テラーノベル
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体育の時間、普通はみんな男女に別れた更衣室を使う。
ただ面倒くさがる男子はそのまま教室で着替えたりしてる。俺もそのうちの1人でちゃちゃっと着替える。
女子がいないならパンツになったって恥ずかしくないしな。
女子が…おい、なんでお前はいるんだ。
「おい石井、早く更衣室に行けよ」
「いいじゃん別に。早く着替えれば?なに?恥ずかしいの?」む、煽ってきやがる。
「恥ずかしくねぇし」
シャツを脱ぎ体操着に着替える。
続いてズボンを…
「石井は着替えないのか?」
「ん?着替えるけど?」
着替えるのか!?
向こうを向くと制服のジッパーを下ろしていく。
え!?
そのまま上に脱いで…なんだキャミソール?を着てるのか。
キャミソールの裾が一緒に上がり腰から背中にかけて白い肌が見え…一瞬で隠れる。
ドキッとしたのが少し悔しかった。
ちくしょう。ふん。ズボンを脱いでジャージに履き替える。
石井は…スカートを履いたままジャージを履き、スカートを落とす。あっという間に着替え終わった。
確かに下は完全に見えないんだ。
「着替えたんなら早く行こうよ」
こいつは…無駄にドキドキさせやがって。
ふと周りを見るとそれとなく石井を見ていた男子たちも慌てて着替えを済ませる。
今日の体育は男女別だが同じ体育館でバレーボールだった。
なんとなく石井の姿を追ってしまう。
石井はよく動く。レシーブ、トス、アタック。
相変わらず運動神経がいい。
お、ジャンプサーブ!あっ胸が弾んだのか?
俺は何を見てるんだ。
さて俺のチームの出番か。真面目にバレーに参加した。
体育終わりの着替えは女子更衣室を使ったみたいだ。別にいいけど。
放課後、それぞれ部活に向かったり帰り始める。
俺も帰るか…
「なんか今日はみんな用事があるんだってさ。せっかく部活も休みなのに 」
石井が俺の席に来た。
前の席の大原もすでに帰ったようだ。
「ふ~ん。じゃ石井も帰れよ?」
「あたし今日は帰っても1人だからつまんないんだよ。ね、ちょっと話してこうよ?」
「いいけど…」別に用事もないし。
「やった!」石井は大原の席に座る。
じゃあな!また明日!次々に教室を出ていくクラスメートたち。いつの間にか2人だけになってしまった。
「で、何を話すんだ?」
「いや、何をってのはないんだけど…なんか面白い話ないの?」
「なんだよ、特に無いなら帰ろうぜ?」
「だから!あたしは帰ったら暇なんだよ!」
「勉強すればいいじゃん(笑)」
「ええ~!」
暇潰しね…
「なぁお前ってさ、女子が好きなの?」
「なにそれ?なんで?」
「や、なんかお前ってなんか男友達って感じだしさ。もしかして中身は男なのかと思って」
「あたしは別に男らしくしてるわけじゃなくて、ただ楽にしてるだけだよ。好きになるのも男子だと思うよ」まだいないけどね、だそうだ。
「そっか。悪いな変なこと聞いて」
それなら男友達のようなこの関係を楽しんでればいいか。
「しっかし、そんなことを言わせるなんてあたしそんなに女子力ないの?(笑)男役ばっかりやってるからかな」そっか演劇部だっけ。
「いやいやごめんって。別に…」石井の白い肌を思い出す。
「石井は女子だよ、間違いなく」
コメント
2件

ありがとうございます!明日もお待ちしてますよ✨
相変わらず続きが気になる終わり方するなぁ…天才か?