温もりの影は、私の頬を撫でる

ｶﾂｶﾂｶﾂ

足音は、だんだんちかずいてくる。私は、物に隠れる。

(？？？)そこにいるのは、分かってる。

(？？)？？！

(？？？)なんで、怖がってるの。

(？？)検査官…？

(累)僕は、野谷　累！君は？

(？？)名前なんてない。

(累)僕、お姉ちゃんがほしいから、姉弟になって！名前は、野谷　流！

(累)脱獄しよ？辛い事は、もう感じたくないでしょ？

(流)…。どうやって？

(累)大丈夫、何かあったら、僕が、守ってあげる。(手を差し出す)

(流)分かった。(手を繋ぐ)

　　　　　　　ﾀｯﾀｯﾀ

(検査官)居たぞ！脱獄だ！

(流)(逃げなきゃ！逃げなきゃ！)

(累)行くよ！(腕を引っ張る)

(流)うん！

　　　　　　　　ﾀｯﾀｯﾀ！

(累)ここに、来れば大丈夫。

(流)ここは？(大きな建物…)

(累)僕達の家！

(流)こんな大きな家…勿体無い。

(累)勿体無くないよ？むしろ、住みやすいじゃん！

(流)そうだね(ｸｽ)

　　　　　

　　　　

　　　　　　　　　続く…