席に着くやいなやモノクロ君は1年や柊から労りの声を掛けてもらっていた。
皐月(……、モノクロ君嬉しそうだなぁ、良い事だ、それに比べて兎は…まぁ、梅に任せたんだ、大丈夫だろう)
兎耳山「さぁ梅ちゃん!やっと喧嘩できるね!!」
梅宮「…、一つ聞きたいんだが…さっきの喧嘩や皐月の行動を見て何も思わなかったのか?」
兎耳山「え?何が?」
梅宮「そうか……、残念だ…」
皐月(梅少し怒ってんなぁ…怒ってる、と言うより……、うぅん、よく分からねぇや)
静かな空間の中外からは雨音が聞こえてきた。
かなり降ってるな…。
兎耳山「残念?何で?」
お互い少しの沈黙から兎耳山が話し出した。
兎耳山「ま、いいや!そんな事より梅ちゃんやっぱりずるいずるい!!ボウフウリンには強い子がいっぱいいる、うちとは大違いだよ…皆が弱いせいで俺は自由になれない、楽しくない」
獅子頭連たち「なんだよ……それ…兎耳山さんそんなこと思ってたのか…!?」
皐月(やっぱり胸糞わりぃ……。頭がこんなんだと周りの奴らも可哀想になってくるわ…。)
柊「皐月…大丈夫か?」
皐月『…あー、うん、何とか…。でもちと気分悪いから少し外出るわ…』
柊「分かった、梅宮の事は心配しなくていいぞ」
皐月『そりゃウチの総代様だ、負けるなんて思ってもねーよ』
そう告げて俺はオリの外に出た。
じゃじゃ降り雨だが雨に打たれたい気分だ、少しでも頭を冷やさなきゃ……。
俺は雨の中心を落ち着かせる様に上を見ながら目を閉じた……。
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