テラーノベル
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汗に濡れた紺色の混じった黒髪をかき上げると、ベッド上に転がっている水の入ったペットボトルを拾い上げ、水を飲む。
「あっちィなー…アドミ、大丈夫か?」
小峯の眼前には、ベッドに連行された後、数時間の愛撫と挿入によりもはやまともな抵抗すらできなくなり仰向けにされたアドミゲスの姿が広がっていた。鍛え抜かれた腹部には白と透明な水たまりがいくつもできている。
今も深く繋がっているためか、小峯が水を飲むために少し動いただけでも、声を上げて喘いだ。
「う゛あ゛ッ……♡♡」
「ん、よく声上げられんなお前。もう喉枯れかけだろ」
アドミゲスの体力に驚きつつ、「ほら」と、今度は水を含んだ状態で口づける。
くいと顎を掬い上げて送り込むと、素直に水を嚥下する音が喉元からなる。
「ん、ンぅ…♡♡」
どうやら口移しをされただけでも、数時間調教され続けたアドミゲスにとっては過敏に反応してしまうようだった。良い傾向に小峯が悪い笑みを浮かべる。
持ち上げたついでにひっくり返して、首元を見やる。くっきり残った噛み跡。それを愛おしく指で撫でてから、また教え込むように攻めを強めた。
「モ一回言うぞ?お前は、俺の。いい加減わかったかよ」
「わ、わかっ……た゛ッから♡♡もう、やめろ゛ッ!♡♡」
「お、すげ。キレーな水色になってってるぞ、お前の髪。なんだこれ」
「きけ、って゛ぇ!!♡う゛あ゛♡♡ンあ゛ぅッ♡♡♡♡」
ぎゅうぅとアドミゲスを圧迫するようにベッドに押し付けるにつれ、アドミゲスの反応もまた大きくなる。
人の話を聴かない小峯は、アドミゲスに訪れた変化に興味を向けていた。だんだんと白銀の髪の毛が水色に染まり始めている。大方先程アドミゲスに飲ませた水の影響により色素の侵食が進んでいるのだろうが、それを小峯が知る由はない。
(に、にげ…にげねぇとっ…♡♡いきができな…しぬ…っ♡♡)
髪に視線が向かっている小峯の隙をみて、アドミゲスは画策していた。どれだけ体力を奪われようが、アドミゲスもギャングである。愛撫によって脳を溶かされても、そこらの人間よりは精神力はあるのだ。とりあえず、この快楽地獄から自身の思考をずらさなければ。かろうじて残っている理性をフル活用して、シーツを引く。
「おい、こら。」
腰をつかまれ、引き戻される勢いでさらに奥に小峯のモノが挿入り込む。声が跳ねた。
「んあ゛ッ!?♡♡」
「油断も隙もあったもんじゃねぇな。」
逃走の意思を感じ取った小峯が、背中からアドミゲスをベッドに乱暴につなぎとめる。押さえつけられた衝撃でさらに深く繋がってしまうのを、敏感になっているアドミゲスの身体は素直に感じ取ってしまった。
「あ゛ッ、はっ…!かっ…♡♡♡♡」
息が浅くなり、半ば酸欠状態になってしまっているアドミゲスを、小峯は落ち着かせるように撫で、耳元に近づく。嫌な予感がしたアドミゲスだったが、もはや今の彼に抵抗するほどの力は残っていなかった。
「…逃げんなよ、アドミ」
鼓膜が震える。
耳の神経を伝って、小峯の低くドスの効いた、けど甘い声がアドミゲスの脳髄を侵食していく。
電流が迸ったかのように背筋を何かが伝う。ぞぞぞと脊髄に電撃が迸るような感覚がアドミゲスを貫いた。
「ひぃ゛……ッ!!♡♡♡♡あ゛、あ゛ああッ、♡♡?は、なんッ♡♡♡♡」
「あは、声でイッたんか」
「いっ…て゛ッ…ら…ッ♡♡♡」
「拒否るなよ。認めろって、俺の声好きなんだろ?ほらほら、言えよ。」
ばちばちと目の前に星が瞬き始めてきた。気を遣る前兆だ。なにか反論できる言葉はないか、酸素も足りなければすっかり蕩けてしまっている脳で必死に言い訳を探す。その間にも攻められ続け、考えれば考えるほど思考が抜けていく。
「ひ゛♡♡ッあ、あじさっ♡♡あじさいのせい、だ♡♡♡」
「ン?…あぁ~、そっか。そうかもなぁ。咲いちまった紫陽花のせいで耳が敏感になっちまってんのかもなァ」
アドミゲスの苦し紛れの言い訳に、小峯からにまにまと笑みがこぼれた。紫陽花は今のところ何も関係ないだろうし、本当はただよがっているだけだというのに、それの原因が己の耳に咲いた紫陽花のせいにするとは。マそれほどまでに切羽詰まっているのは間違いない。
「こんなもんなくても、お前は俺の声好きだろ。この花なくなったらもう一回確かめてやるよ」
「!?や、いやだッ♡♡♡もうやりたくねえッ♡♡」
「じゃあ今、ここで、言えよ。
ほら、言え。言ーえ。声イキしながら言えって。なァ」
あくどい笑みを浮かべ、追い込むようにストロークを短くしていく。
—耐えられない。
「ッす、すき、ッ♡♡う゛、ぁあ゛あ゛~~~…♡♡♡♡」
「!あは、いい子。俺もイくかも…ッ」
半ば強制的に言わされたようなものだが、事実なので。その言葉を聞いた小峯が、最後の追い込みと言わんばかりに、最奥に強く叩きつけると、アドミゲスの身体にいままでの行為で蓄積してきた快楽の塊が爆ぜる。内側に熱いなにかを注がれながら、アドミゲスは目の前が真っ白になりながら達した。
「ぐ…気持ち悪ィ……!」
「だ、大丈夫か?」
「なっんで吐き気…それに眩暈だぁア…!?どうなってんだクソ…!」
暫くして、アドミゲスの意識も戻り、小峯が一通りの処理も済ませたころ。突然小峯が地べたに倒れこんだのだ。完全に力が抜けてしまっていて、顔も青白い。その隣で必死に看病しながら、アドミゲスが恐る恐る言った。
「紫陽花って有毒植物だからさ…さっきシた時に俺が汗かいて、それが耳の裏通って首とかに行って…お前、俺のこと噛んだりしてただろ?多分その拍子で口に入っちまったんだよ…多分?」
「ハァ…くっそォ~…!」
小峯の悶絶する声が、静かな朝を迎えた部屋に空しく響いたのだった。
〈おまけ:カプ厨ノビーに電流走る〉
「お怪我ですか~?」
「あ、ちょっと主治医のノビーさんと…よつは先生いますか?」
「ノビーさんはあそこにいらっしゃいますよー」
「じゃ、ちょっとそこの待合室で待ちます…」
「あれ、ハンさんと小峯さん…?w」
「ノビーさ~ん…吐き気止めくれ~…あと眩暈に効くやつも」
「えぇ!?お二人とも、どうしたんですかちょっとぉ!
それにハンさん紫陽花咲いちゃってるやんダハハハハwww」
「ハハ、色々ありまして~、そしたら色素が移っちゃって……
でも小峯が重傷なんで、こっちからとりあえず処方してほしいんですけど…」
「わ、わかりましたッ……ひは、はぁー…気圧に弱いとかそのあたりですか?」
「ンー…ちょっと違うんだけど、まぁテキトーでいいよ。とりま頼んだ~…結構キツイから待っとく…」
「はーい、少々お待ちくださいね~…」
(二人一緒って久しぶりに見たなぁ。眩暈と吐き気かぁ……毒…紫陽花…ハンさん……触れ合い…?
…………ハッ!!?)
続きである。前回と比べ後半の投稿がずいぶん遅れたが、許してほしい。実際に交接しているシーンも短くて申し訳ないが、私の文章スキルではこれが限界だった。許してほしい。
それに、前半含め以前からそうだが、同志の皆様からのいいねやフォロー、コメント等大変励みになっている。多くのこみハン同志がいて私は嬉しい。ありがとう同志諸君。
あと、私は基本笑うシーンでは「w」を付けたくない主義なのだが、どうしても付けないと笑いが伝わらない場面(今回はおまけシーン)があるので、その時だけ付けさせてもらっている。
私は目線フェチという異常性癖を備えているうえに、匂いフェチかつ声フェチだ。小峯の香りを吸い込み、小峯の声を聴いて感じるアドミゲス(妄想)が脳から離れない。ピルボックス病院救急隊の皆様方、どうか腐女子に効く薬を処方していただきたい。
ということであるからして、いつかオメガバ作品も執筆するかもしれない。ここはあまりにも私の趣味が大解放されてしまう場所なため、閲覧にはお気をつけてほしい。
因みに余談だが、小峯の噛み跡はその後1週間しっかりくっきり残ったせいで、アドミゲスは相当小峯に怒ったそうな。
それでは、ここまでご覧くださりありがとうございました。
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