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旅館?
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「!!!!」
気づくと、レイナはまた旅館の部屋にいた。
周りにはナギ達がいて、全員ポカンとした顔をしている。レイナも同じような顔をしているだろう。
荷物が部屋に置かれており、自身の服装は1日目と同じだった。
(????????)
訳が分からずただ無言で突っ立っているだけの時間が過ぎる。
その時、アスカが何かを理解し、不安そうに言った。
「みんな、覚えてる…よね?」
覚えてるとは、つまりそういう事だろう。
「うん」
「あぁ、覚えてる」
「やっぱりあったよね?昨日(?)」
ソウも全てを察したかのような顔をしており、ナギも理解はしているが混乱しているのか、少々分かりずらい文面となっている。
「えーっと、一応確認ね?僕たち、ループしてるよね?」
「やっぱりそうだったかぁー…」
「やっぱりそうだったかって、え?なんでそんなに落ち着けるの???」
どうやら、理由は分からないが1日目に時間が戻ったらしい。
レイナはその事を分かってはいるがいまいち理解ができず、落ち着いているように見えて内面ではかなり混乱していた。だが、他の3人はまるでこれが1度目ではないかのようにしている。
「なんでって、…何百年も生きてたらループの1回や2回は経験するよ」
ナギが当たり前のように言う。
レイナとしてはたとえ何千年生きていたとしても普通は今みたいなループなどの超常現象は経験しないと思うが、そもそも住んでいる世界が世界なので、そういう事もよくあるのだろう。現に、まだ20年も生きていないレイナがこれを経験している。無理やりレイナの中でそう納得させた。
「で、どうやって抜け出そうか?」
隣の和室に置いてある座椅子に座り、この状況から抜け出す方法を相談し始める。
「もういっその事満足するまでループし続けるとかは?滅多にこっちには来れないだし」
アスカが机の上に置いてあるカゴに入っている饅頭を食べながら言う。
「それもいいかもね」
「よくないと思うけど??」
アスカの言うことにいいかもというナギにツッコむ。こういうのを何回も経験していて慣れているとしても、流石に落ち着きすぎではなかろうか。
「なんか、ループになったきっかけみたいなのってあったか?」
「神社にお参りしたくらいじゃない?」
アスカが2個目の饅頭を手に取りながら言う。
「それは無いんじゃないかな?」
「私もナギに賛成。神社でお参りしてループするなら、もう何万人もループを経験していることになると思うし」
「まぁそうだよな…」
他に心当たりとなるものは特になく、全員この2日間の事を思い返す。
「そういえば、1日目の時レイナ戻ってくるの遅かったけど、あれはなんで?」
アスカが聞く。恐らく、旅館の伝説の場所に言った時のことだろう。
「あの石の後ろに倒れてる小さな像みたいなのがあってさ、それ直してたら遅れた」
「それじゃん」
レイナが言ったことに、ナギが食い気味に言う。
「直した以外に何かしたか?」
「えーっと、」
その時のことを思い出す。
「確か、少し手を合わせたよ。特に何も祈らなかったけど」
「決定」
「原因わかんの早かったね」
(確かにあれが原因でもおかしくないなぁ…)
レイナも特に深くこんが得ずにその行動をしていたため、アスカに言われるまで忘れていた。まさかあれが、今現在ループしている原因だったとは。
「原因もわかったことだし、次はどういう時にルーブするか、現時点でわかることだけ確認するか」
何回も経験しているからこのような話し合いも手馴れているのだろう。よく見るループ系物語の緊張感などが全くない。
「まず、俺は気づいたらここにいた」
「僕も同じ」
「俺も同じ感じ。寝て起きたらここにいた、みたいだよね」
3人のループする前から今のことが、レイナとは違っていた。
「私は3人とちょっと違うかな?」
「どんな感じ?」
「なんか朝起きたら周りに布団だけ残して誰もいなくてさ、そしたらなんか笛?みたいな音が聞こえて、その音が近づいて来て後ろに来て振り向いた瞬間に殺られた」
「振り向いたって…顔とかは見えたの!?」
レイナが言うと、アスカが驚いたように聞いて来た。
「見たよ」
「どういう顔だった?」
ナギの質問にレイナは見た顔を思い出そうとする。
「あれ?」
「どうした?」
「確かに顔を見たはずなんだけど、思い出せない…」
ループする前のことは鮮明に思い出すことが出来たが、音の正体の見た目だけが何故かモヤに包まれたように思い出せない。
「マ?」
「うん」
「うーん…思い出せないならしょうがないし、抜け出す方法考えよっか」
どうしても思い出せそうにないレイナを見て、ナギが諦めたかのように言った。
「やっぱり、1日目にレイナが像を直したのが原因だと思うんだよ」
「本当にごめん…」
「大丈夫だよ。戻したからってこうなるなんて誰も分からないし」
「ありがとう」
ナギはそう言ったが、やはり自身がやったことが原因となると責任を感じてしまう。
「像をまた戻すとかは?」
「まぁ、今の何も分からない状態じゃそれくらいしか出来ないしね。あの場所に行こっか」
「うん…」
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レイナ達は、1日目に来た岩の前に着いた。
「この裏に、像があったの」
レイナがそう言いながら岩の裏側を覗く。そこには、やけに綺麗な小さい石像があった。
「本当だ」
「あれ?こんな綺麗じゃなかったんだけどな…」
レイナの記憶にある象は、もっとボロボロで所々かけているものだった。
「ん〜…力を取り戻したとか?」
「力を取り戻したなら、アスカの能力で何か視えないのか?」
アスカの能力とは、ヒトの属性や能力が視えるというものだ。
「無理。僕のは生きているものにしか反応しない」
「生きてるものって…人間とかも見えるの?」
特に現在の状況に関係の無い話だがふと気にり聞いてみる。
「うん。でも、全員[属性 人間]としか出でこないよ」
「そうなんだ…」
「それよりも、早くその像直そう」
「うん。そうだね」
レイナはやけに綺麗になった像に手をかける。その瞬間、例の笛の音が聞こえた。
「!?」
「えっ、レイナが言ってたのってこれ!?」
「うん!」
「ヤバっ、隠れなきゃじゃん」
「どこに隠れるんだよ!」
「どこかだよ!」
結局1番近くにあった岩の影に全員隠れる。
しかし、音は近ずいて来る一方だった。
「能力とか使えないの!?」
「使ってみる!」
そう言ってソウとナギが風と水のバリアのようなものを作った。
しかし、まだ音はやまない。
近くで刃物が何かを切る音が聞こえた。その瞬間、レイナに生暖かい赤い液体がかかってく る。
「ぇ
そうして誰も居なくなったあと、笛と太鼓の音が止んだ。
えーっと、全く平和回じゃなかったです!(おい)
因みに、前の話の代目の文字化けはツールで旅館を文字化けさせました。復元できなかったけど…
それでは、さよなら〜( ᐙ)/