TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

…誰…?人は…こないはずなのに…どうして?絶対に、見つからない場所なのに…

「誰か…いるの?」

息を殺して待つ。早く、どこかに行って。

「あ…いた…」

見つかった。まずい…

「…」

誰?顔を上げると……え?ほんとに誰?

「え…誰…?どうして…」

「私は幽季。あなたも…どうしてここに?」

「ここは、誰にも見つからない、最適な隠れ場所だったから…。」

「そう…ここは、良いところだね。誰も、寄り付かない、森の中で。」

「うん…」

ここは、とても落ち着く。誰も来なくて。ずっと…ここにいたいなあ。でも、

「ごめん。もう、帰らないと。」

「そう…ありがとね。」

「?」

「最後に聞いていい?」

「何?」

「名前は?」

「花織。」

「花織さん。またね。」

…またね…か。



朝…学校へ。教室に入る。

「来たよ。いじめっ子が。」

「ホントだ〜。」

「きたきた〜。」

…違う…私は…彼女に…憂沙にいじめられてる。毎日…毎日。

あの日、屋上で憂沙に…

『ねぇ、あんた、ムカつくからさぁ、』

と言って、カッターナイフを取り出した。

『あんたにいじめられたって言えば、皆、私に協力してくれるからさぁ。』

腕に当てて…

『あんた、いじめっ子にして、私がいじめてあげる。』

…このことがあってから、私は、いじめられるようになった。誰も、助けてくれない。皆、見て見ぬふりをする。

とても、辛い、苦しい。どうして…私だけなのだろう…。

「今日も…ね?」

「は…はい…」

放課後…屋上…か。もう…消えたいよ。


屋上。

「それじゃあ…」

「はい……。」

そのまま、一方的に殴られる。また、痣ができる…とても、見つけにくい場所だから、誰も知らない。そして、彼女は、カッターナイフを出し…腕に……

「キャアァ」

わざと、悲鳴をあげ、カッターナイフは床に。

人が…来る。

「どうした!?」

この人は…クラスメイトの…

「湊…私…また…」

湊君は、

「そうか…花織……お前…消えろよ。」

「っ!」

やっぱり…私は…いないほうが…

私は、走って、逃げた。

どうして…どうして、私が加害者なの!?私は…最初から、被害者なのに…!

消えたい私が森で出会ったのは、一人の同い年だった。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

35

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚