」と。
フィンリー「あらそうなの?私ロシア系アメリカ人でここに住んで10年になるんだけど、あまりにも珍しくて可愛い置物だから気になってたの!」
はじめの回想シーン(2年前の2010年の江東区の同窓会にて
輩A「久しぶりだなぁ、浩!この前はお前を殴って悪かったなぁ、今度は大歓迎してやるよ」、
輩B「お嬢ちゃんも連れて来たのかよ、まあ社会勉強しに来たってわけか!!」
と言って輩たちが大爆笑をして浩を嘲笑しはじめていた。
元マドンナA「もう仲良くしよう、歳いくつだと思ってるの?42歳だよもう?」
はじめ(当時32歳)の心の声「私より10歳くらい上じゃん!」
浩「お前ら全員ぶっ殺してやる!!!!17年前のあの日、俺を空気読めないことを理由に排除しやがって!!!!」と言って鉄パイプを持って輩たちに攻撃。
輩A「あっ?!!何しやがんだテメェコラァァァァ!!!!」、輩B「空気も読めねぇマナーも悪ぃ、テメェが悪ぃんだろうがぁぁぁぁ!!!!人と違うテメェがこの完璧な同窓会に来ること自体おかしいだろうがぁぁぁぁ!!!!」、輩C「テメェみてぇな社会のクソ恥がなんで同窓会に来やがったんだ!!!!人と違うことが恥ずかしいことがなんでわかんねぇんだよぉぉぉぉぉ!!!!!」
輩D「大人にすらなり切れてねぇテメェごときがこんなところへ来るところじゃねぇんだよゴラァァァァ!!!!」、輩E「今の自分に自信がねぇのになんでここに来やがったんだコラァァァ!!!!俺らはな、テメェと違って空気も読めるし、中身があって気高いし、今の自分に自信があるし人と違くねぇから同窓会に行ってんだよ!!!!」と頭に血が昇って殴りかかるが、浩の鉄パイプが「カァーンッ!!」と左頬を直撃し、前歯が一本飛び出して来た。
次々に輩Bから輩Eまで集団リンチしようとするが、浩が「オラァァァァ!!!!ボンタン狩りじゃゴラァァァァ!!!!」と威圧感溢れるドスの効いた太い声で叫んで鉄パイプ攻撃。はじめも協力して同じく鉄パイプを持って輩たちに攻撃。さらに元マドンナまでも攻撃して犠牲にして雰囲気を蹂躙していた。
血祭りに上げ、当たり全体血だらけになっていた。)
はじめの心の声「あの時の同窓会は楽しかった!!浩叔父さんと麻希は元気にしてるかな?」と悪魔のような笑みを浮かべていた。
そう言って毒島はじめは白川家に引き取られ、白川愛という偽名を名乗って生活するのだった。
東京の江戸川区という一般社会。雪が降りしきる凍てついた夜に、毒島はじめは10歳の外見を装い、銀色のナイフを手にしていた。月光を浴びて鈍く光る刃の冷たさが、手袋越しの指先に伝わってくる。その夜、彼女は白川家の完璧な『家族ごっこ』の舞台に、最後の幕を下ろそうとしていた。
白川愛として引き取られてからの日々は、はじめにとって全てが計算通りだった。底知れぬ愛を注いだ。母親のフィンリーは流産の悲しみを忘れ、小学生の妹のトキは双子の姉ができたと無邪気にはしゃいだ。
愛が部屋で彫刻刀を一本握っていると、空間デザイナーである父親の汐(うしお)が隣に座った。鮭を加えるヒグマの木彫りを製作していたのだった。。汐の迷いのない手つきで「シュッ! シュッ!」と彫刻刀で木彫りを製作したのだった。
その彫刻刀の先から生まれる線は、空へまっすぐと伸びる、シャープで美しい直線だ。愛の手つきはまだたどたどしい。それでも汐は、愛の手を優しく取り、一緒に木彫りを完成させるために楽しそうな雰囲気でやり遂げた。。その瞬間、汐の温かい手のひらから伝わる確かな力が、愛の心をざわつかせた。それは、まるで愛が長年閉ざしてきた心の扉を、無理やりこじ開けようとするかのような力だった。
TO BE CONTINUED.
コメント
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読み終えました…!毒島はじめ、いや白川愛の内面の冷たさと、それでも“愛されたい”と願う矛盾がぞっとするほど伝わってきました。特にラスト、汐さんの優しい手のひらに心をざわつかせる場面が印象的で、彼女が本当に求めているものと、自分を守るための刃の間で揺れる感じがたまらなかったです。続きが気になります…!