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「そういえば、自己紹介まだでしたね、笑 私、夢野○○って言います。クラスは3組です!今朝は助けて頂き、本当にありがとうございました。」
ス○バに入り、注文をして席に着いた時、彼女は僕にそう言った。本当に礼儀が正しい子なのだろう。
(夢野○○さん、か……。可愛い名前だな……。)
僕は思わずそう考える。そして、ふと我に返り恥ずかしくなり、そっと○○の顔を見た。○○は不思議そうに周りを見渡している。注文さえままならなかったし、きっと寄り道したことないタイプのお嬢様なのだろう。どこかのパーティーで出会ったことがあったかもしれないが、僕は思い出すことは出来なかった。
(身分的には大差ない感じなのかな……?今世の神様は僕たちをようやく最後まで一緒に居させてくれるとか……?いやいやいや……期待するのはやめておこう。あとがつらくなるだけだし……。)
僕は考えることを停止しようとして、自己紹介をしていないことに気がついた。
「そういえば、僕も自己紹介まだでしたね……。僕は1年1組の黄瀬るぅとです。よろしくお願いします。」
「黄瀬さん……!素敵なお名前ですね☺️✨」
○○は僕の名前を聞いた瞬間顔がほころぶ。
(そんな可愛い顔されたら、ますます好きになっちゃうじゃん……)
僕はもんもんとしてしまう。そんな僕の気も知らずに、○○は楽しそうに笑う。そんな顔が愛おしくて、僕は○○と二人でいる時間を楽しむことにした。