テラーノベル
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本当に、fc で 💬 返してたら作品書くの遅くなっちゃった 😿💭
それではどうぞ !
静寂の夜は不意に訪れるものだ。
先程まで通話をしていたメンバー、1人で話していた部屋にシーンと、ただ周りの音が聞こえないのが俺の中に響く。
今日、1月5日は俺の誕生日。『ないこ』ではなく『俺』の誕生日。
それでもリスナーは俺を祝ってくれる。『歌い手社長ないこが爆誕2026』というタグを付けて写真やら動画やら文章やら多種多様なお祝い方法で祝ってくれた。
メンバーだってプレゼントしてくれたものがトマトとは別にあった。
りうらといむと初兎は3人で一つのピアスを送りつけてくれた。
あにきは…、クリスマス配信みたいにサンドバックを送ってくれた。
…さて、本命のまろ、は何も送ってくれない。
「………」
そんなことを考えたら思わず大きな溜息が溢れてしまう。
少しばかり期待している自分がいるのは事実。
プレゼントが貰えなくてへこんでいるのも事実。
仕事初めの今日、たくさん仕事を頑張った。勿論他のメンバーも一緒に頑張ってくれた。
ごちゃごちゃ考え事をしているとき、インターホンが鳴った。
「…?」
俺の期待している相手じゃないことは少し考えればわかった。
だってあいつには合鍵を渡しているから……だからこそ、だからこそインターホンのモニターを見たときにびっくりした。
「ないこー、開けて〜」
そう手を振りながらモニターに映し出されるその姿は紛れもなく合鍵を渡しているあいつ。まろだった。
扉を開けると大好きな青色に包みこまれる。
本当に、ぎゅう…と苦しいほどに包みこまれる。でもそれに俺は抵抗せずそのまま腕の中にすぽりと収まるだけ。
今日だけ、今日だけはまろに甘えてもいいかな。なんて考えてしまう。
「ないこ、遅なってごめんな」
「別にいいよ…てか離せ。コーヒー淹れる」
「ん、いつもので」
「ういよー」
そう適当に返事をすると俺を解放してくれた。
キッチンに向かう俺とは別にまろは俺のリビングに置かれたソファーにドサッと腰掛ける。
俺はそれに軽くため息を付くとまろは横目に俺を見てくる
「…何、悩み事?」
「ううん。なんもないよ」
そう笑って返すとふーん?みたいな顔をしてポケットから取り出したスマホに視線を落とした。
…こいつは、なんでこいつは目の前に本日の主役がいるのになにも「おめでとう」の1言も言ってくれないんだよ。
俺はずっと期待してんのに…なんて言い方は子供らしいかな。
「はい、まろコーヒー淹れたよ。」
「ん、ありがと」
そう言ってコーヒーをずずっと飲み込むとごくりと喉仏を通してまろの胃の中に伝っていった。
「…で、お前はなんでそんなにソワソワしとるん?」
「…そう?」
なんて言いながらもう1口コーヒーを口に入れると、今度は溜息を付いていた。
…なんだよ、もう。なんて思いながらまろを見詰めていると「ん」と短く返答しながら俺に差し出してくれた。
「なに、これ…?」
「ん?これが欲しかったんやろ。ネックレス。前ジュエリーショップで見取ったやん。」
「え、見られてた…?」
「見られてたも何も、俺と出かけてる時やったやん」
キラキラ輝くそのネックレスは綺麗な箱に入れられていてとてもお安いところのものとは言えない。
…まぁ、俺が見てたやつすっげぇ高いやつなんだけどな。多分それが中にはいっているんだろう。と、考えるととてつもなく高いもの。
「で、それ以外にもソワソワしとる理由は?」
驚き、全部バレているもんなんだな。さすがまろ。
「…俺さ、配信中にトマト…4、5個食ったんだよね。」
「おん、食べ終わるたびにらがくのが流れるからおもろかったわ」
あん時の配信を思い出したのだろうか、口元を緩ませて発言をするから俺も思わずふっと笑みをこぼす。
その後俺はまた別の言葉を告げる。
「んで、ちょっと前には「俺一生独身です」って、歌みた発表後に言ったんだよね」
「…へぇ?「一生独身」…?」
今度は知らなかったのだろう、初めて知ったみたいな表情で目を見開いて今度は口元を緩ませた。
今度は思い出し笑いじゃなくて今、面白いと感じたからこその緩ませ方なんだろう。
「嘘つきやな、ないこは」
「…ん、トマトは本当に食ったよ」
「そこについては言ってないやん…?」
なんて言いながらも徐々に近づいてくるまろから逃げるように椅子から立ち上がって、一歩一歩後退りする。
それでも近づいてくるまろについに壁についてしまった背中。まろから伸ばされた手が俺の耳横あたりにもってかれる。所謂壁ドン状態になった。
「…たとえ嘘だったとしても俺が居なかったことになるのは悲しいなぁ?」
「ごめん」
近づけられたその顔に驚きながら彼との会話を続ける。
「ネックレスをプレゼントする意味、知ってる?」
「…知らん、けどあれでしょ独占欲的意味あるんだろ?」
「あー、それもある。」
なんて言った後にやりと笑って見せて「だけどな」って言葉を告げる。
「一生傍におってほしいから、お前は俺の中で1番で愛している存在。」
「なんていう意味もあるんやで」
「ないこ」と言われるその口を見詰めていると今度はその唇が俺の唇に合わせられる。
…嗚呼、幸せになってもいいんだ。
カチカチ…と時計の秒針の音が鳴り響くその部屋で俺達はまた今日も愛し合う。
end
コメント
1件
配信であった部分も含まれてて読みながら舞い上がってるよ…😭😭💕 ネックレスってそんな意味があるんだ…、!?✨✨新たな学び…、!!✨✨✨ 題名の意味が話を読んでて分かって文才さを日々感じてる🥹💘 青桃さんの沼にハマっていく一方すぎる…投稿感謝です😖🤍