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塩﨑さん視点①
勇斗の様子がおかしいと思ったのは5大ドームツアーが決まってから1ヶ月くらい経った時だった
ツアーで初披露する曲の振り入れを、たまたま集まることができた勇斗、仁人、俺の3人でしていた。いつもより少し大人っぽくて、俺的には踊りやすいというか、ええ曲やなくらいの感じだった
佐野:ぁあくそっ…なんでこんな下手なんだろ
でも勇斗は違くて、確かに勇斗が苦手なダンスジャンルだと思う。でも、いつもなら頑張るわ!程度で次会う時にはバッチリ決めてくるから、怒りの感情見せるのが珍しいと思った
塩﨑:一応振り入ったし、今日はこの後も各々予定あるからここまでで良いんじゃない?
佐野:ダメなんだって……
塩﨑:良い悪いの話じゃなくて、この後もあるから、
佐野:でも
吉田:一旦2人ともストップ!!
空気が悪いのに気付いたのだろう。仁人が俺と勇斗の間に入る
吉田:勇斗。気持ちはめっちゃ分かるよ?ツアーを最高のものにしたいからこそ、その気持ちが出るのは分かる。でも、もうすぐスタジオでないと次の仕事に間に合わない。そしたらM!LKを応援してくれるファンだけじゃなくて支えてくれるスタッフさんも減っちゃう。それは良くないよね?
佐野:……
吉田:だから、今日はここまでにして来週会う時にみんなで合わせよ?ね?
佐野:……うん
吉田:じゃ急いで片付けよう
この時はほんの少しの違和感だった。でもツアーも半分を過ぎた頃
塩﨑:一旦ストップ!勇斗!合図するの忘れてた?
佐野:え、?そんなやつあったっけ
塩﨑:それを試すための日やん!
最近勇斗がボーッとしてる時が増えた。だから今回勇斗の合図で進行するのは正直不安で、でも、何もやらせないのもストレスかと思って頼んだんだけど……
山中:……え?大丈夫?
その声につられて勇斗を見ると、俯いて涙をこらえる勇斗がいた
塩﨑:えっ、、ごめん!!なんか、そんなつもりじゃ、、
佐野:いや、!大丈夫!疲れてるだけだから、気にしないで笑
こんな指摘で泣くことないからびっくりしたし、勇斗に申し訳ない気持ちが募った。
俺はこの演出をどうするか誰かに相談したかった。演出担当のスタッフさんが妥当、だけど、
塩﨑:なぁ仁人
吉田:んえ?なに?
これは演出どうこう以前の話だと、俺は思う
塩﨑:今日やった勇斗合図のところ、そのまま勇斗でいくか別のメンバーにするか悩んでるんだけど
吉田:あぁ、あそこね。でも太智は勇斗が良いんでしょ?
塩﨑:本当はそうだけど、
吉田:……やっぱ演出心配?
塩﨑:うん…やるからにはちゃんとやりたいし、じゃないとみんな楽しめないやん。 でも、その役割を勇斗から無くしたらそれはそれで落ち込みそうだから
吉田:本番で大きな失敗はまだないから、俺はこのままでも大丈夫だと思う
仁人の真っ直ぐな眼差しに俺は驚いた。リスクを取りたがらない仁人だから尚更ね
吉田:太智の言う通り、今の勇斗からなにか役割を取るのは、勇斗にとって良くないことだと思うし
塩﨑:……あのさ
吉田:ん?
本当は相談しようかずっと悩んでた。でもタイミングなくて。だから俺は勢いで聞いた
塩﨑:勇斗、かなり前から、おかしなってるやん…あれってなんでやと思う?俺はただのストレスとかじゃない気がするんだけど!
吉田:ちょっ、!声でかいっ!!
仁人はいつも以上に目を大きくしながら俺の口を押さえる
塩﨑:むぐっ
吉田:はぁ…お前はデリカシーがあるんだか無いんだか、こっちで話そ?
仁人は俺を引っ張りながら1番 奥の会議室に向かった
長くなりそうなので2つに分けます。次回塩﨑さん視点②です
コメント
1件
塩﨑さん視点、めっちゃ新鮮でした。勇斗の異変を真っ先に感じ取ってるのが塩﨑さんなんだなって。練習中に「こんなんで泣く?」って驚くところとか、仁人にこっそり相談するシーン、すごくリアルでドキドキしました。続きが気になります!
ひとは☘️˚✧₊⁎
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ゆゆ

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