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また 、 胸の 高鳴りを 覚えた。
疼くような この 感覚の正体は 未だに 不明で 、
思わず 眉間に 皺が 寄った 。
「 え ー !! それ 、 恋 してる よ ー ? 」
目を 見開いた 友人が 、 明るい 声色で 言う 、 。
『 … え 、、 恋 ? 』
呆けた ような 声が 出た 。
「 も ー っ 、 サユ っ てば 鈍感 〜〜 !! 」
「 恋 以外 に なにが あるのよ っ 、 !?」
『 … 何 って … 』
恋 なんて 分からないもの 、 という 言葉が 、 喉元 まで 込み上げる 。
__ だが 、 そんな 事 を 言って しまったら 、
これ は 間違い なく お説教 コース だ 。
この 友人 は 、 延々 と 喋り倒す くせ に 、 去ろう と すると 直ぐ に 気づく 。
「 よ ーー やく 、 恋 を 覚えた の ね っ !! 」
「 まっ たく 、 サユ は 男の コ の 気持ち にも 気づかないで 、、 」
怒り顔で 頬を 膨らませる 。
… これは 長く なりそうだ 、 。
「 サユ が 全っっ然 気 が つかない せい で 、 」
「 男の コ たち が わたし の 所 に 相談 に … 」
『 … 相談 、 ? 』
「 そうっ 、 !! 」
「 【サユ を 振り向か せる 方法 は ?】 、 って !」
『 …… 』
「 全員 名前 覚え てる よ っ !! 」
「 教え よっか ? サユ に 気が ある コ の こと … 」
また とんでも ない 事 を 言い 出し た 。 … よし 、
『 要らない 。 』
「 え ーー っ … あっ 、 そもそも サユ は 恋 を 覚えた ん だ っ け !? 」
… … いけない 、 。
思い出され て しまっ た。
『 … じゃあ ね 、 。 』
サッ と 席を 立つ 。
「 … もー … 進展 あったら 教えて ね ! 」
聞こえ ない ふり を して 、 友人 の 教室 を 出る 。
__ 自覚 する のは 、 ここ から だった 、 。
[ … お 、 ! どこ 行ってたん だ ー ? ]
パッ と 、 顔 が 輝く 。
その 笑み に 、 鼓動 は スピード を 上げて いく 。
動き を 止めた 私 を 見て 、 彼も 動き を 止め た。
『 凛憧 クン 、 … あの 、 ね 、 。 … えっ 、 と 、 』
[ 好き だ 、 。 ]
光 の ように 眩しい 瞳 と 、 目 が 合っ た 。
『 … は い 、 。 』
ぱあん っ 、 と 。
何か が 弾ける 音 が した 。
床に 散らばる 色とりどり の 紙くず 。
下卑た 笑み を 浮かべる 、 数人 の 男子 。
「 やった なあ 、 ! 童貞 そつぎょー おめで … 」
[ 見んな 、 。 もう 、 俺 の だか ら 、 。 ]
profile.↩
💫・凛憧 星夜 (リンドウ セイヤ) …童貞。
🌸・音菊 桜優 (オトギク サユ) …処女。
(ズレてますが)花言葉
リンドウ(竜胆)…悲しみに暮れる、あなたを愛する
キク(菊)…高貴、高潔、高尚
(赤いキク…あなたを愛しています)
初恋相手は、童貞 / 処女でした。__一途童貞(人気者)と真面目処女(高嶺の花)__
end.