視点if
総会が終わって、今は帰りの車の中。相変わらずでっかいリムジンやなぁ…
向かいに座って水分補給をしているないこに、各マフィアから提示された近況報告と今後の方針が示された資料の説明をする。
一通り終わった所で、反省会だ。
if「今年は揉めんかったな笑。えらいぞ」
ないこ「当たり前✌️去年の脅しが効いたかなぁ~」
if「脅して💦また物騒な…何したん、??」
ないこ「…覚えてない?笑」
そう言ってないこはニヤリと笑った。昔っからコイツ、俺にだけこーゆーとこ見せんだよなぁ~。
いつもしっかりし過ぎてるないこの、コイツも年下なんやなぁ~と思える瞬間がすきだ。きっと李ぃさんもこう思ってたんやろな。
…にしても、、去年かぁ…去年ってか俺、ここ五年くらい組織離れっとったけど、ないこん面目とかあるし、流石にこれだけは毎年出てたんよなぁ…脅すような事…
『喧しいんじゃボケ。』
if「ハッ…!!」
あっ…たなぁ………笑💦
不意に、ないこがふふんと鼻を鳴らして言った。
ないこ「思い出した?笑」
if「…おん。」
去年。酒が入っていた事もあるだろうが、この総会で俺は、少し前まで俺らに続いて二番手だった組織の代表代理。あの男にキレ散らかしてしまった。
主人(代表)を建てようともしない舐め切ったあの態度。あれがどぉ~にも気に食わなくて、幼いままに周りに流されてマフィアなんかになったあの首領が不憫過ぎて…ついつい手が出て(半殺しにして)しまった…。
その反省も込めて今日は一切アルコールの類いの物は口にしていない。これではこちらが生殺しで半殺しである。
…大変不服だ。おしゃけのみたい。
が、流石に組織に迷惑を掛ける訳にはいかないので、我慢した訳だ。
ないこ「タナカサン。…だっけ?今日は随分大人しかったねぇ、代理どころか、幹部補佐にさえなれてなかったけど。」
「降格だね笑!」と言いながらテーブルに置いてあるチェスの駒を弄る姿は、悪魔だと言われても信じるに値する物だった。
だが、その幼くして首領となったあの少年のステップアップを買って出たのもないこだ。「その頭脳、俺ならもっと活かせるよ?笑」だっけか。曰く目の前で部下がボコボコにされようと全く物怖じせず、未熟ながら次の一手を考えるその頭の回転と度胸が気に入ったようだ。
今ではその少年も立派な首領となって、部下達をまとめている。特にこちらが何もしなくとも支援してくれるので、傘下に加わる事も提案したが、感謝の気持ちを利益として提供しているだけで、下の方でチョロチョロと動き回る方が性に合っているそうだ。
幼き少年を救ったのは神の気紛れか、悪魔との契約か、
ないこ「ねーさっきから何考えてんの??」
if「…いや、去年の反省やよ。」
どっちにしろ、今目の前に居るコイツはただの青年だ。
部下「ッ!!ない゛こさん゛ッ゛!!!」
車に急ブレーキがかかったと思ったら慌てた様子で、運転を任せていた部下が後ろのシートまで駆けて来た。
その瞬間ないこの表情がいつも通り張り付けた様な聖人顔になるのだから、面白い物だ。
とわ言えこれは恐らく緊急事態。
if「どしたん?部下。」
まあ、大抵の事じゃ俺もないこも慌てんけd
部下「屋敷が!!!半壊していますッ!!!」
…まじか。
ないこ「は、。」
ピキッ
チラっとないこの方を見ると、顔が曇り、こめかみに青筋が浮かんでいた。
その事態の重さに流石の俺も冷や汗を流す。
あーーー、、、、これはぁ、、、、…
ないこ「…もっかい、言ってくれる。?」
辺りに殺気が蔓延している。見てみぃ?部下の顔。真っ青やで?可哀想に。
ただまあ、見てわかる通りこれは間違い無く、
アカン奴やわ。
コメント
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は、んかい?マジですか……確か前話で🐇父がきて、🐇ちゃんの髪色がバレて💎がパニックになってたから…この中の誰かが壊したんですね。父との戦いで半壊してそうだけど、💎の暴走とかだったりしてもおかしくないような…今でも強いけど記憶なくなる前はもっと強かったみたいなことをいつだか誰かが言ってた気が…… つ、続きが気になりすぎる…