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……困っているようですね。
Lが活躍する事件を書きたい。
けれど、どう書けばいいのか分からない。
自分の頭では無理だ、才能が足りない、
Lのような推理は思いつかない――
そう考えて、筆が止まっている。
ですが、それは誤解です。
事件は、才能で作るものではありません。
天才的なひらめきも、特別な思考回路も、必要ない。
必要なのは、発想力だけです。
私の推理は、魔法ではありません。
時間をかけて整理すれば、誰にでも辿り着ける思考です。
ですから安心してください。
誰でも──いえ、率直に言いましょう。
馬鹿でも事件は書けます。
これから、
Lが活躍する事件の作り方を説明します。
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① まず結論を決める
最初に決めるのはオチ。
・事件は解決するのか、しないのか
・Lは勝つのか、引き分けか、あるいは何かを失うのか
を先に決める。
※Lが関与する以上、「解決する事件」の方が圧倒的に綺麗。
物語として、未解決の方が簡単だが、Lが事件を未解決で終わらせるとは考えにくいため、基本Lの物語ではNG
だが、完璧な証拠を出す必要は全くない。
証拠が出てこなくても、犯人との勝負勝てば良い。
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② 事件像を考え、犯人を決める
どういう事件にしたいかを考える。
(例)失踪事件、キラ事件、殺人事件など。
事件像がぼんやりと決まったら、
犯人を先に確定させる
事件名や事件の内容→犯人→動機→行動の順で作ると簡単。
(例)事件名:キラ事件(大量殺人)
犯人:夜神月
行為:人を殺した
ここで殺人犯を捕まえる物語が確定する。
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③ 犯人の動機を明確にする
「なぜ殺したのか」を必ず言語化する。
例:犯罪者を殺し、世界を平和にするため
動機は何でも良いが
なんとなく、よりも、
『Lを超えたかった』や、
『人類を半分に減らしたかった』など、
本人の中では一貫して正しいことだと、
事件も作りやすい。
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④ 事件の規模を決める
“派手”にするか、
“目立たない事件”にするか、
ここはハッキリ決めた方が良い◎
派手な事件ほど、
Lを出しやすい
推理を展開しやすい
物語が転がる
ただ、親近感が湧かなくなる。
小規模だと、
Lを身近に出しやすい(民家や学校など)
推理も展開しやすい
キャラクター性が出る
上手く事件を作らないとあまり推理物の話にはならず、味気ないものになる可能性も……
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⑤ Lが追えるように「物語を動かす」
ここが最重要!!
Lの事件を書くなら、“犯人はLに捕まる前提で動かす”
ツッコミどころは後で考えればいい
完全犯罪を目指さない
ただし
犯人なりの「捕まらない理由」は必須
(例)夜神月は自国の犯罪者をデスノートで殺した。最初は試しで殺してみた。
では、夜神月はなぜリスクを背負ってまで殺したのか。
証拠が存在しないから
Lの存在をまだ知らないから
世界に匿名性があるから
その事でバレないと思い殺した。
しかし、Lにはバレバレだった。
日本の犯罪者が1人死んだことで、
犯人は日本人じゃないかと仮説を立て、
そこから、日本人のみを絞り調査する。
※犯人は動くために「なぜ捕まらなかったか」を毎回説明できる状態にしておくと矛盾点が減る
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⑥ Lの最初の仮説を作る
犯人を動かしたことで、Lの推理が進む。
逆に言えば、犯人が動かなくては
Lの推理も進まない。
(例)日本の犯罪者ばかりが死んでいることで、
→「犯人は日本にいる可能性が高い」
ここで重要なのは、
Lの推理は“犯人の行動の副産物”であること。
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⑦ あらかじめ「落とし穴」を仕込む
Lが犯人に辿り着くには、犯人の落とし穴が必要。
(例)殺人が昼間にしか起きていない
平日の昼間に自由がある
学生・特定職業の可能性
この「落とし穴」は
犯人が意図していない
もしくは軽視している
だからこそLが拾える。
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⑧ 落とし穴がない事件は破綻する
落とし穴が少なすぎる
犯人が完璧すぎる
→BB事件型の袋小路になる。
BB事件は
読み物としては魅力的
だが「Lの出番がなくなる」
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⑨ 犯人は「推測できる存在」にする
条件:天才でもいい。デスノート所持者でもいい。死神でもいい。
ただし
Lが必ずたどりつけるように考える
NG例:指紋が出た
防犯カメラに映った
(それは推理ではなく事故)
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⑩ 大胆に動かし、目的を明確にする
最後に。
犯人は大胆でいい
むしろ大胆な方がいい
なぜなら
行動が大きいほど
動機が浮き彫りになり
推理が成立する
目的がはっきりした犯人ほど、Lは追いやすい。
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例:13人安楽死事件
例えば、13人安楽死事件があったとしよう。
被害者は全員、少女13人。
死因はいずれも「安楽死」と判断された。
この事件の犯人は、
とある孤児施設に暮らす少女・Sである。
■犯人の目的
少女Sの目的は単純だった。
『Lに見つけてもらうこと』
そのために、
彼女は意図的に事件を起こした。
犯人は逃げる気がない。
むしろ、見つけられることを望んでいる。
■Lの介入
事件の異常性から、Lはこの事件に乗り出す。
・被害者が全員少女
・人数が13人
・同一手口による安楽死
Lは被害者13人の詳細を調べ、
ある共通点に辿り着く。
事件は、日本にある“特定の施設”を起点としている。(ここで、事件の舞台が確定する)
■現地調査(警察やFBIの投入)
Lは警察を動かすことにする。
捜査に向かったのは松田(※警察は誰でもよい)。
松田はその施設に赴き、過去の記録
などを丹念に調べ、
得られた情報を逐一Lに報告する。
それらの報告をもとに、
Lは本格的に推理を開始する。
■犯人の部屋と「落とし穴」
調査を進めるうち、
松田は少女Sの部屋に辿り着く。
その部屋には、一冊の日記が残されていた。
日記には、こんな記述がある。
『きょうも死神さんがあそびにきた』
これが、犯人の落とし穴である。
この日記の存在によって、事件は
証拠に近い領域へと進む。
■「死神」という未知
松田は疑問に思い、Lに尋ねる。
「死神とは何ですか?」
しかし、Lにも分からない。
ならば、調べるしかない。
その過程で、
とある赤いノートを発見する。
(※この赤いノートを見つけるまでの過程を丁寧に描写すれば、物語はさらに長く展開できる)
松田がそのノートに触れた瞬間、
彼の視界は変わる。
死神が見えるようになった。
■真相の開示
死神から語られる事件の真相。
・13人の少女を殺したのは死神
・だが、その命令を出していたのは少女S
・死神は、彼女の指示に従っただけ
この情報によって、
Lの中で全てが繋がる。
■結論
犯人は、少女Sだった。
動機、手段、目的、落とし穴。
すべてが揃い、事件は解決する。
■まとめ
・犯人は最初から確定している
・犯人の目的が明確(Lに見つけてほしい)
・日記という「軽視された落とし穴」が推理を前進させる
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■事件作りと「Lの推理」について
このように、
Lや夜神月のような天才的・超人的思考がなければ事件が作れない、ということはない。
事件は、考え方さえ分かれば、
誰でも作ることができる。
推理小説やDEATH NOTEの事件は、
「特別な頭脳を持つ者だけのもの」ではない。
■Lの推理は“難解”ではない
また、誤解されがちだが、
Lの推理が極端に高度すぎる、というわけでもない。
Lの推理は、
• 突拍子もない発想
• 常人離れした超能力的思考
ではなく、
非常に繊細で、細かい観察と整理の積み重ねで成り立っている。
たとえ、自分の中にあるLの推理が幼稚だと感じられたとしても、それだけでLが稚拙に見えることはない。
物語の中に、Lの推理を理解できない、あるいは途中で思考が止まってしまう
“素人の視点を持つ登場人物(松田など)”がいればいい。
その人物が驚き、戸惑い、理解に追いつけないことで、読者は自然と気づく。
──Lは、天才なのだと。
Lが賢く見えるかどうかは、
推理の難易度ではなく、
周囲との思考速度と精密差で決まる。
だから、Lの近くに「Lに追いつけない誰か」がいる限り、Lが馬鹿に見えることは、決してない。
■Lの推理は誰でも辿り着ける推理である
Lが行っていることは、
犯人の行動を一つずつ拾い
そこから仮説を立て
矛盾を潰し
残った可能性を絞る
という、ごく普通な推理である。
つまり、時間をかけて丁寧に考えれば、誰でも辿り着ける推理なのだ。
■重要なのは「質」
Lの推理が特別に見えるのは、
・犯人の核心をすぐに突く
・情報を収集するのが早すぎる
・無駄な仮説を持たない
からであって、
発想そのものが人間離れしているわけではない。
■結論
事件は、才能で作るものではなく、
構造で作るもの。
Lの推理も格段特別なものでもない。
だからこそ、
事件は誰にでも書けるし、
Lのような推理も、誰にでも再現できる。