テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1
#溺愛
星キラリ

705
#恋愛
n217(エヌ・ニイナ)
1,753
#衝撃のラスト
ゆいな
28
廊下は静かだった。ひまりは俯いたまま動かない。
蓮もさっきから全然うまく喋れない。
今までなら適当に誤魔化せた。
でも今回は無理だった。
莉央が泣いてた顔も、 ひまりが傷ついてる顔も、 全部頭から離れない。
「ごめん」
蓮が先に小さく言った。
「俺、ちゃんとしてなかった」
その声、珍しく弱かった。
「ひまりに会う前まで、ほんと適当だったし、 傷つけたやつもいたと思う」
少し苦しそうに笑った。
「……今日、初めてちゃんとキツかったんだ、 莉央が泣いてんのも、 ひまりがあんな顔してんのも」
廊下に静かな声落ちる。
「全部俺のせいだし」
その言葉が重かった。
蓮は壁に軽く頭つけて、小さく息吐いた。
「でも」
「ひまりだけは、ほんと他と違った」
ひまりの肩が小さく揺れる。
蓮は無理に目合わせないまま続けた。
「最初は普通に可愛いなって思ってただけで、 ちょっと構いたかっただけだったけど、 気づいたら毎日会いたくて、 ひまり来ないだけで機嫌悪くなるし、 他の男と話してんのなんて見たくないし」
自分で言ってて、少し笑う。
「……だいぶ終わってるよな、俺」
でもその笑いに全然余裕はなかった。
後ろで美咲は静かにその話聞いてる。
たぶんもう、全部わかってた。
蓮は本当に変わってる。
今までの“遊び”と全然違う。
女の勘ってこういう時嫌なくらい当たる。
「だから」
蓮がゆっくりひまり見る。
「ひまりまで傷つけたくなかった」
その言葉に、ひまりの目少し揺れる。
蓮は少し困ったみたいに笑った。
「なのに結局泣かせてるし、 ほんと最低だけど」
「……好きなのはガチ」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!