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隣の席の灰谷くんはこわい!!!
1ヶ月に2回か3回で学校に来る。プリンみたいな髪色と全身から溢れ出すオーラ?というか圧で、いつも皆に避けられている。かと言って私も例外では無い。つまり灰谷くんは怖すぎる。
1部の女子はイケメンとか言って狙っているけれど。
噂では、六本木を弟と一緒に仕切ってるとか暴走族とかいつも色んな人をタコ殴りにしてるとか…
いつ私ももし機嫌悪い時とかに殴られるか分からない!!
だから私は隣の席の灰谷くんから逃げるために、早めの席替えを狙って息を潜めているのである。
そんなことを言っても灰谷くんが実際来るのは月に2回か3回程度なので、いつ来るか分からない怖さはあるが、基本的に無事だ。
数日後
なぜこの日に限ってくる?????
今日は私と隣の席の灰谷くんが同じ日直の日だ。最初はちょっと身構えたが、どうせ学校に来ないだろうと安心して学校に行ったとき、今日に限って灰谷くんがいたのだ。フラグをたてるんじゃなかった…
でもいまの灰谷くんすごくだるそう。半目で窓の外を見ている。
じゃあ話しかけるのをやめて日直のしどこは自分だけでやろうと、日誌を自分の机に置こうとした瞬間、灰谷くんの首が窓の外から180度ぐるりとこっちに回ってきた。
「うおっ!!びっくりした!!!!」
思わず大きな声が出る。やばい、ころされる。
私は瞬間的に身構えた。すると、
『…プッ、あはははは!!!何その声ww』
え、笑った。灰谷くんって笑うんだ。めっちゃ綺麗に笑うな~。
いつも無表情でクールなイメージがあったから意外だった。周りも驚きすぎて後ずさっている。あ、1人転んだ。でも結構すぐわらったよね?意外とツボ浅いのかな?
「ごめん、びっくりして」
『別にいいけど。反応面白かったし。
ていうか、それ、俺もやる仕事なんでしょ?』
灰谷くんは私の机に置いた日誌に指をさす。
ちゃんと日直の仕事もやってくれるタイプなんだ灰谷くん。ごめん、勝手にサボるタイプだと思ってたよ灰谷くん。いや、学校に月ちょっとしか来てない時点で合ってるとおもうんだけど。
『え〜ひどくなーい?』
え、脳内の私と勝手に会話してる。エスパー?
『いや全部声に出てんだって。』
まじですか。私としたことが、かたじけない。腹を切ります!!
『あはは!腹切るっていつの時代だよ!ほんとに君面白すぎ。名前なに?』
「えーっと、〇〇 〇〇です。」
『へぇーそうなんだー』
灰谷くんから聞いてきたのにめっちゃ興味無さそうだな!!
一通り話し終わったあと、日誌を書き始めた。このひと、俺もやる仕事なんでしょ?とか言いながら全部私に仕事を任してやがる。一体何がしたかったのか。やっぱりサボるタイプじゃないか!!けれど、怖いと思っていた灰谷くんが、慣れてきたのか分からないけど、そんなに怖いと感じなくなってきたかも。話すと普通に面白い。ちょっと怖い時もあるけど。