TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「…んん〜…」

起きてすぐにスマホに手を伸ばす歌乃。時刻は9時27分。

「んん〜…」

二度寝をしようとしたが、喉が渇いていたのでキッチンへと行く。

細い目でリビングへ行くと、その細い目がギガーン!っと開いた。

ゆっくり、こっそりと部屋へと戻り、スマホを持ってもう一度リビングへ。

「あらあら、これは」

とニヤニヤ呟きながらスマホのカメラを起動し、狙いを定めてシャッターボタンを押す。カシャ。

「っ!」

案外大きい音でびっくりする歌乃。なぜか歌乃も動きを止める。耳を澄ます。静寂。

「危ない危ない」

と呟きながらあと2枚ほど写真を撮った。

「ええもんいただきましたで」

と呟きながら部屋へ帰っていく。喉が渇いてキッチンに飲み物を飲みに行ったのもすっかり忘れて。

「んふぅ〜…」

二度寝しようとしたがニヤニヤが止まらない歌乃。ルビーも起きてスマホに手を伸ばす。9時33分。

「んん〜…」

まだ寝れると思い寝ようとしたが、目をがん開きでニヤニヤしてる隣の歌乃と目が合い

「え…激怖なんですけど」

と言った。

「えぇ?ルビーちゃんもリビング行ったらこうなるって」

「リビング?」

「まあスマホを持って行ってごらんなさい」

ベッドで寝ていた、びっくりするほど寝相の悪い詩衣も目を覚ます。スマホに手を伸ばす。9時41分。

寝返りを打ってベッドの下、布団で寝ているはずの3人を見ようとした。

すると目をがん開きでニヤニヤしてる歌乃とルビーと目が合う。

「…。夢かな?悪夢だきっと」

と目を瞑る。もう一度開く。するとさっきよりも2人が近くに来ていた。

「ごめん2人とも。怖すぎる」

歌乃とルビーは声を合わせ

「「リビングに行ってごらんなさい」」

と言った。詩衣は「?」だったが言われた通りリビングに行ってみた。

「あらら」

トントントン。ジュー。パタン。などといったキッチンの音で目を覚ます那緒。

男性が思い描くキッチンのまな板の音で起きるみたいなものだ。

ソファーから起き上がる。肩までかかっていた布団がずり落ちる。

「あぁ」

拾おうとした先にはルイがネコのように丸まって寝ていた。一瞬困惑する。


え?あれ?ルビーちゃんの部屋で寝て…。ん?あ、リビングのソファーで寝落ちしちゃったのか。

ルイもいる…。ルイも寝落ち?朝まで2人きりだった?


ボッっと頭が沸騰した那緒。

「おはよぉ〜」

声からニヤニヤが伝わる歌乃の声。

「那緒ちゃんおはよぉ〜」

同じくニヤニヤが伝わるルビーの声。

「お、おはよう」

「昨晩はお楽しみだったようですね」

某ゲームの人気のセリフを言うルビー。

「あら」

おばちゃんをイメージしてくださいと言ったら

十中八九の人がイメージするであろうおばちゃんの口調になった歌乃。

「ね、寝てただけだし」

「「んん〜?」」

楽しそうな歌乃とルビー。こんな騒いでいるのに起きないルイもまたスゴい。

ちなみに保はというと前日のクイズ対決を早々に寝落ちという形で辞退したため

10時には起きてしまい、やることも特になかったため

10時から1時間散歩&ランニングをしていたのであった。なのでお腹ぺこぺこ。

ルイはというとまだ起きない。それもそうである。夜中3時までホラー鑑賞会をし

部屋でゲームをしている最中に保が寝て、リビングで1人プロレスを鑑賞。

途中で那緒も加わって2人で鑑賞し終えたのが、5時過ぎである。寝たのがガッツリ朝である。

お昼ご飯13時、お昼1時。ルイはまだ夢の中。

那緒はとりあえず起きて布団を畳んでソファーに置き

洗面所へ行って歯を磨いて顔を洗った。リビングへ戻ると

「ルイーご飯だぞー」

と保がルイを人差し指でツンツンしていた。

「んん〜…」

「那緒。昨日何時に寝たん?」

歌乃が那緒に聞く。

「昨日…何時だったっけな」

「なにしてたんだぁ〜?うちの兄とぉ〜」

「イヤン!ルビーちゃん朝からもう!」

「プロレス」

という那緒の答えに

「え」

「え…」

「え」

とキッチンの歌乃、詩衣はもちろん、ルイをツンツンしている保も唖然としていた。

ルビーだけは

「あぁ」

と理解していた。

「プロレスって…もろじゃん」

「モロ出しプロレス?」

「違う違う。プロレス見てたってことでしょ?」

「そうそう」

「「見てた」まで言わないと。那緒ちゃん、誤解するってさすがに」

「あ、そっか。ごめんごめん」

「びっくりしたわホント」

「そっか。ルイがプロレス見てたのに付き合ってたのか」

「お兄ちゃんプロレス好きなのたもっちゃんも知ってるっしょ」

「知ってる知ってる。いや、ルイの口から出ればよかったんだけど

那緒の口からプロレスって出るとは思わなかったからさ。誤解したよね」

「そっかそっか。そうだったわ」

と歌乃も納得する。

「あれ?ルビーちゃんも好きなんじゃなかったっけ?なんかそんな話を聞いた気がする、けど」

「まあ、嫌いではないけど好きでもないよ。でもお兄ちゃんは欠かさず観てるくらい好きだからね」

「でもなんか観に行ったって言ってなかったっけ?あれ?違ったか?」

「いや?合ってる合ってる。まだ小学生のときとかじゃない?

イギリスにいたのお兄ちゃんが中学上がる前までだし。

お兄ちゃんは覚えてて好きなんだろうけど、私あんま覚えてないんだよね。

モニターに小さく映っててさ?mumに抱っこされて見てた」

「マジ?映ってたの?」

「映ってた映ってた。今も見れんじゃない?…あ、余計なこと言ったわ」

と言ってたときには時すでに遅し。

「あとでみんなで見よー!」

と歌乃が拳を突き上げる。

「おー!」

保も同意。

「いいね」

詩衣の姉、歌乃の提案に珍しく同意。那緒も静かに頷いた。

「あ、そうか。別にどの回に出てたとか言わなきゃいいんだ」

「吐いてもらうぜぇ〜?厳し〜い取り調べでなぁ〜?」

とめちゃくちゃ変な口調になる歌乃。

「ル○ンか。それか怪盗キ○ド」

「さすがはオタク」

「ヘヘッ」

嬉しそうなルビー。

「ルイー。起きて。とりあえず一旦ご飯食べて。また寝ていいから」

という保に起こされ、目を瞑ったまま起き上がるルイ。

「眠い」

「うん。とりあえず洗面所」

「連れてって」

「え?」

「ルイを洗面所に連れてって」

「み○みちゃんかな?」

と笑うルビー。仕方なく電車ごっこの要領で、ルイの両肩に手を置いてルイを後ろから押すように進む保。

「仲が良いことで」

「ま、中1からの付き合いなもんで」

「何年?」

「えぇ〜っと?」

「7年」

と即座に答える那緒。

「あ、でも7年なのか。私は小学校転校生組でさ?仲良くなった”ご令嬢”がいるんだけど

その子とは今も連絡取ってて、たまに遊ぶよ。だからもおー…」

「7年?」

と詩衣が答える。

「おぉ〜。同じだ」

「そう考えると栗夢(クリム)嬢との付き合いも長いなぁ〜」

「そうねぇ〜」

そう。なにを隠そう、詩衣とルビーも小学校からの付き合いである。

「私たちがお姉ちゃんの歳になったら、10年?」

「ヤバッ!年齢の半分以上の付き合いってこと?姉妹やん」

「ね。姉妹姉妹」

「おいおーい。本物の姉を目の前によく言えるなぁ〜?」

そんな話をしていたら、電車ごっこの要領で後ろから保が押した状態のルイがリビングへ帰ってきた。

「さて。お昼ご飯を食べましょうか」

「だねぇ〜」

というとこで6人でお昼ご飯を食べた。ルイはお昼ご飯を食べて早々にソファーに移動して寝転がった。

「牛になるぞぉ〜」

「豚じゃなかったっけ?」

「豚だっけ?」

「豚は直接表現すぎるでしょ」

「ルビーちゃん、英語ではなんて言うの?」

「英語で?いや、普通に You’ll turn in to the cow.とかじゃない?

あぁ〜mumに言われてたっけ、お兄ちゃん」

反応のないルイ。

「あ、反応がない。ただの屍のようだ」

「ユール ターン…なに?」

「You’ll turn in to the cow。まあ、cow、牛ね。cowの前にA fineをつけて」

ルビーは両手を挙げて両手の人差し指と中指を立て、ピースマークのようにした指をクイクイと曲げて

「You’ll turn in to the “a fine” cowっつってね」

「Quiet,ms.geek」

ルイがボソボソと寝言のように喋る。

「Oooooh!! Thank you!! That’s the biggest compliment I can ever get!!」

「ごめん。英語だと何言ってるかさっぱりだわ」

という歌乃に同意する詩衣、保、那緒であった。その後、ルイは赤ちゃんのようにすいーっと寝ついて

保がルイをルイの部屋までお姫様抱っこで運んでベッドに寝かせ

リビングでは保1人に歌乃、詩衣、那緒、ルビーというハーレムで

同席酒場を見たりして盛り上がり、映画を見たりしていると

昼過ぎに起きたということもあり、あっという間に夕方になった。

「夜も食べてきなよ」

というルビーの提案でルイを残し、5人でスーパーへ買い物へ行った。

ルイは目を覚まし、いつも通り空腹で二度寝を抑え込んだ。

「鍋じゃー!鍋奉行じゃー!」

という歌乃をジーっと見つめるルイ。

「イヤン!イケメンに見つめられてるっ!」

「鍋奉行は勘弁」

「鍋奉行ってなんだっけ?」

「知らずに言ってたんか」

と妹にツッコまれる。

「こう、なんていうの?ニュアンスで」

「鍋仕切る人のことだね」

「あぁ〜。なるほど?大丈夫!仕切りはしない」

ということで全員で鍋を囲んだ。

「なんか鍋って冬ってイメージだけど、春に食べても全然いいもんだね」

「たしかにね」

「まあ、さすがにあったかくなってきたらどうだろ…って感じだけど」

「たしかに」

と話し、笑い、テレビを見たりしながら食べ進めた。

「鍋ってさ」

「うん」

「最後のほう食べるの躊躇しない?」

「わかる」

「わかるわ」

「わかるわかる」

詩衣と那緒も頷く。

「食べたくないってわけじゃないんだけど」

「なんか人に譲る精神ね?」

「そうそう」

「でも誰かが食べないとシメが食べれないっていうね」

「「そうそう!!」」

詩衣と保が激しく同意し、那緒も首が取れるんじゃないかってほど激しく頷く。

「じゃ、代表してオレがいただきます!」

と保が残りを食べて、シメのリゾットへと移った。

「よく食べるわ。我が妹も我が彼ピも我が親友も」

歌乃とルイとルビーはお鍋と白米でまあまあお腹いっぱいになっており

リゾットも一口分くらいしか取らなかった。

「お姉ちゃんの…ご飯が…美味しすぎるんだよ」

「それ!いいお嫁さんになるわ」

「あぁ〜ん!プロポーズ!?」

「あぁ…たった1口が、今の発言で胃もたれして入らんわ」

「それな」

袴田兄妹がスプーンを置いた。

「おい!なにが胃もたれや!」

「…私も急に胃もたれしてきた」

詩衣もスプーンを置いた。那緒も無言でスプーンを置く。

「「ちょっとみんな!」」

歌乃と保がハモった。その後も笑いながらリゾットを食べ

「んじゃ!またお泊まり会しよ!」

「もちろん!」

「じゃ、ルビー、また学校で」

「うい!」

珍しくルイも歌乃、詩衣、保、那緒をお見送りしていた。

「お。珍しくルイもお見送りか。さてはお泊まり会楽しかったんだなぁ〜?」

と保がルイに抱きつき、大型犬をわしゃわしゃするように

綺麗な金髪をわしゃわしゃした。

「このこのぉ〜。可愛いやつめぇ〜」

微動だにしないルイは小学生くらいの頃、下敷きを頭に擦って

静電気を起こしたときの髪ような大爆発を起こしていた。

「…っ…ははははは!」

「ぷっ…ははははは」

「お兄ちゃん!…ヤバいって」

と全員玄関で笑った。

「んじゃ、ルイ。また昼作りにくるからな」

「待ってる。うたも那緒もまた」

「おうよ!」

「…うん。またね、ルイ」

「詩衣ちゃんもまたおいで」

「はい!ぜひ!」

とみんなに別れを告げて、歌乃、詩衣、保、那緒は袴田家をあとにした。

「いやぁ〜楽しかったね、お兄ちゃん」

とルビーがルイを見る。

「っ…。その髪やめて…笑うって…。そんな頭で顔イケメンって…」

とプルプル笑いながら兄の髪を直す妹、ルビー。

「毎週末お泊まり会開催してもいいかもね」

リビングに戻りながら会話をする兄妹。

「毎月末くらいでいいだろ」

「そんな給料みたいに」

ソファーに仲良く座る兄妹2人。

「さーて。今日もホラー発掘会に付き合ってもらうよぉ〜」

「はいはい。お風呂の後ね」

「オーケー!」

ということでルビーがお風呂から出たら、少しドラマを見てから

少しだけホラー発掘会をした。

この作品はいかがでしたか?

45

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚