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みぃ
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『誰も覚えていない夜』
「消えた一人」
――午前6時。
中央ホール。
35人いたはずの場所には――
34人しかいなかった。
全員が、何度も周囲を見渡している。
さとみ「……一人いない。」
ころん「うん。」
ゆた「誰ですか……?」
あっきぃ「待って。昨日一緒にいた人を順番に確認しよ。」
ぷりっつ「せやな。」
一人ずつ、名前を確認していく。
莉犬「莉犬。」
るぅと「るぅと。」
ころん「ころん。」
さとみ「さとみ。」
ジェル「ジェル。」
ななもり。「ななもり。」
あっきぃ「あっきぃ。」
まぜ太「まぜ太。」
ぷりっつ「ぷりっつ。」
ちぐさ「ちぐさ。」
けちゃ「けちゃ。」
あっと「あっと。」
ばぁう「ばぁう。」
しゆん「しゆん。」
てると「てると。」
心音「心音。」
Lapis「Lapis。」
ロゼ「ロゼ。」
みかさ「みかさ。」
メルト「メルト。」
らいと「らいと。」
らお「らお。」
ゆた「ゆた。」
にしき「にしき。」
やなと「やなと。」
おさでい「おさでい。」
だいきり「だいきり。」
パルオ「パルオ。」
そあら「そあら。」
ものくろ「ものくろ。」
まひろまる「まひろまる。」
つきしろやしろ「やしろ。」
はりま「はりま。」
たちばな「たちばな。」
そして――
誰も続かなかった。
沈黙。
タケヤキ翔がいない。
けちゃ「……翔くん。」
だいきり「……。」
ころん「……昨日、普通にいたよね。」
さとみ「ああ。」
心音「じゃあ……。」
心音「昨夜、襲撃されたのは翔くん。」
その言葉に、全員の表情が変わった。
らお「……そんな。」
ちぐさ「……。」
ななもり。が静かにモニターを見る。
すると、画面に文字が表示された。
【昨夜の襲撃対象】
【タケヤキ翔】
全員「…………。」
けちゃ「……やっぱり。」
だいきり「名前は表示されるんですね。」
ななもり。「うん。」
ななもり。「誰がいなくなったのかは、みんな分かるからね。」
ロゼ「ただし――」
ロゼがモニターを見る。
【役職:非公開】
【襲撃者:非公開】
ロゼ「役職と、誰が襲撃したのかは分からない。」
心音「……。」
心音は画面を見つめる。
心音「翔くんが、市民だったのか。」
心音「それとも、何かの役職を持っていたのか。」
しゆん「それすら分からないってことだな。」
ななもり。「そういうこと。」
さとみ「……最初の犠牲者か。」
その言葉に、空気が重くなる。
昨日までは――
誰も脱落していなかった。
投票も同数で終わった。
だから、まだどこかで、
「本当に脱落するのか?」
そんな気持ちが残っていた。
でも。
今は違う。
一人いない。
それだけで、このゲームが本物なのだと分かってしまう。
――そのとき。
らお「……ちぐさ。」
ちぐさ「……うん。」
らお「大丈夫?」
ちぐさ「……。」
ちぐさは少し黙ったあと、小さく頷いた。
ちぐさ「うん。」
らお「無理しなくていいからね。」
ちぐさ「……ありがとう。」
その様子を、ころんが少し離れた場所から見ていた。
ころん「……。」
ゆた「ころんさん。」
ころん「ん?」
ゆた「大丈夫ですか?」
ころん「……うん。」
ころん「ただ……。」
ころんはモニターを見る。
ころん「昨日まで普通に話してた人が、もういないって……変な感じ。」
ゆた「……そうですね。」
――そのとき。
モニターに新しい文字が表示された。
【朝食開始までーー5分】
けちゃ「……朝ごはん。」
だいきり「この状況で食べるのも、なんだか変な感じですね。」
けちゃ「でも……食べよう。」
だいきり「はい。」
ななもり。「みんな。」
全員が、ななもり。を見る。
ななもり。「今はまだ、翔くんの役職は分からない。」
ななもり。「だから、勝手に決めつけないようにしよう。」
心音「……はい。」
ロゼ「賛成です。」
にしき「そうですね。」
まぜ太「……でも。」
まぜ太「一つだけ分かった。」
あっきぃ「何?」
まぜ太「人狼は、ちゃんと動いてる。」
誰も答えなかった。
まぜ太「昨日までは、誰も脱落してなかった。」
まぜ太「でも今朝、一人消えた。」
まぜ太「つまり――」
まぜ太「人狼は、この中にいる。」
その言葉が、静かなホールに響く。
ちぐさ「…………。」
ころん「…………。」
てると「…………。」
はりま「…………。」
だいきり「…………。」
みかさ「…………。」
にしき「…………。」
あっと「…………。」
ジェル「…………。」
そあら「…………。」
しゆん「…………。」
11人の表情が、ほんの一瞬だけ揺れた。
しかし――
誰も、それには気づかなかった。
――そして。
朝食の時間が始まる。
34人は、重い空気のまま食堂へ向かっていく。
誰もが同じことを考えていた。
――次は、誰になる?
そして。
――誰が、人狼なのか。
答えはまだ――
誰にも分からない。
【朝食開始】
――第7話「消えた一人」終わり。
コメント
4件
あぁぁぁぁ、、翔くん~... 小説書くのうますぎません!?!