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y u a.
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ゆう
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akside
「かなかな〜?ただいま〜」
俺はそんなことをいいながら上官室の扉を開ける。
〔あ、おかえり、あきな〕
「今日の任務ってなんなの?」
〔今日はね〜、話し合いかな〜?〕
「話し合い?どこと?」
〔別の組とね、ってことで、行って欲しいんだよね、明那に〕
「べ、別の組!?は?てかなんで俺なんすか」
「……で、結局こうなると…またかよ…」
俺は夜9時、とある港の倉庫に来ていた
叶さん曰く、そんな大人数では来ないはずーって言ってたんだけど…
と、とりあえず、中入っとけばいいよね…
倉庫の中は暗かった
〈君が叶さんの組の子?〉
「…誰?」
振り返ると、倉庫の入口に人がたっていた
金髪の髪型、オレンジ色のメッシュ、青い瞳…
値踏みするようにこっちを見ていた
…え、この人と話し合い?怖…明らかボスじゃん…
〈…〉
コツ、コツと、彼の革製の靴の音が近づく
〈君、名前は?〉
「あ、えっと、明那です」
〈ふーん…そう〉
めっちゃ微妙な反応するじゃん…
彼は俺の前で足を止めた
身長差的に少し見下ろされる感じになる……なんかムカつく
〈明那、ね。俺は風楽奏斗!まぁ一応…ボスやってまーす!〉
フッと、まとわりついていた空気が軽くなった気がする
「…え?」
〈いや〜、叶さんの組と話すってなって馬鹿怖い人来たらどーしよーとか思ってたけど、なんか安心したわ〜w
てか初めましてだよね?よろしく〜〉
それだけ言うと彼…いや、風楽は俺の手を取り握手し、ブンブンと上下に降った
「…」(ポカン
〈あっはは!…そりゃ驚いたか…見た感じ初めてそうだもんね、こういう話し合い初めてそうだし!お互い仲良くしようね、どちらにせよ、これから協力することになるんだから〉
「は、はぁ…」
〈あ、敬語とかいらないからね?奏斗って呼び捨てで呼んでよ!僕も明那って呼ぶからさ!〉
「あ、うん、よろしく」
〈よろしくー!あ、こっちに椅子置いてるから座りな?〉
倉庫の奥を見ると話し合いをする場所はもう出来上がっていた
奏斗のいうがままに俺は椅子に座った
〈……で、話し合いね、なんか聞いてたりする? 〉
「いいや、まったく」
〈だろーね…じゃ、単刀直入に言おうか〉
カラン、と、奏斗は自分の持っていたペンを机に置いた
〈僕らと協力しない?〉
「協力…って?」
〈簡単な話、最近さ裏社会にいるやつらが好き勝手してんのは、そっちも知ってるでしょ?殺し屋、怪盗、そしてそいつらの協力者……しょーじき、僕らの組じゃ抑えきれないんだよね〜…〉
風楽組でもダメなのか…一応、マフィア内での最高に近い権力を持っているのに…
でもこれって俺が決めていいのか?かなかなに相談したほうがいいんじゃ…
〈あ、叶さんにはもう話してあるよ〉
「え?じゃあ叶さんはなんて…」
〈君に判断を任せる、だってさ、僕ら的には協力してほしいよ〉
「俺に……」
沈黙が落ちた、奏斗は返事を待つように、まっすぐ俺を見つめていた
──ガタンッ
「…?」
倉庫の奥から音がした
〈…へぇ〉
暗闇の奥、人影が見えた。黒い服に目出し帽……盗み聞きか…
<ッち……気づかれやがったッ!>
その男は懐からナイフを取りだし、こっちに突っ込んでこようとしている
「奏斗、どうす─」
バンッ!!!!
俺が言い切る前に、男が膝から崩れ落ちた
床に、赤いものが溜まっていく
〈誰か知んないけどさ、邪魔すんなよ〉
「奏斗…?」
奏斗の手には銃が握られていた。煙が出ている。
──撃ったのだ、この男を
さっきの一瞬で、しかも、距離も結構ある。
〈あー…ごめん明那!驚かせちゃったねー!ここじゃ場所が悪い、1回でよっか!〉
奏斗は何も無かったようにケロッと笑い、立ち上がって出口に向かった
「あ、うん」
外に出た、海風が頬を撫でる
〈いや〜、まさか盗み聞きされてたとはなー…ここもう使えないじゃーん……んで、どう?協力してくれる?〉
「俺は……」
「……協力する」
〈…交渉成立、今日からよろしく、叶さんにも伝えておいてよ〉
「分かった」
〈もう暗いから、そろそろ帰りな…さっきの銃声で警官が来る可能性あるからさ 〉
そう奏斗が言い切る前に俺らの前に1台のバイクが止まった
{…さっきの銃声……って、また風楽組のやつかよ…それに、叶さんのとこのか}
〈あ、警官さんこんにちは〜〉
{こんにちは〜じゃなくて、またやらかしてんの?そろそろ逮捕しようか?}
〈そういいながらしないじゃないですか〜〉
確かこの人はローレン・イロアスさん。街の警官だ。
{明那もちゃんと止めろよー…こいつ何しでかすかわかんねぇんだから}
〈何僕を暴走族みたいな言い方ー〉
{はいはい、ごめんごめん。業務増やされると迷惑だから帰った帰った}
〈ま、言われなくてもそうしますよー、ほかの警官来たらほんと捕まっちゃうからね、んじゃ、明那今日はこれで〉
「奏斗」
〈ん?何?〉
「どうして、マフィアをしてるの?」
奏斗は、みんなをまとめられる力もある、人当たりもいいし、表社会で活躍しててもおかしくない。なのに、なんでこんな人がマフィアなんかしてんだろう…
〈なんで、か…知りたい?〉
「知りた……いや、無理して言わなくていいけど…」
〈ふはッ、優し…〉
そう言って奏斗はかかとを返し歩き始めた
そして呟くようにこういった
〈……殺したいほど憎んでる相手がいるから、とか…?〉
「……え?それってどういう─」
俺の返事も聞かず、奏斗は角を曲がって行った
ひらひらと手を振って
殺したいほど……それが、裏社会にいる
俺はここに足を踏み入れた、おかしい奴らしかいない、この空間に
コメント
1件
第2話、読み終わりました!奏斗の登場シーンのギャップがすごく良かったです。最初は値踏みするような冷たい雰囲気なのに、急に軽い感じで「よろしく〜」ってなるから、明那くんと同じでこっちもポカンとしちゃいました(笑)。でも最後の「♡♡♡たいほど憎んでる相手がいる」ってセリフで、一気に重さが増して…その一文がすごく心に刺さりました。彼の軽さは地じゃなくて鎧なのかな、って思わせる終わり方、続きが気になります!