テラーノベル
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碧
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◇◇◇
「ふぁぁぁ……」
カーテンの隙間から、眩しい朝の光が差し込んでくる。ベッドから降り立ちリビングに行くと、キッチンから朝食のいい香りと共に、愛しい声が響いた。窓辺には、かつて俺を引き戻してくれたピンクの薔薇が今日も綺麗に咲いていた。
「あ、仁人おはよう。よく寝てたな」
「あ……勇斗、おはよ……」
勇斗が朝食を用意している傍らで、コーヒーを淹れ始めた。途端広がる香りに思わず鼻歌が漏れた。
「なんか仁人、朝から機嫌良いじゃん。いい夢でも見た?」
「んー?そうだな……意外な人に会う夢をみた……かな」
「意外な人? 誰それ、気になるんだけど」
「そ。大好きな人に隠し事されて、不安になって飛び出しちゃう、臆病で頑固な男」
ふふ、と喉を鳴らして笑いながら、俺は自分の左手を顔の前にかざす。
朝日に照らされた仁人の薬指には、勇斗が心を込めて作ったちょっと歪な世界に一つだけのリングが、今も変わらずキラキラと輝いていた。
コメント
1件
第5話、読み終えたよ〜〜😭💕💕 もう朝の光の中の仁人と勇斗が幸せすぎて、こっちまでほっこりしちゃった!! 特に「意外な人に会う夢」って言いながら、実は勇斗のこと指してるって分かる伏線回収?がエモすぎるよ!!過去の不安な気持ちもあったからこそ、今の穏やかな日常がキラキラ輝いて見えるんだなあ…。薬指の歪なリングも、2人の歴史感じてぐっときた。 完結してなくても、ここで一旦ほっこりできる素敵な話だよ。じゅんじゅんさん、素敵な朝をありがとう🌸