「親衛隊? アンジェリカ直属の?」
フレデリクは驚いて声を上げたが、皇帝は先を促すように笑みを浮かべた。
「わたくしもお姉さまたちのように、もっと社交の場に出ていきたいと考えております。そのたびに手の空いている護衛兵を探すのは時間がかかってしまいますもの」
半分は嘘ではない。でも本当の目的は父と兄でも言えない。
騙すようで少し気が引けたが、これは父の命を、ひいてはみんなを幸せにするためだ。ここで怖気づくわけにはいかない。
父皇の目を見つめて、できるだけ気持ちが伝わるように力強く言葉を紡いた。
「それに直属の親衛隊が数人いれば、ならず者が襲ってきたときも安心でしょう? お願いいたします。お父さま」
なにも言わない父皇に、アンジェリカは焦った。
もっと気軽に城外に出たいと言っているようなものだろう。反対されるかもしれない。
心臓がどくどくと強く打*************************
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