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srngです
自衛よろしくお願い >
<凪ちゃーん?起きてー>
そう言われながら頬をぺちぺちと叩かれる。いつの間にか寝落ちしていたようだ。
[起きてます…]<いや、目閉じてるよ凪ちゃん。>彼はそう言いながら私のメガネを外して拭いてくれている。
私はそれを横目にぐーっと伸びをしてぺちぺちと顔を叩いた。
<おはよ、なぎちゃん>[おはようございます、セラ夫、]
軽く挨拶を交わして時計を見る。
今は16:30。窓から外を見れば綺麗な夕焼けに染まった空が見える。
<なぎちゃん。俺今から用事で出かけるからね、色々やらなきゃだから遅くなるかも、>[はーい。気をつけてくださいね。]
彼が私を起こした理由はそれか、と納得しながら彼を玄関まで送る。
<なぎちゃん。チューしてよ、>[え”っ]
いきなりの彼からの提案にびっくりしてすっとんきょうな声が出る。
でも彼は今日ハードスケジュールをこなさないと行けないのを思い出し、ぐっと、彼の肩を掴んで顔を近ずけキスをする。
彼は私がキスをすると思って無かったのか顔から?が3つくらい出ていた。
<え、なぎちゃ、>
[早く、行ってきてください!!]
そんな顔をしていた彼を追い出すように外に出してドアを閉めた。
そのまま玄関のドアにもたれ掛かりながらズルズルと床にへたり込む。
[はぁ〜…]
恥ずかしさで顔から火が出そうな中で私はため息しか出なかった。
さすがにそのまま玄関に座り続けるのは違うので、リビングに移動し、何かすることはあったか思い出す。
少しだけ作業をして、久々にご飯を作って待ってようかな、なんて考えた。
思い立ったが吉日なんてよく言うので私はそのまま作業をしに動いた。
そんなこんなで作業をしていたら20:00程になっていた。
そろそろご飯を作って置こうと思って立ち上がる。それと同時にメッセージでセラ夫に
[ご飯作って置いておきますから、帰ってきて食べたくなったら食べてくださいね。]
なんて送っておく。
そのままキッチンへ向かってご飯を作る。
簡単でオシャレ、それに冷えても美味しいだろうという思いで冷製パスタを2人分作る。
レモンとサーモン。茹でたパスタの麺と大葉。お好みでブラックペッパー。
少しでも帰ってきた彼の疲れが取れるように頑張って作って、お皿に盛り付ける。
ひと皿は冷蔵庫に入れておいてもうひと皿は私が食べる用にテーブルに置く。
フォークを取って来てそのまま席に着く。
パスタのお皿に手をかけてパスタをフォークに巻き付けて1口食べる。
美味しい。レモンと大葉の爽やかさが疲れを吹き飛ばしてくれそうだ。
そう思いながらパクパクとパスタを平らげ、流しに食器を持っていく。
そのままの流れで食器を洗って置いておく
ご飯を作って食べ終わったら21:00程だったのでシャワーを浴びてくる。
スキンケアもこなしてぼふっとベッドにダイブする。
まだ彼は帰ってきていない。
いい加減寂しくなって来たのもあって私は彼の部屋にお邪魔した。
ゆっくりと彼のベッドに腰掛けそのまま寝っ転がる。
彼の匂いがして安心したのか私はふっと眠りに落ちてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<あー…やっと終わった、>
16:30に家を出て、今は…21時。
本当だったらもう少し早く終わるはずだったのだ。
早く帰って凪ちゃんに癒されよう。
そう思ってメッセージを見る。
わざわざご飯を作って置いておいてくれてる見たいだ。
優しいな、と思いながら早く帰ろうと思い足を動かした。
<着いた…>
時刻は22:00
疲れすぎて家に着いただけでため息が漏れる。早くシャワーを浴びてご飯を食べて寝よう。そう思って家の扉を開ける。
荷物とコートを掛けてシャワーを浴びに行く。シャワーを浴び終わったあと冷蔵庫に入っているであろう凪ちゃんが作ってくれたご飯を取りに行く。
思った通りに入れてあったパスタとフォークを取ってテーブルに座る。
レモンと大葉の爽やかな香りが鼻を擽る。
俺はパスタを1口1口味わって食べた。
食べ終わったあと、疲れきっていたのもあってベッドに直行する。
ベッドに倒れこもうとふらふらと歩いてドアを開ける。
ふっとベッドに目線を落とすとメガネを付けたまま眠りに落ちている凪ちゃんがいた
ぎゅっと布団を握ってすぅすぅと規則正しい寝息を立てて寝ている。
俺はその姿を写真に収め、メガネを取って別の場所に置き、キスを額に落として一緒のベッドで目を閉じた。
いかがでしたでしょうか…
日常回って良いですよね。
読んでくださりありがとうございます。
良いねコメント等よろしくお願いします。
コメント
2件
こういうほのぼの系もいいなぁ…上手すぎるほんとに。てぇてぇですわ( ˇω :;.:...サラサラ…