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空を見上げると流れ星が降っていた。

その流れ星に向かって

届くはずもない願いを願う。


「かにちゃんと、両思いになれますように」


その願いは冬の空の遠くの方へ消えていった。


夜も深くなり、静まり返った世界。

俺は君に


「見せたいものがあるんだ!」


と言い、おもむろに空を指差して

連れ出した。


君は遠くの方に煌めいている星を

指差して俺に笑いかけてくれた。

その笑顔を見て、やっぱり、

好きだと思った。


初めてドキドキしながらも

手を繋いだ。

その手を君は握り返してくれた。


思い切って、俺のこの、

気持ちを伝えてみる。


「かにちゃんが、好きでした。」

「えっ、本当っ!?

僕も、ふぇにが好きでしたっ、」


そうして俺らは付き合い始めた。



あの日、突然俺の生きる意味が全て奪われた。

下半身をベットに潜らせた

包帯を頭に乗せている君は俺を見て


「君は、誰っ…?」


と怯えたような目をしていた。


なんで、かにちゃんなんだよッ…

笑うことも、泣くことも、

俺との記憶も全部全部、

忘れてしまった君。


俺の記憶が全部

間違っている気がした。


この世界で1番孤独な俺たち。

かにちゃんのいない明日なんて

想像もできなくて、

悔しさを全部1人で抱え込む。


笑ったり怒ったりした

本当の君が1番好きなんだっ…。


俺は君の手を強引に引いて

“あの場所”に連れ出したんだ


夜空を見上げた君の目に

ぐしゃぐしゃに涙が溢れていた


「ふぇにっ、だよねっ!?」

「…おかえり」

「……ただいまっ!」


星屑が煌めく夜空の下で

止まらない涙も全部ぎゅっと抱きしめた。


かにちゃんの中で

凍りついていた記憶が溶け出したー。


光が降り注ぐ

奇跡が満ちゆく世界に

永遠を願うこの手に君を感じている


強く握った手を握りかえす君のぬくもりが

強がる涙腺を解いた

ー僕だけの奇跡ー

星の記憶が今、答えた。


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