テラーノベル
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状況を理解するのには時間を要した
いつもなら、
さほどかからなかったのかもしれない。
けど自分の身体に、
刃物が刺さっているという事が
僕の思考を狂わせた。
「っ”……あ、ぐ、」
「たすけ……ぁ”!?」
僕の体からナイフが引き抜かれた。
「誰に助け求めてるの?」
「ねぇ。」
「あなたは……だれです、か……?」
「質問に答えて欲しいなら、まず自分が答えたら?」
「っ”く……」
「い”ぇ、ません”……」
「そっか、まぁいいや」
「じゃー俺が答える番だね、」
フードの中にいたのは、
「明人、さん”……?」
「あーそれ偽名、」
「なん、で……フラッ」
「っじおる!?」
「……ぁ……う”た、くん……」
「お前……!」
「久しぶりなのに、お前なんて失礼じゃん 」
「うたくん。名前で呼んでよ。」
「っはるてぃー!」
「なんで!」
「大丈夫か?じおる、」
「今は、まだッ……ハァ、けど、血が、」
「っ……」
「ねー、うた!」
「なんで俺から逃げたの?」
「わざわざあんな回りくどいことしてさ。」
「俺はこんなにうたの事好きなのに。」
「……だからだよ、」
「だから俺は、お前から離れた。」
「なんで?気付いてたのに、何で離れたの?」
「……お前の気持ちに、応えられないから。」
「なんで」
「俺たちずっと一緒にいたじゃん。」
「うたくんも俺以外に親しい人がいる姿なんて」
「ほとんど見せなかったじゃん。」
「…………」
「……もういいや、カチャ」
俺は、反射的にじおるの前に出ていた。
「っ”、あ”……」
「え……」
「うた!何で!?」
「っうたくん、?」
「っ、ちゃんと、吸血鬼用の弾丸にしやがって、」
「うたくん!嫌だ!僕のせいで……!」
「あは……もういいや」
「全員死ねよ。」
「っ”、あ”、……は?」
「なんで、」
「なんで俺が、っ”、バタンッ」
「ごめんねはるさん。」
「これ以上は、看過できない。」
「ごめんッピ……」
「あすたっ”、そろ”、もん……」
「あの、時の……」
「今はそれどころじゃない。」
「はるさんがバラした。」
「ここに吸血鬼がいること、」
「逃げないと、教徒が来ちゃうッピ……」
「だからさ」
「2人で逃げて?」
「俺からの、最後のお願い。」
「はるさんは……」
「……ごめん、はるてぃー、」
「本当に……」
俺たちは重い体を引きずって高台まで逃げた。
視界にあるのは燃え盛る教会。
あの二人は逃げたのだろうか。
「っあ……ドサッ」
「じおる、!っ”、」
「うたくん、」
「もう喋るなっ”……!」
「多分、僕、は」
「今、こうして、喋れているのが、奇跡です」
「っ”……」
「だから」
「最後に」
「血、飲んでくれませんか?」
「……え、」
「9回、以上吸血した者、同士は、」
「来世で、会えるそう、ですよ。」
「僕たち、に来世が、あるかどうか、は」
「分かり、ませんが、ニコッ」
「っじおる……」
「僕はもう、」
「十分幸せです、」
「だから 」
「うたくん 」
「殺して、ください、」
「っ、でも……」
「放っておいても、死にます」
「なら」
「最期は、」
「……わかった、ぁ”……ドサッ」
「うた、くん?」
「ははっ、」
「おれ”も、助かんねーよ、」
「心臓、いかれた、からな……っ、う”」
「ごめんな、さっ、」
「ギュッ」
「お前のせいじゃねーよ、」
「俺が選んだ、から、っ”」
「うぁ……ッ、うたくんっポロポロ」
「泣くなよ、笑って死のーよ。」
「はい”っ、」
「ガブッ」
「っ”……あ、ぁ”」
「……じお、る」
「月が綺麗ですね。」
「ッ”、!?ぁ……」
「月、はずっと、」
「綺麗、でした、よ……」
「…………」
やっと言えた。
「また、な、じおる」
そこには、初めて出会った時と同じ
アネモネが咲き誇っていた。
〇〇年後____
「お前らー!!」
「なにー、」
「なんだッピ?」
「なんですかー?」
「今日は新メンバーが来る!」
「楽しみだッピ!」
「えーどんな人だろ、」
「……失礼します、」
「じおると申しま……ぁ、っ……!」
「……!! 」
「メメントの、うたです。」
「よろしくな。」
「じおる。」
「……はい、っ!」
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