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妹達(アイとレイ)の監視として付けられた「凪」
彼にそっくりだったから
彼の名前は私の好きな人からとった名前
「ハル…あんたってホントバカよ」
俯いたままの片割れであるナツが私の体をぎゅっと抱きしめたまま言う
それに対して私は絞り出した声で
「えぇ、彼の代わりに私が廃棄になればよかったのに…」
私がそう言うとナツは大きな声で私の目を見て言った
「凪の事なんか忘れてって言ったじゃない…
なんで、あいつの代わりに廃棄になりたいなんていうのよ…バカ」
きっとナツにはこれから先も私の考えなんて分からない
大切な人を失う苦しみ
そんなのを味わうくらいなら自分なんて消えてしまいたいと思うほどの後悔を
ナツには分からない
私はナツに
「ごめんね」
と言って布団を被った
ナツはどんな顔をしているのか見たくなかったから、ナツに私の歪んだアイをこれ以上見られなくなかったから