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霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
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引退時。くわしくは作品へ
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たぬきの糸車
五
待ちに待った春が来て、雪が溶けると、きこりの夫婦はまた山のお家に戻ってきました。
おかみさんが、埃を払おうと部屋に入ったときです。
「あら、まあ!」
おかみさんは、びっくりして声をあげました。
部屋の隅には、真っ白な、見事な糸の束が、いくつもいくつも、綺麗に積み上げられていたのです。
そして、糸車の前には、たぬきの白い足跡が、てん、てん、てんと、裏の破れ穴に向かって続いていました。
おかみさんは、嬉しくなって、破れ穴から山を見上げました。
「たぬきさん、ありがとう。上手に糸を紡いでくれたんだね」
山の奥の方から、なんだか「ぽんぽこぽん」と、楽しそうな太鼓の音が聞こえてくるようでした。
たぬきの糸車 終わり
コメント
1件
わあ、ついに最終話…「たぬきの糸車」、優しい気持ちで読み終えました🍃 白い糸の束が綺麗に積み上げられている場面、すごく胸が温かくなりました。おかみさんが「たぬきさん、ありがとう」って言うところ、じんわり来ますね。山の奥から「ぽんぽこぽん」って太鼓の音が聞こえてくるような気持ち、分かります…。 冬の間ずっと内緒で紡いでくれたんだなって思うと、たぬきさんの優しさが染みます。心がほっこりするお話をありがとうございました🦝🤍