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ーイッテツSideー
ベットに仰向けになって、布団と隣にリトくんの温もりを少しだけ感じる。
隣にいるのに触れ合えない。
寂しい。
『テツ俺の好きなところは?』
リトくんがこっちを向きながら聞いてきた。
「…リトくんから言ってよ。」
リトくんの方に顔を向けながら問を重ねる。
『俺?そーだなぁ。』
『一生懸命なとこだろ?好きなものの話してる時とかー、初対面の人の前だと人見知り出てるとことか、かっこいい声だろ、あとはー』
「…///…ちょ、ちょっとストップ!」
『なんだよ笑』
「も、もういい…///」
リトくんがこっちを真っ直ぐ見つめて、次から次と言うもんだから慌てて止めた。
俺は恥ずかしくて言えなかったのに。
『ほんと可愛いなお前笑』
『んで、俺の好きなところは?』
そんなに優しく見つめないで。
心臓がドクドク音を立ててうるさい。
「…優しい//」
『ありきたりじゃねぇか!笑』
…ですよね。
俺もなんでこんなことしか言えないんだろうって思ったよ、自分でも。
「ち、違くて!」
「背も高いし、筋肉あるし、ハグされた時の安心感とか…///」
「あぁ…もういいでしょ///」
言ってて恥ずかしい。
『照れてるテツ可愛い。』
『今すぐギュってしてやりてぇ。』
恥ずかしさに追い討ちをかけるようになんて事言うんだ彼は。
いや、抱きしめてほしいけどさ。
「…今日はダメなんでしょ…?」
ダメだってわかってるけど、ダメ元で聞いてみる。
『それはずるいぞテツ。』
『そんなこと言われたから良いって言っちまうだろ。』
そんな期待させること言わないでくれリトくん。
『でもダメ、我慢して。』
『5日後めちゃくちゃ気持ちいいセックスする為にな?』
「ッン///…ちょ!?」
それ耳元で囁くのは反則では!?
今にも口が耳に触れそうな距離で。
けしからん、えっちすぎる。
『今のドキッとした?笑』
ドキッどころじゃないよ!!
もう口から心臓出るかと思ったよ!!
『ハハッ!顔真っ赤だぞテツ笑』
「…リトくんのせいでしょーが!!」
…マズイ、今のでちょっと立った。
『あ、もしかしてテツ、えっちなこと想像した?笑』
…ッ!!!
な、なんでバレた…
『おい、まさか図星…?』
マズイ、マズイ。
「そ、そんなこと…ない…と思う…」
『思うってなんだよ笑』
『めちゃくちゃ目泳いでんじゃん。』
リトくんいじわるだ…。
俺がテンパってて嬉しいって顔に書いてあるよ。
『テツはえっちだな。』
「ッン///…だからもう!!耳元で囁かないで!!」
『なんで?感じちゃう?』
「…そう…だよぉ」
ダメだ…下半身に熱が集まっていってるのが嫌なくらいわかる。