この前会ったときから1ヶ月後。
俺は彼女に会いに行った。
集合場所はスクランブル交差点前。
「おまたせ、」
そう言って会いに来てくれた。
黒いロングスカートに、襟のついたトップス。
そして、ピンクのレースカーディガンを羽織っていた。
「あの事を、伝える覚悟ができたから」
「そっか」
「あそこのカフェで話そ」
この前と同じカフェ。
やっと、ナギが口を開いた。
「お兄ちゃんとは、1年くらい会ってない」
「そう、…」
「そっちはどうなの?」
俺は、少し悩んで
「オレも」
と返した。
「お兄ちゃんは、SnowManが解散してから」
「おかしくなった」
そのことは少し分かっていた。
なんだか、楽しくなさそうだった。
「次第に笑顔が消えてった…」
そのことを思い出したのか、
目が少し潤んでいた。
「あの頃に戻りたい」
「お兄ちゃんが笑顔だった、あの頃に…」
「ナギ、勉強するのはいいけど寝ろよ」
「わかってる。ありがと」
お兄ちゃんは、いつだって私の味方だった。
受験勉強が大変だったとき_
ストレスでお兄ちゃんを突き放した。
そのときも
「辛いのわかるよ。」
「俺に話してみて」
と寄り添ってくれた。
合格した時は、誰よりも喜んでくれた。
SnowManがデビューできたときも
泣いて喜んでいた。
「SnowManはお兄ちゃんの全てだと思う」
俺もだ。俺もSnowManが大好きだった。
「ホントに、解散したくなかった…」
本音が漏れてしまった。
「…とにかく、会うしかないな」
「…そう、ね…」
なにもかもが嫌いだ
はやく消えてなくなってしまえ
???
コメント
2件
...泣いていいかい?((ナミダモロスギダワ