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nkshk わるいこ誰だ
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shk side
視界を横切る黒い影。
気色悪い笑い声。
頬に触れる冷たいモヤのような感触。
肩に乗った重みのある何か。
極端な話。
俺は霊に憑かれていた。
幼稚園生の頃、黒い霧のようなものが視え始めた。
その姿は時が経つにつれて鮮明になり、小学校高学年の頃には、学校や商店街を闊歩するバケモノ達が視えるようになっていた。
元々ビビリな性格だったため、気付いていないフリをしようにも無理だった。
バケモノ達は、俺が奴らのことを認識していると分かった途端、俺に取り憑くようになった。
バケモノが視えたとしても、それを祓う術を持っていない俺は、イタズラに最適だったようだ。
肩が重いのはいつもの事。物が失くなったことも多々ある。
いつだったか、寝ている時に首を絞められたこともある。
飛び起きて必死に酸素を取り込む俺を見て、奴らは気色悪い声で笑った。
これとは一生付き合うことになると思っていたのだが、高校生になり、転機が訪れた。
2人で一部屋の寮で、ルームメイトになった、 nkという…まぁ、その、俺の今の恋人。
部屋で会った時、nkが最初に話しかけてきた。
nk「…君、めっちゃ取り憑かれてるね」
shk「え、お前…コイツら視えるの?」
nk「君も、コイツら視えてるんだ」
nk「そういう家系?」
shk「いや、すげえ普通の家庭」
nk「ふーん…」
nk「ね、いいこと教えてあげる」
────僕なら、コイツら祓えるよ
そう言って、次々に俺に取り憑いたバケモノを祓ってくれた。
nkが言うには、nkは大昔の陰陽師の玄孫に当たるらしく、そのおかげでバケモノが視えたり、祓えたりするらしい。
nkの両親も能力を持っており、それで神社にいたら恋に落ちてうんたらかんたらみたいな話をしているうちに、自然と打ち解けた。
そこからは、毎日のようにバケモノを祓ってくれた。
nkに告白され、付き合ってからはマーキング、と言う物もしてくれた。
nk「俺の印つけたら、バケモノって嫌がってどっか行くんだよ」
そう言って、所謂キスマを付けてきた。
本当に効果があるのか不安だったが、その日1日は寄ってくるバケモノが少なかった。
たまに服で隠せないところに印を付けるのには少し怒っているが。
何はともあれ、俺の高校生活はnkのおかげで平穏なものになっていた
…はずだった。
to be continued…