コメント
2件
このお話、めちゃくちゃ好きです🤭♥️💙💛もっくんとひろぱから愛されてるりょうちゃん💕 2人の重めの愛、良すぎます!笑
omr side
涼ちゃんが来ない。
いつもは1番人気のお弁当を選ぶことが出来るほど早く来るのに、今日は全然来ない。
もう涼ちゃん以外は全員来ているのに…異常だ。
スタッフ達も心配してソワソワしてる。
優しい涼ちゃんはスタッフからの好感度も厚い。 正直自分事のように涼ちゃんを心配しているスタッフを見てモヤモヤしていて、あまりここにいたくなかった。
「ねえやっぱりちょっと確認してきた方がいいんじゃない? 電話も連絡も取らないし…」
wki「確認…別にいいと思うけど、どこに?」
「外…とか?」
wki「まあ何もしないよりかはいいか」
若井と横並びで座っていたソファから立ち上がり、扉の方へと歩く。
僕が立ち上がった少し後に若井も立ち上がった。
扉を前にして、ドアノブに手をかけた瞬間
wki「あ、おい元貴!」
後ろから若井の声が聞こえ、一瞬振り返ったと同時に、扉からガチャっと言う音が聞こえてすぐに扉の方に向き直した。
(ゴンッッ)
額に大きな衝撃が来た。
頭の中が震えた後に、遅れて激痛が走る。
咄嗟に額に手を当てしゃがんだ。
「いっってぇぇぇぇえ⤴︎︎︎!!!!!」
目を伏せていたから誰が向こうから扉を開けたかは分からなかったが、すぐに聞こえた戸惑いの声から、それが涼ちゃんだと気がついた。
しゃがむ僕の頬を包んだひんやりとした柔らかい手。
痛みがすぐに消え去り、さっきまでの不安とスタッフへの小さな苛立ちが魔法がかかったように消えて幸せな気分になった。
自分でも可笑しいと思う。
たかが男友達。
たかがバンドメンバー。
たかが涼ちゃん。
でも僕はそんなたかが涼ちゃんが最近愛しくて愛しくてたまらない。
きっと好きなんだと思う。
依存してるし、涼ちゃんが関わる他人に嫉妬もする。てかなんならさっきのモヤモヤも涼ちゃんへの好感度が高いスタッフへの嫉妬だ。
好きだと思うっていうか、好きだ。
いつでも笑顔でわがままにも優しく可愛く接してくれて包み込んでくれるようなメンケアで頼れるところとか、 そんな涼ちゃんでも時々バグったように泣きついてくるようなギャップが庇護欲の爆弾なところとか、メンタルがよわよわでなにかにぶつかったらほろほろと脆く砕けてしまうような雰囲気に。
人気が出て仕事が忙しくなり、互いに色んな人と関わるようになってきた。
比例するように涼ちゃんが僕だけの、ミセスだけのものじゃなくなってきているのを嫌という程感じた。
失い始めてから大切さに気がついた。
世界が藤澤涼架を、涼ちゃんを見つけている。
彼が僕の傍にいる世界にいつの間にか慣れて、失われる恐怖が募った。
離したくない。
無くしたくない。
手の内に収めておきたい。
顔を上げてえーんと泣き真似をすれば、「ごめんね」と言って抱きしめてくれる。
─ 可愛いなぁ…
─ 好き。大好き。
僕が幸せに浸かってる間に若井が色々説明してくれた。
ああ一生このままで居たい。
ずっと涼ちゃんにくっついてたい。
─ この世に俺と涼ちゃんだけなら…
そんな考えをしたって何も生まないことくらいわかってる。
少し残念に思いながら立ち上がり、涼ちゃんに手を伸ばす。
その間にちらりと背後に居る若井を盗み見た。
─ あー…やっぱり。
若井はなんとも言えない表情、俺からしたら明白な表情で一直線に涼ちゃんを見つめてた。
これは若井が嫉妬した時に好きな人を見る目。
この前に会話する涼ちゃんと共演者を俺が嫉妬して見ていた時も、似た場所に目線を送る若井に気が付かないはず無かった。
俺は2人を見ていたが、若井は涼ちゃんだけを見ていた。10年前からの若井の癖だ。
嫉妬すると好きな人を一直線に見る。
その目には他には何も映らない。
若井も涼ちゃんのことが好きなのだろう。
現実に戻って、涼ちゃんは俺が伸ばした手を涼ちゃんは素直に掴んで引っぱり、立ち上がった。
涼ちゃんが立ち、手を離そうとした瞬間
fjsw「おわっ!」
涼ちゃんが何かにつまづいたように僕の方に倒れてきた。倒れてくると言うより、肩を抑えればすぐに戻れるようなよろけみたいなものだった。
自然に涼ちゃんの肩を持って支えた。
その瞬間”離したくない”という強い気持ちが生まれ、涼ちゃんを掴む力が無意識に強まる。
涼ちゃんは気づいてないようだった。
すると背後から来た若井がそっと僕の手から涼ちゃんの手を取り、ソファまで連れていった。
寂しさと若井への小さな小さな怒り。
自分勝手な考えはやめようと2人が座るソファに僕も並んで座った。
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\2話後記╱
おもりさんりょつのこと大好きですね。
個人的におもりは愛重かなって…
人気に伴ってお仕事が増え、涼ちゃんと共演者やスタッフとの関わりも増えて、涼ちゃんが居るっていう当たり前を失うのが怖くなってますね。
仕事的にはいい変化でもあり、おもり的にはちょっと寂しい変化でもある。みたいな
失い始めてから、離れ始めてから気付いて拗らせてます。さあどうなる!!
庇護欲の塊のようなりょつとその周りのちょっとした変化が、敏感なおもりには刺さってきてそうです。
そしてひろぱも同じ思いだと言うことにおもりは気がついた様子です。
今回のひろぱの癖が次回にも繋がっていきます。
次回は同じ場面でのひろぱsideです!
ではまた次回!🙌🏻
コメントやハート、お待ちしてます!🙈