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それは、千空と材料を運んでいる時に聞こえた
パキッ_
_ と、何かが割れる音
ピタッと、私は足を止めた
それにつられ千空も立ち止まり、振り返る
千空「…あ?どした、自由」
『…なんか、音が聞こえた気がしたんだけど… 』
千空「音?」
『うん…何かが割れるみたいな音、私の気のせい、かなぁ…?』
千空は驚いたように目を丸くさせその後ふっと目を細めた
そして、少し考えるように黙った
口元に小さな笑みを浮かべて言う
千空「クククッ…案外、気のせいじゃねぇかもな? 」
私は首をかしげる
その声には、いつもと違う落ち着きがあった
なんだか、千空の胸の奥には、信じる強さがあるみたいだ
千空「行くぞ」
そして、しばらく歩いた先で
ゆっくりと…確かに、見知らぬ人が姿を現した__
千空「クククッ…__やっと起きやがったか、デカブツ…!」
私は彼を知っている
千空から話は聞いていたから
でも、実際に” その人 “を目の当たりにすると、
胸の奥がじんわりと熱くなった
『ワァ…』
大樹…千空の親友はとても声が大きい…!
大樹「生きてたのか!!!千空!!!」
彼は千空に抱きつこうとしたが…
千空はそれを足でさえぎった
千空「素っ裸同然の格好で抱きつくんじゃねぇ!!〇すぞ!!」
「ハァ…今日で西暦5738年10月5日だ
どんだけ寝坊してやがんだ?てめぇ」
千空「こっちはもう半年以上前から起きて働いてんだよ」
大樹「つ、つまり…あの日から…」
千空「ざっくり3700年は立っている__」
大樹「なんで分かるんだ?そんな正確な日付が…」
千空「あ?ただ数えてただけだ」
何か問題があるのかよ?とでも言いたそうな顔をした千空
それを聞き大樹はただただ驚き唖然としていていた
…会話に入れない(泣)
大樹「今更なんだが…千空、その子は…?」
森の中を歩きながらしばらく千空と話しており
私は遠に空気のような存在になっていたが…
ようやく大樹は私のことに触れてきてくれた
千空「あ゛ー…こいつは自由…まぁ、こまけぇこたぁ後で説明するわ 」
『自由だよー!大樹?だよね!よろしくね〜!!!』
大樹「なるほど自由か!!よろしくな!!!」
千空「おら 着いたぞ」
「くっちゃべってねぇでてめぇも働け」
目の前には千空と二人で築き上げたツリーハウス
大樹はまたもや唖然としている
千空「__マンパワーが足りねぇ」
「俺と自由だけじゃ、生活基盤作成だけで一日が終わる」
「こっから先の文明に進むには どうしても体力バカが欠かせねぇ」
「ずっと待ってたんだよ、大樹 てめぇを」
「100億%生きてるって分かってたからな」
「杠に言うって決めた男が志半ばで…
たかだか数千年ぽっち踏ん張れねぇわけねぇ! 」
たかだか数千年ぽっち__
……そんな軽く言っていいものなんだろうか
「てめぇはんなタマじゃねぇだろ!」
大樹「…あぁ、もちろんだ!!」
大樹は復活したばかりなのに、ものすご〜く 走り回っていた
大樹「任せろ!!食料調達なら俺の仕事だ!!!」
そう言うと、あっという間に森の奥へ消えていった
…ほんとに速い
音すら置いていかれた気がする
千空はその背中を見て、肩をすくめた
千空「クククッ…あの体力バカ、石になってる間に省エネとか覚えてねぇのかよ」
『すごいねぇ…私が想像してたよりもずっと元気だし、あんな人初めて見たよ… 』
千空は鼻で笑いながらも、少し嬉しそうだった
その横顔は、どこか安心しているようにも見える
ほどなくして__
大樹「千空ーー!!自由ーー!!見ろこれ!!」
大樹は籠いっぱいに木の実や植物を抱えて帰ってきた
『はやっ!!まだ数分しか経ってないよ…!!?』
大樹「このくらい余裕だぞ!!千空のためならな!!」
千空「そりゃありがてぇが…大樹てめぇ…どんだけチート体力してやがんだ…(引 」
「…まぁ、これだけあれば今日は飢えねぇけどな」
『私は食べなくても死なないし、食事の負担は減るね!』
大樹「む?どういうことだ?自由は食べないのか?」
千空「おい、自由…勝手に爆弾投下すんじゃねぇ」
『え、ごめん…だけど私変なこと言った!?』
大樹「???どういう事だ?千空」
千空はため息をつき、頭をかいた
千空「…しゃーねぇ、簡単に説明すっぞ、こいつは__」
大樹の口調がイマイチ分からない…(泣)
本当は復活液完成させるとこまで行きたかったけど
さすがに長すぎなのでカットします…
今回も最後まで見て下さりありがとうございます〜
最後まで見てくれたということは私たちもう恋人ですね(?)
誤字脱字あったら教えてください〜それでは次回作お楽しみに😉