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琴寧
そんな最中――ついに今川が動き出した。織田家中は騒然となる。
「籠城しかございません!」
「いや、野戦あるのみ!」
「あーだこーだ……」
意見はまとまらず、混乱は深まるばかり。
その時。
織田信長が叫ぶ。
「やかましい!!」
「軍議は終わりじゃ、皆の者、休め💢」
家臣たちは驚く。
「殿!?」
信長はさらに怒鳴る。
「やかましい!!終わりったら終わりじゃ💢💢」
瓦版。
「織田信長は今川を恐れて籠城か」
軍師のお天気予報 「桶狭間は雲ひとつない晴天」
「周囲を囲まれ、お弁当を食べるには絶好の日和」
――妙に出来すぎた内容であった。
今川義元はそれを読み、笑う。
「ほう……やはりうつけであるな笑」
「ほっほっほ」
前田利家は息を呑む。
「……今川義元が攻めてきただと……」
「こうしてはおれん……!」
「信長様のところへ行く!!」
まつが引き止める。
「でもあなた、勘当中でしょ!?」
利家は振り払う。
「勘当もクソもあるか!!」
「緊急事態なんだぞ!?」
――――
城門前。
兵の声が響く。
「ダメですって、利家殿!?」
「取り押さえて追い出せ!!」
利家は怒鳴る。
「やかましい!!どけ💢💢」
そして叫ぶ。
「殿!!利家です!!」
「犬千代にございます!!」
織田信長は睨みつける。
「……何をしに来た、利家」
当然の如く、怒りを隠さない。
前田利家は頭を下げる。
「殿……勘当中の身であることは承知の上にございます」
「しかし、今川義元が攻めてくると聞き……」
「思わず、まかり越しました」
信長はしばし沈黙する。
「……本来ならば、許されぬことじゃ」
しかし、ふっと口元を緩める。
「だが、その姿勢……殊勝なり」
「よし、ついてまいれ」
利家は顔を上げる。
「……✨はっ!」
「殿のことは、命に代えてもお守りいたします!」
そして織田信長は、前田利家や藤吉郎を引き連れ、熱田神宮へと向かった。
柴田勝家は遅れて知る。
「え……?」
「もう出陣なさっただと!?」
「なぜそれがしを置いていったのです、殿😭」
その頃、信長は神前にて祈りを捧げていた。
静寂の中――
やがて、轡の音が響く。
神官が静かに呟く。
「……吉報にございますな、信長殿」
信長は振り返り、兵たちに向かって叫ぶ。
「これは――死んでこいと神が申しておるのだ!!」
「今川義元の首を取るまで、絶対に諦めるなあ!!」
兵たちは応える。
「おおおおおおおお!!!」
その瞬間、軍の士気は頂点へと達した。
一方その頃――
今川義元率いる今川軍は、瓦版の内容を鵜呑みにし、呑気に陣中で弁当を広げていた。
その時。
ざあああああ――
突如、大雨が降り出す。
今川兵は混乱する。
「ぎゃー!?晴天ではなかったのか!?」
義元は落ち着いて命じる。
「冷たい……ほれ、お前たち」
「雨の当たらぬ場所まで連れていくのじゃ」
その裏で――
織田信長は静かに笑う。
(しめた😏)
(ここで雨とは……正直、生きて帰れぬと思っておったが……)
(おかげで気づかれずに近づけた)
信長は叫ぶ。
「者共!!義元はあそこにおるぞ!!」
「首を取ってまいれ!!」
兵たちが一斉に突撃する。
「おおおおおおお!!!」
義元は驚愕する。
「どういうことじゃ!?」
「なぜここに、籠城しているはずの織田の
連中が……!?」
「ひええええええ!!」
――そして。
戦は終わった。
それが、桶狭間の戦いであった。
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