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『出来損ない』
この言葉を俺はどれだけ投げかけられたことか
『あそこの息子さんってさ~(笑』
『あんなの一家の恥だよな』
『噂だとずいぶん傲慢な性格らしいぜ』
『いいとこの御令息サンも失敗ね(笑』
am5:24
赫「、、、」
今日はまた新しい専属執事がくる日
それが嫌すぎて、こんな時間に起きてしまった
執事は1ヶ月もてばいい方
どれだけ俺が仲良くしようと頑張ってもなめられるだけ
だったら最初から、嫌な奴になってどんどん執事が交代制になればいい
どうせ、俺の専属執事になろうとするやつなんて元々ろくな奴じゃないんだし
冷やかしにきてるだけだ
そういう考え方になってしまってから、俺はまたどんどん嫌な奴になっていく
噂は誇張され、あることないこと言われ、どんどん広まっていく
そのせいでどれだけ俺が父親から殴られて
母親から泣き叫ばれたか
そんな奴らにはわからないんだろうな
赫(ちょっと散歩でもするか、)
本当は外に出ることを許可されていない
一家の恥だから、もう家に出ないでほしいと言われているからだ
それでももう限界
こんな牢獄のような生活は息が詰まる
赫「うわ、久しぶりの外の空気(笑」
って言っても、敷地内の庭だから新鮮味はないけれど
俺の家は多分まぁ、、それなりにでかい方だと思う
メイドも何人もいるけど、ガキの頃から髪の毛を引っ張られたり凍るような冷たいシャワーをかけられたこともあるから俺は大嫌い
陰湿で、それでいて世間体の猫かぶりしかいない
外の見回りはいるけどもう一回り外側にしかいない、ここの庭の見回りは30分おきに誰かしらがくるということは調査済み
久しぶりの外の空気はかなり冷たい
今日は少しだけ霧がかっていて、それがなんだか不思議な気持ちにさせてくれてどこか遠い、異国に迷い込んだみたいで
少しだけ牢獄みたいな生活から抜け出せるんじゃないかな、、
なんて思ったりしてみる
そんなこと叶わないんだけど、心の中で思うぐらい許してほしい
庭のベンチに寄りかかって、目を閉じる
赫「、、、、帰るか…」
少し時間が経ってから、そう独り言を呟く
気分転換に、、と思ったけど
結局は惨めな気持ちになってしまっただけだ
am8:00
そうこうしているうちにもう専属執事と会う時間だ
こういう日だけ母と面会をする
母は相変わらず、俺に対して向ける眼差しは変わっていなかった
冷たくて冷酷で、なにも期待していない目
母「こちらが今日からあなたの専属執事を務める方よ」
「挨拶しなさい」
赫「、、、」
俺のほうが立場は上なんだけどな
赫「赫、どうぞよろしく」
紫「、、、紫と申します。この度はよろしくお願いいたします(礼」
今回の専属執事は俺より4つ年上
紫と名乗る者は、綺麗な黄色の瞳をしていた
母「では、私は隣町のお茶会に参加いたしますのでこれで。」
赫(、、、今回も必要以上に俺と話してくれないんだな)
毎回毎回、少しは俺と話してくれるかもしれないという淡い期待をもっては砕け散る
ほんと、馬鹿馬鹿しい
紫「赫様、部屋に戻りましょう」
赫「、、、そうだな」
できるだけ冷たく、無愛想に
そしたらこいつもすぐやめてくれるから
どうせこいつも、冷やかしにきただけだ
ガチャッ
紫が先に立って俺の部屋のドアを開ける
そのまま俺は紫に続いて部屋に入る
赫(あー、今から何しようかn)
ドンッ
赫「、、、はっ、!?!」
部屋に入った直後、壁にいきなりおさえつけられた
紫「ん~、、、噂に聞いてどんなご令息様かどうか確認がてらに見に来てみれば」
「案外かわいい顔してんのな(笑」
赫「、、、、なにすんだよ、、(睨」
紫「そんな顔したってな~んも怖くねぇわ。」
「それに別にいいだろ、”二人きり”なんだし」
赫「何お前、首にでもしてほしいの?(笑」
なんだこの舐めた態度とる執事
終わってる、最悪だ
紫「あんたにそんな権力がないことぐらい調査済み」
「これからよろしくな?ご令息さん(笑」
ここから少し俺の生活、考え
その他もろもろ
変わっていく
長編というよりか、短編を書いて少しづつ話が展開されていく、少し前に流行ったアニメみたいな書き方していきます