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#Mrs. GREEN APPLE
RanJam
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数十分のドライブを終えた俺たちは、
この辺りで1番大きな総合病院の
前に立っていた。
この白く無機質な建物から放たれる、
何ともいえない威圧感。
俺はこの威圧感に圧倒されながら、
重たい足を前へと進めた。
誰もひとことも発さない。
普段のミセスからは考えられないような
沈黙が今この瞬間を支配していた。
透明で機能的な自動ドアをくぐり抜けると
病院特有の
消毒液の匂いがツンと鼻を刺す。
この匂いも相まって
身体がさらに緊張で強ばっていく。
歩く足の動きすらぎこちなく、
たどたどしいものへと変化する。
どんなライブのステージに立ったときも
世界的なテレビに出演したときすら
感じたことのない緊張感が俺を支配し、
激しく鼓動を打ち鳴らしていた。
「じゃあ、俺受付行ってくるから
ここで待ってて」
しばらく歩いていると、
マネージャーが急に立ち止まり
そして、またどこかへと立ち去って行った。
何か言ってたみたいだけど、
よくわかんないや。
そのとき、今まで聞いた周りの音を
何ひとつ思い出せなかった。
多分、俺は何も聞こえなくなるくらい
固くなっていたんだと思う。
だから、
涼ちゃんの声も聞こえなかったのかな。
後から聞いた話だが、
マネージャーが受付に行っている間。
そして戻ってきてからも。
涼ちゃんはずっと俺の名前を呼んだり、
声をかけてくれたりしていたそうだが、
俺は何も反応がなかったらしい。
「抜け殻みたいでぼーっとしてて
なんか元貴より先に若井がいなくなっちゃい そうで怖かったよ〜笑」
後日、思い出したように
軽く言われた言葉だけど、
涼ちゃんのことだからあのときは
ほんとに心配でたまらなかったんじゃない
かなと思う。
涼ちゃんはそういう人だから。
不安なことは全部全部ひとりで
我慢して、俺らの前では当たり前のように
笑うんだ。
コメント
2件
更新待ってました!✨ 凉ちゃんが何回も声かけても反応ないって… 心配です でも凉ちゃんの精神もやばそうですよね もっくんが元気で何気なく「そんな顔してどうしたの?笑」と言って笑って欲しいです 続き楽しみです!🫶🏻
お疲れさまです、第10話読みました。病院の白い壁と消毒液の匂い、あの独特の緊張感がじんわり伝わってきました。特に、「涼ちゃんが呼びかけてたのに全然気づかなかった」っていう場面、あとから軽く笑い話にしちゃう涼ちゃんの優しさにじーんと来ました…。主人公の不安も、涼ちゃんの気遣いも、両方胸に響くエピソードでした。次が気になります🌷