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nmmnという言葉がわからない方は見ないでください。

誤字脱字あるかもしれないです。

初めての連載です。

大体1〜5話以内で完結すると思います。


#1 忘れてしまった約束

#2 あの日約束した場所

#3 出会いと再会

#4 溢れ出すあの日の記憶

#5 今度は忘れぬように


___________________________________


『ねぇねぇっ ! 』


いつの日のことだっただろうか。

無邪気な声で僕のことを元気いっぱいに呼ぶ声。


あの子は自分より背が低くて、よく些細なことで泣いちゃったり

人見知りだし、怖がりでもあったから僕がそばにいないと駄目だった。


そんな性格や姿、声は鮮明に覚えているのに、なぜかその子の名前だけがどうしても思い出せなかった。


『ぜーったい 俺のこと忘れちゃ駄目だからね っ !』

『約束!』


そんな約束をしてその子と小指と小指を絡め、見つめ合って笑い合っていた。


絶対に忘れちゃ駄目だったはずなのに、

忘れないって約束したはずなのに、

お互いのこと覚えて絶対会おうって言ったのに。


あの子の名前を思い出そうとすると、どうしても名前の部分だけノイズがかかり

思い出すなと言われているような気がした。


小学生3年生ぐらいのときにその子が遠くに引っ越すことになり、

もちろんスマホは持っていないため連絡を取り合うことすらもできなかった。


覚えているのは、その子の姿と約束だけ。


約束は、昔一緒によく遊び

ほとんど誰も来ず僕達だけの秘密基地みたいな場所。


そして、田舎だからか

星がよく見えて夜、こっそり家を出て一緒に見ていた。


その夜は大体家に帰るとお母さんにこっぴどく叱られていたのがよく覚えている。


「なつかしっ、」


ふと思った事があった。


約束の場所。


今あの子はこの街にいて、あの場所にいるのだろうか。


そもそも今この世にいるのだろうか。


もしかしたら事故で亡くなっているかもしれない。


病気で亡くなっているかもしれない。


そんな考えが頭の中をおおうかのように、

まともな思考がだんだんとできなくなっていた。


_これ以上考えてしまったら自分の感情がおかしくなってしまうかもしれない。

 もう寝て、明日考えよう。


そう思いふかふかの枕に頭を乗せ、

ふわふわの布団を首辺りまで掛けて目を強く閉じ

深い眠りの中につく。


___________________________________


『ころちゃ〜ん!!今日も遊ぼっ!』


無邪気で明るい声。


『ころちゃぁっ、ころんじゃったっ、』


こけるとすぐ泣いちゃう彼。


『んふっ、 ころちゃ!ありがとぉ!』


慰めてあげるとすぐに笑顔になって感謝をいう彼。



これは夢のはずだ。


なのに姿かたちは鮮明で、声もはっきりしている。


_今にも触れられそう。


そう思って、手を伸ばすとゆら、と揺れて透けてゆく。


待って!


そう言いたかったはずなのに、

声は出ず、口をはくはくと開けたり閉じたりしているだけ。


『ころちゃん、ごめんねっ、』

『おれさ、遠くの街に、引っ越すことになっちゃったのっ、』


声を震わせながら、今にも泣きそうに大きな涙を目にいっぱい溜めているのに

まっすぐ僕の方を見て、途切れ途切れの言葉で話す彼。


『でもね、おれのことぜーったい 俺のこと忘れちゃ駄目だからね っ !』

『約束!』


さっきまで頭の中でずっとうかんで消えなかったあの言葉だ。


『それでねっ、いつかおとなになったら、』

『二人だけの秘密基地でまたあおーね!』


秘密基地。


僕ら二人だけが知っていて、放課後よくそこで一緒に遊んでいた場所。


夜になると大きな一等星がよく見えて、二人で

きれいだね!

なんて言っていた。


『あとさ、出会ったときまずは お___。』


突然言葉が途切れた。


いや途切れたのではない。


正確に言うと彼の言葉が突然聞こえなくなってしまったのだ。


彼は口をぱくぱくと動かしている。


そこで


ぴぴぴぴぴぴっ


と機械的な音がなった。


多分、目覚まし時計の音だろう。


時間が来てしまったのかな、


起きたくないな、


そう思いながらなかなか鳴り止まないアラームの音。


___________________________________


#1 忘れてしまった約束


next → ♡100


1,868字



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