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部活最後の美術館に行ってまいります

御本人様に関係ない



























┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈nk視点


「はぁッ、はぁッ、」


kn「nakamuっ、もうちょっと!」


「わかったっ、」


俺らは走り続けた。俺は町から出たことなんてなかったから、体力なんてものはなくって俺が掴んでいたきんときの腕も、少しずつ離れていった。それでもきんときは俺を置いていかないで、手を繋いでくれてそれで走った。


じきに、夜になる。夜になれば魔物が増える。そのため外に出ることは大人も関係なく守り人以外は禁止されていた。


kn「…!あそこの洞窟に行こう。洞窟には魔物があまりいない。居たとしても弱い。」


「わかった、行こう」


洞窟の中に行き、周りをみる。でも中は真っ暗で何も見えない。


kn「待っててね、」





ぼあっ、と火が出てきて、周りが明るくなってくる。


「わぁっ、…石を火にしたの?」


kn「そう!ランプにしようか悩んだんだよね」


「や、火の方が助かるかも、!俺の周り一生寒いからさ、」


kn「…あ、そうじゃん?!」


「え?わかんなかったの??」


kn「あの家が寒かったからー!それで慣れちゃったよ!」


「…すごいな、この寒さに耐えれるなんて、」


kn「まぁ勇者の剣持ってるんでね。」


「それ理由になるかぁー?w」


火で明るくなったため安心し、きんときと話す。そしたら後ろからぽたぽた、と聞こえてきた。


「……きんとき、これ、」


kn「……うん。やばい」


2人でゆっくりと後ろを向く。


『グォォォッ』


「…やっばいッ、!」


kn「nakamuっ!こいつ凍らせて!」


「…俺のフード守っといて!」


思いっきりはぁっっ、と息を吐く。そしたらたちまち魔物は凍っていく。


…が


「…げほっ、喉がッ、」


kn「大丈夫?!」


やばい。やった。喉に氷が刺さったッ、吐かないと、


kn「……nakamu、伏せてて」


「…、?う゛ッ、げほっ」


勇者が俺の目の前に立ち、剣を抜く。


kn「…急所はどこかな〜っとっ!」


だんっ!と地面を蹴り、高く飛ぶ。そして魔物の頭をぐさりと思いっきり刺す。


魔物はゆっくりと倒れ、勇者も地面につく。


「…っ、おぇっ、」


俺も氷を吐き出し、やっと話せるようになる。


kn「…さよなら。」


勇者は魔物の心臓部分を刺し、完全に殺す。


「…きんときっ、」


kn「…!nakamuっ!大丈夫?!ごめん、急に氷使わせて、」


「大丈夫。喉に刺さっただけ。…魔物、殺しちゃったの、?」


kn「…さっき、低重量ポーションを急いで飲んで上に飛んだんだけど…」


きんときは、少し躊躇うが小さな声で言う。


kn「……、魔物の後ろ側に、片腕があった。」


「…えっ、」


kn「俺は人を殺してない魔物は殺したくない。でも、こいつは殺してた。しょうがないんだよ、」


死んだ魔物を見て、そう言うきんとき。


…今だけ見れば死を悲しむ少年にしか見えない。でも、さっきまでの彼は勇者そのものだった。


戦闘を躊躇わない、俺を助けるために動いたキラキラしてる勇者だった。


kn「…てかっ!氷刺さったって大丈夫なの?!喉傷出来てない?!」


「…あれ、そっか見てないか。俺の吐いた氷見てみ?」


kn「…何この筒みたいな、」


「氷魔法持ってるとさ、こういうのが稀に起きるんだよね。俺は結構な頻度で刺さるけど…だから、喉に氷を作ることによってその刺さった氷を取り込んで、その氷で傷も塞がって〜……」


きんときはポカーンとした顔でこちらをみる。


あ、これわかんないやつだ


「…まぁ喉にに氷作ってその氷吐けば傷も喉の氷もなくなるよーって感じ」


kn「…なるほど、?一応ポーション飲む?」


「だから傷治ったんだって、w俺の身体は傷を氷にしたら治んの!」


kn「…すごい特殊だな、」


「氷属性の特徴だよ…ねぇ、きんとき。今日の夜はここで過ごすんだよね?」


kn「…そうだね」


「なら、今まで会えなかった時の話をしよう。魔法のことも、町のことも」


kn「…うん。いいよ。話そっか」













俺たちは、洞窟の中で過去の話をし始めた。






















┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ぐわー、長くなった。

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