今回は、「あいしていたのに」というボカロ曲で話を書いてみました。
ポーランド×リトアニアのドロドロBLで、
ベラルーシ(♀)←♡ーリトアニア(♂)←←←←←♡ーーーーポーランド(♂)
↑こんな感じの三角関係が存在してます。完全に一方通行の想いですね。
きちんとした小説書くの初めてなので語彙力が消滅してますが…暖かい目で見てください(。_。)
ちなみに、文字の下に斜線が引いてあるところが歌詞の引用部分です。
⚠️ワンク⚠️
リト×ベラのNL要素が僅かに含まれています。
ポーランド×リトアニアの腐要素が多いです。
(主人公:ポーランド)
EU加盟国による会議を終えた昼下がり。
僕は、大好きなリトアニアとカフェでお茶をしながら他愛もない会話をしていた。
コロコロと表情を変える素直な彼は小動物みたいに可愛くて、彼を見ているといつも自然と笑みがこぼれる。
そうして暫くリトアニアとのお茶を楽しんでいたが、突然、彼の視線が窓の向こうに向けられた。
LT「…」
複雑な感情がこもった彼の視線をなぞった先にあったのは、ロシアに嬉々と話しかけるベラルーシの姿。
その瞬間、心臓に強い電流が走っているような感覚に陥った。
今の彼の瞳にはベラルーシの姿しか映っていない。
すぐ近くに座っている僕は、完全に彼の”瞳”の外側に放り出されているのだ。
絡めた鼓動 捧げたもの
忘れないよ あの記憶も
―なんでなんでなんで…どうして?
昔の僕らは、二人で一つだったのに。二人で一つの国だったのに。君と一緒にいるために、全てを捧げたのに…。
冷めきったミルクティーが置かれたカフェテーブルには、なんだか気まずい空気が漂い始める。
酷く痛む心臓と気まずい空気に耐えられなくなった僕は、「用事を思い出したから」と噓を吐いて、一人でカフェを去り帰路を辿ることにした。
家に帰ると、鞄とコートを無造作に投げて文房具入れからカッターを取り出す。そして服の袖をめくり、すでに大量に傷が刻まれた腕にカッターの刃をゆっくりとねじ込ませた。
体中に 刻みつけよう もっと
もっと もっと
「はぁ…はぁ…ッッぅ…」
腕から血液が滴り落ち、足元を赤く染める。
君が僕を見てくれないから。僕はこんなに君を愛しているのに。君が僕以外の奴を想う数だけ、この傷も増えるんだ。君が僕を見てくれないから。君が僕を見てくれないから。君が…他の奴を愛してるせいだ。君が、君が、君が…。もっと…僕を見てよ。
僕だけを見てればいいのに。そうすれば、相思相愛で全て解決するのに。君が好きなあの子はロシアのことが好きなんだからあきらめてぼくをみて。ぼくをみて、ぼくをみて、ぼくをみて
腕に刻み込む。何度も、何度も。
しばらくすると満足したのか、腕に包帯を巻いて、床に染み付いた血液をティッシュで拭き取り始めた。
逃がさないよ あなたのこと
とられたくないよ 私のもの
ひとつになろう 身も心も もっと
もっと もっと
部屋の壁一面に張り付けられたリトアニアの写真を指で優しく撫でながら、心の中で何度もこの言葉を反芻する。
逃がさない。とられたくない。君は僕のものだから。早くひとつになりたい。元々僕らは二人で一つの国だったんだから。頑張れば、また、僕らは一つになれるはず。ひとつになろう。ひとつになろう。ぼくのもの、ぼくのもの
終わってしまう前に 終わらせよう
乾ききった おままごと
その時、頭の中に昔のリトアニアの声がこだました。
LT「僕、大きくなったらポーランドと結婚する!!!」
そう、それは確か…僕とリトアニアがまだ幼かった頃のこと。無邪気で純粋な瞳をした幼い彼は、愛らしくはにかみながら確かにそう言ったんだ。妄想なんかじゃない。本当に、子供の頃、僕らは約束したんだ。「大人になったら結婚しよう」って。
愛していた。愛していたのに。
その言葉を信じて、僕はずっと…何百年もの間、君だけを見てたのに。結婚しようって言ったのは君でしょ?なのに、なんで君は僕じゃなくてベラルーシのことばかり想ってるの?約束を破るなんて、ひどいよリトアニア…。
そう呟きながら、リトアニアの写真を一枚、乱暴に壁から剝ぎ取った。
そしてそれをくしゃくしゃに握りつぶし、口の中に放り込んで泣きながら咀嚼する。
こうしてやる、裏切り者は。
返してくれ 私の想いを。
愛していた、愛していたのに、
ずっと…。
しかし紙なんて食べられるわけがなく、激しく咳き込み、ぐしゃぐしゃに濡れて丸まった写真が口からボロボロとこぼれ落ちていった。
翌朝、朝早く起きてリトアニアの家に向かうことにした。
インターホンを数回押したが返答がなかったため、合鍵でドアを開けて勝手に家の中に入り、彼の姿を探した。
すぐにベッドの上ですやすやと眠る愛おしい彼の姿を見つけ、その愛くるしさに頬を緩めながらそっと近づく。
柔らかい指 優しい顔
とられないように ここにしまおう
あなたはもう 私のもの ずっと
ずっと ずっと
すると、何やら気配を感じ取ったのか、彼はゆっくりと瞼を開いて大きな瞳で僕をそっと見上げた。
寝ぼけているのだろうか。呂律がまともに回っていない口調で「ポーランド…?」と小さく呟き、再び瞼を閉じてしまった。しかし、数秒経ってから僕が不法侵入していることの異常性に気づいたのか、パッと起き上がってこちらを凝視してきた。
LT「ぽ、ポーランド⁉…どうしたの、急に…」
「いや…ちょっと君に用事があってね…」
終わってしまう前に 終わらせよう
腐りきった おままごと
家から持ってきた鞄に手を入れ、そっとナイフを取り出す。
ナイフを見せつけるようにリトアニアの目の前に差し出すと、彼の顔からはさっきまでの柔らかい表情が消え、引き攣った泣き顔のような表情へと変化した。
LT「え、ぁ…待って…ポーランッ何ッして‥」
LT「あ、ぁあ、そういうドッキリ?…ドッキリだよね…?」
LT「ねぇ、なんでずっと黙ってるの?…怖いよ?何かッ喋ってよ…」
無理矢理笑顔を作って声を震わせながら必死に取り繕おうとしている彼の姿は、まるで怯えている子ウサギのようで、それがまたたまらなく愛くるしい。
「ねえ、僕達、約束したよね?結婚しようって」
信じていた
信じていたのに
LT「…へ?」
LT「そ、そんなッこと、覚えてな―
グ”―――”チャ――――”““ー”
その瞬間、水分を含んだ鋭い音が室内に響き渡った。
LT「ッア…ハッ…なッ」
真っ白だったベッドが少しずつ鮮やかな赤で染められてゆく。
そこまで大きくはないナイフで腹部を刺したため、幸い背中まで貫通はしていないようだ。
そっとナイフを引き抜くと、口から血を溢れさせながら目を見開いて震えているリトアニアを、ベッドに押し倒した。
LT「ヒ…ッグ…ア”」
愛していた
愛していたのに
彼の吐血した血液を舐めるように優しく口づけをする。何度も。何度も。
愛していた。愛していたのに。
こうしてやる、裏切り者は。
唇を離すと、今度は彼の腹部にある傷口に指を入れ、ぐりぐりと傷口を開き始める。
LT「あ”ぁ…ゥア”“ぁぁぁ”」
しばらく指をねじ込んでいると次第に傷口がどんどん大きく開き、感じられる血液の感覚も濃厚になってきた。
掌や手首にドロついた血液が纏わりつくねっとりとした感覚。
思わず咽せてしまいそうなほど強烈な鉄のにおい。
涙に濡れた瞳を見開いたまま硬直して、少しずつ動かなくなってきてしまった大好きな彼。
その全てに興奮した。全てが愛おしかった。全てが心地よかった。
彼の抉れた腹に溜まった血液を口に含み、ゴクリと飲み込む。
そして、腹の中に手を大胆に突っ込み、臓物を取り出してガブリと齧った。
入ってきて、私の内側!
愛していた、愛していたのに、
ずっと…。
そして最期に、リトアニアの頬にそっと口づけをしてから、血だらけの口元に笑みを湛えて枯れた声で呟く。
「これでまた、ひとつになれたね。リトアニア…♡」
数秒後、パンッッと乾いた銃声が室内に響き渡った。
―そのまた翌日―
リトアニアの自宅を訪れたエストニアとラトビアによって、リトアニアとポーランドの遺体が発見された。
以上です!
カニバリズムとか死ネタが苦手な方がいらっしゃったらまじですみません…
小説初挑戦なので、感想とかを是非コメントで教えてください!!!
では、ありがとうございました(@^^)/~~~
コメント
8件
ああああドロドロな愛も好き…それとリクなのですが☭&🇷🇺でおかえりをやって欲しいです…!
もう最高ですね!!!!愛重いポーランドすき 句読点のつけ方がじれったい感じがして本当に好きです ぜひまた小説書いてください!!供給ください!!