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番外編76『彼の脱いだ燕尾服にぎゅーしてたらバレた』前編
※付き合ってます。彼の部屋にある脱ぎ捨てられた燕尾服にぎゅーする可愛すぎる主様のお話です。
別邸2階
🐦⬛
『…大人っぽい香水の香り。ふふっ。今はクロウザーはお風呂だし、しばらく戻ってこないからもう少しだけいいわよね…。』
私はクロウザーの燕尾服を抱き締めてベットに寝っ転がっていた。
『すぅ…。落ち着く…。』
と、ドアの方に不意に目をやった瞬間、クロウザーがニヤニヤしながら私を見つめていた。
『……。』
『ご主人サマ。何してたの?』
『あ、え、い、いつ、から……』
『大人っぽい香水の香り。からかな?』
『さ、最初っからじゃない!』
(気付かなかった…。)
『職業柄気配を消すのは得意なんだ。それで。知ってる上で教えてくれる?俺の上着で、どんな可愛らしいことしてたのかをさぁ?』
ベットに押し倒され詰め寄られる。
『ごめん、なさい…。』
『あぁ、ごめんね、謝って欲しい訳じゃないよ。クスクスッ。普段は見せない顔で可愛いことするもんだからついからかってやりたくなって。 』
『っ…。』
『ここに本物がいるのに俺の羽織なんかで満足なんだ?』
クロウザーは私を起こしてベットにちゃんと座らせる。
『っ…。』
私は顔を赤くする。
『ほら、こういう時はどうするのか…ちゃんと教えたはずだよね。ご主人サマ♡』
『ほんと…敵わないわ…。』
クロウザーを抱き締める。
『はい、よく出来ました♡』
俺はご主人サマの頭を撫でる。
(完敗だ……。)
🤍
『シロの燕尾服…。少しくらいなら…。』
私はシロの燕尾服を抱き締める。
(シロの匂いがする……。)
『おい。』
『ひゃ!』
ドンッとドアを叩かれそこにはシロがいた。
『ち、ちが、これは、その……』
『……。』
(どうしよう、怒ってる。とりあえず謝らないと……。)
『ごめんなさい、シロ。その、これは……』
『はぁ、くだらん。』
『え?きゃっ!』
グイッとシロに抱き寄せられる。
『ここに我がいるであろう。こんなものに抱きつく暇があるなら我に抱きつけば良い。お前は我のものなのだからな。』
『っ…///』
(本当に…愛いことをする。我をこんなに出来るのはおまえだけだぞ。)
『じゃあ次はお前を堪能させてもらおう。』
『え?』
『我の羽織を勝手に拝借したんだ。お前も同じことをされて文句は言えないな。フッ。』
『か、勘弁して……っ。』
🐾
『主様。何してたか俺に教えて?』
『っ、し、知ってるくせに…///』
ベレンのベットに置かれていた燕尾服を抱き締めていたら部屋に入ってきてバレて今に至る。
『ふふ、主様が可愛いことしてるものだからさ、つい意地悪したくなっちゃった。』
『むぅ……。』
私は頬を膨らませる。
『悪い子だね主様。』
グイッ。
ベレンは私を引っ張り自信に倒れ込ませる。
『こっちの方が…近くて俺の匂いがするでしょ?』
『べ、ベレ…』
『離れちゃダーメ♡』
耳元で囁かれる。
『今度は俺が主様を堪能する番だから。』
『っ〜///』
🧸
『テディの燕尾服……。』
(テディ、今いないよね。)
テディの燕尾服を手に取り、そっと抱き締める。
(…落ち着く。テディに包まれてるみたい…。)
ガチャッ。
『あれ?主様?』
『!!』
『あれ、それは俺の燕尾服ですけど…』
『あ、ち、違うの!その…///』
『……ふふっ。』
『な、なんで笑うの。』
『す、すみません、主様が可愛くてつい…。』
俺は主様の手から燕尾服を受け取る。
『テディ…?』
『ほら、俺に好きなだけ抱きついてきてください。そっちの方が、俺も嬉しいです。』
『っ…。』
私はテディに抱きついた。
『ふふ、暖かいですね。』
『負けました……。』
☂️
『主様。正直に話した方が身のためですよ。』
『っ…///』
ユーハンの燕尾服を抱き締めてたらバレてしまい、逃げようとしたら壁に追い詰められてしまった。
『ゆ、ユーハンの…燕尾服…ぎゅってしてたの。』
『!』
『自分でぎゅーするの恥ずかしいから、でも燕尾服にならいいかなって…。』
『はぁ〜(可愛すぎて悶絶)』
『ゆ、ユーハン?』
『貴方という人は…これ以上可愛くなってどうするんです?私のことをどうしたいんですか。』
『どうしたいって…。』
『私は既に貴方に溺れてると言うのに、これ以上好きにさせたら……お互い身が持ちません。ほら、主様。』
『?』
『ハグをするならどうぞ私に。』
『はい…///』
💮
『……。』
(ハナマルの燕尾服…。また脱ぎ散らかしてる。)
『少しくらいなら、いい、よね。』
辺りを見渡してハナマルの燕尾服を抱き締めた。
『ふふ、大人っぽい香りがする…抹茶とあんこの甘い香り…ふふっ。』
と、その時。
『へぇ?随分と可愛いことしてるね、主様。』
『!!』
後ろからハナマルの声がして振り返る。
『な、なんでここに…』
『稽古終わりだから帰ってきたんだよ。そしたら主様がいたからさ。で、何?俺の事誘いに来たの?』
『ち、ちが、これは……。』
ハナマルは私の頭を撫でる。
『構ってもらいたくて、こんなことしたのか?ん?』
『…///』
(ハナマルにはなんでもお見通しなのね…。)
『ったく。』
ハナマルは私を抱きしめる。
『俺だって同じくらい主様に構いたいんだ。だから今日はこのままな。』
『うん…。』
中編へ続く!
コメント
3件
いやぁ もうほんとに神としか言えない…
あらためて読んだけど、もうね、これ胸がキュッキュッするやつじゃん!🫣💕 同じ「燕尾服ぎゅーしてるところバレる」ってシチュエーションなのに、クロウザー、シロ、ベレン、テディ、ユーハン、ハナマル…みんな反応が違うのがめっちゃいい。それぞれのキャラの色が出てて、何度も楽しめる構成になってる。 特に「本物がいるのに俺の羽織なんかで満足なんだ?」ってクロウザーの台詞はズルすぎるでしょ。あとテディの「好きなだけ抱きついてきてください」って優しさにノックアウトされた。 甘さの濃度がエグい。中編も楽しみにしてる🔥
#ベリアン・クライアン
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