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#あやかし
がくじゅつてき・あかげ
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あ
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ふぃる汰
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ガルドとメルヴィナの再会シーン、めっちゃ良かった…!!😭💕 メルちゃんが髪撫でられて照れてるとことか、尊すぎて反則だよ!! そしてアリアの戦闘中のアドバイス、一人ひとりに合わせてて神対応すぎる…✨ 特にザインにだけ教えなかったオチで笑ったww みんな無事で揃ってハイタッチ、完璧なバトル回でした🔥🔥
ガルドがプラミアを倒して、部屋から出ると――広い廊下の向こうから、メルヴィナが歩いてきた。
ただ、壁に手を付きながら、どうにか……といった具合だ。
「お嬢さん、大丈夫ですか!?」
「あ……ガルド。うん、私は大丈夫……」
……しかし、ガルドに会って気を緩めた途端、メルヴィナは地面に膝を突いてしまった。
「腕に、黒い痕が……。オレの治癒薬で治しましょう。……よろしいですね?」
「うん、ありが――つぉうッ!?」
慌てたガルドは、メルヴィナの言葉を待たずに治癒薬を掛けてしまった。
あまりの痛みにメルヴィナは変な声を出してしまい、気まずい空気が一瞬流れる。
「……おほん。うん、傷は……綺麗になったかな?」
「ええ。ただ、ここから戻ったらきちんと医者に行きましょう。
細かい傷でも、残してはいけません」
「そうだね。戻ったら……。ここから、戻ったら――
……うっ。……ふぇっ、ふえぇーん……」
まだ話は聞いていないが……メルヴィナも戦って、勝ったのだな。ガルドはそう思った。
異能を持っているとはいえ、それは戦闘には向いていないはず。
こんなにも、いつの間に成長してくれたものか――
……ガルドは思わず出た手を少し眺めてから、メルヴィナの頭を優しく撫でた。
「――お、旦那!
それとメルヴィナ! 大丈夫だったか?」
ガルドとメルヴィナの前に現れたのは、ザインと……その背中に乗せられたレイラだった。
そしてその後ろには――なんと、フィオナが付いてきていた。
「フィオナ様!!」
「心配を掛けました。メルヴィナさんも、こんなところまでありがとうございます」
「い、いえ……!」
メルヴィナは慌てて、ガルドの手を頭から振り払った。
ただ、頬の赤みはすぐには消えない。
「オレは向こうの部屋に転移させられて、四戒司祭やらと戦ったんだが……お前らは?」
ガルドは主に、ザインに対して聞いていた。
「旦那さぁ、そろそろ俺のこと、名前で呼んでくれない?
アリアもそうだけど、名前で呼びにくいのかなぁ?」
「お前こそ、オレのことを旦那って呼んでるだろう……。
まぁいい、それでザインの方はどうした?」
「うっ、素直に呼んでくれると嬉しい……!
えっと、俺も四戒司祭のひとりを倒したんだが、そのあとにレイラに会ったんだ」
「私も頑張って倒しましたよ~……。とっても怖かったです……!」
レイラの言葉に、それは真実なのか……とザインとガルドは思ってしまった。
しかし何だかんだで、相手のペースを乱して勝ちそう……ではある。
「それで、3階の謁見の間に行こうとしたら……レイラが5階に行こうと言い出したんだ」
「ピン、とキタんです!」
もちろん、レイラが持つ『直感の才能』によるものだろう。
レイラの直感はザインも信用していたので、アリアのことは気にしつつも5階に行ってみると――
……ふたりは、扉に複雑な鍵が掛けられた部屋を見つけた。
そしてザインの知識とレイラの直感を組み合わせることで、無事に開錠。
無事にフィオナを助け出した……というわけだ。
「本来なら、そうはならないはずですよね……」
メルヴィナはある意味、敵に同情した。
いくら準備をしようとも、このふたりに掛かってしまえば無駄になってしまう……。
「それよりも、アリア様です!
フィオナさんを助けたんですから、あとはアリア様を助けて――」
「ああ、帰ってメシにでもしようぜ!」
ガルドは頷いてから、メルヴィナを背負った。
あとは急いで、3階の謁見の間に行く。
そしてアリアと合流して、今回の事件の元凶――ダリウスを倒すまでだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
5人が謁見の間に戻ると、アリアとダリウスが戦っていた。
ただ、透明な壁のようなものが、ふたりを大きく取り囲んでいる。
「お、みんな無事だったー? ……って、フィオナさんもいるじゃん!」
「な、何だとッ!?」
アリアの言葉に、ダリウスは大きく距離を取った。
そしてアリアの仲間たちを全員眺める。
「私の部下は……四戒司祭たちはどうした!?」
「全員倒したぜ! 大したことはなかったな!!」
そう言うザインの後ろで、メルヴィナとレイラは微妙な顔をした。
自分の大金星を、大したことが無いと言われたのだ……。
もちろん悪気があってのことではないとは分かるが、それでも――
……とりあえずメルヴィナは、ザインを蹴飛ばした。
レイラはそれを真似て、ザインを人差し指で突いた。
「ま、まさか……。そこの大男ならまだ分かるが……!」
「ふっふっふっ。あたしの仲間の方が強かったねぇ!」
「ふざけるな、何かの偶然だッ!!」
ダリウスは吠えた。しかしアリアは動じない。
「でも、そういうアリアは大丈夫なのか!? お前にしては苦戦しているだろ!?」
アリアは無敵である。
そう断言できるほど、ザインの目にはアリアのことが無敵に見えていた。
「このバリア、一定時間経たないと消えないみたいなんだよ……。
だから、みんなのことを手伝いにいけなくて――」
「ふははははっ! 手伝いに行く前に、私を倒すことができるかな!?」
「――……よし。それじゃそろそろ、倒すかな」
「な、何だと!? 馬鹿にするな! 私の光魔法は……無敵だっ!!」
ダリウスは両手に大きな魔法陣を作り出して、アリアを弾き飛ばした。
そして自身は逆方向に向かい、大きく距離を空ける。
「食らえ! 我が光の――矢の雨をッ!!」
ダリウスの後ろには強い光がいくつも現れ、鋭い矢のようなものがアリアに襲い掛かった。
しかしアリアは小気味よくステップを踏み、軽やかに避けていく。
そして地面に落ちた瓦礫を拾って、ダリウスに投げ付ける。
「――ぐぁっ!?」
「レイラはねぇ。あたしよりも避けるのが上手いはずだから、まずは落ち着いて、無駄な動きをしないようにね。
あとは隙を突いて、遠くから攻撃を当てられるように。――課題は2点、かな?」
「うぅ、まさに私に足りないところです……。今のお姿、まぶたに焼き付けます……!」
「ふッ、ふざけやがって……ッ!?」
怒りを露わにしたダリウスは、右手と左手に魔法陣を生み出して、それぞれから光の鞭を撃ち放った。
光の鞭はアリアを捕らえようとするが、彼女は宙を舞って、光の鞭を翻弄する。
「メルちゃんは~……。『光の饗宴』は、頑張れば像を動かせるはずなんだよ。
例えばこの鞭みたいに動かせれば、相手を狙い通りに動かせるかも?」
アリアは光の鞭を避けながら、ダリウスの正面、下段に潜り込むと――
杖で、ダリウスの顎を小突いた。
「――ぐぉッ!!」
「おぉ……。動かすのは全然、考えていませんでした……!」
……ダリウスは激怒した。血が煮えたぎるのを感じた。
明らかに、自分は相手にされていない。まるで教材。そのためだけに、今ここで戦わされている。
「くそ! くそくそ! くっそーッ!!
ふざけやがって!! 跡形もなく、消し去ってくれるッ!!」
ダリウスは右腕を伸ばし、それを支えるように、左手を添えた。
瞬間、全てがそこに引き込まれるような――そんな錯覚を、この場にいる全員が覚えた。
「消え去れッ!! 私の異能――『爆裂波動砲』ッ!!」
ダリウスの右腕が光に包まれる。
「ガルドさんは――」
強い輝きに包まれた後、収束された光がアリアに向けて撃ち出される。
しかしその光は――アリアの杖で軽く弾かれ、窓の彼方へ飛んでいく。
「――真正面から全部受け止める節があるから、攻撃の軌道を予測して、いなすことを考えた方が良いですよ~」
「いや、それを真似るのは……無理だろ」
アリアはダリウスの横に入り込み、右腕を捻り上げて、地面に押し倒した。
そして関節を極めて、即座に折る。
「ぐおぉっ!!? わ、私の腕があああーッ!!」
「フィオナさんは、護身術ができるとクールですねぇ♪」
「素晴らしいですね! 是非、教えてください♪」
ダリウスが腕の痛みに苦しむ中、アリアは彼をぐるぐる巻きにしていった。
骨折など知ったことではない。それほどの罪を犯したのだから。
アリアが立ち上がって一息ついたところで、ザインが恐る恐る、話し掛けてくる。
「あのー……、アリアさん? 俺には、何か……無いの?」
振り返ってみると、ザイン以外には何かしらの教えがあったのだ。
ただひとり、何も無かったザインは不安に思って声を掛けたのだが――
「うん? 別に無いよ?」
「無いのかよ!!」
「そうそう、それそれ! ツッコミはそのタイミングね。上出来、上出来♪」
「えぇ……。えぇー?」
そうこうしている内に、ダリウスの張ったバリアは静かに消えていった。
もしも誰かが倒されていれば、ここまで上手くはいかなかっただろう。
きっと誰かの悲惨な結果に、みんなが悲しんでいたに違いない。
しかし今は、全員が揃っている。だから――
「これで解決だね。みんな、お疲れ様ーっ!!」
アリアの声と共に、全員がハイタッチで喜びを分かち合った。
……今回の事件はこれで終了。
考えるべきことはたくさんあるが――今はこの達成感に酔いしれていたい。
全員、そんなことを思うのだった。