TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「あのね、まず言っておきたいのは、私は貴君とはただの気の合う友達ってこと。ま、色々あったけど。それは私のせいでもあるけど」


待ち合わせたカフェで、さっさと本題を切り出す。


「楽しいことは、みんなでしようよ。奥さんのことも考えると、それがいい。貴君にはまだ話してなかったけど、私、離婚したの。せっかく自由になったのにまた不自由な関係は、イヤだなって思って」

「気の合う友達か…」

「色々、付き合ってくれてありがとうね。これからは奥さんと仲良くして、さっさと子どもつくってお母さんを安心させてあげて」


スラスラ言えた。

私の心にはもう貴君を思う気持ちはない。


「そうか…、わかったよ」

「相談なら乗るけど。でも奥さんの味方しちゃうかな?ほら、私、LINE交換したから」

「え?いつのまに?」


バイト先でだいぶ前に、なんだけど。


「じゃ、そういうことで、帰ります」


さっさと席を立つ。

買い物して帰って晩御飯を作ろうっと。

カフェを出てスーパーへ向かう。


少々呆気に取られていた貴君だったなぁ。

振り回したのは私だから、そこは申し訳ないと思うけど。


ニシちゃんと幸せになってほしい。

ニシちゃんに綾菜のような気持ちになって欲しくない。





「ただいま!タロウ、また玄関で寝てたの?」


玄関マットの上のタロウを避けて、スリッパを履く。

今夜は、茄子の煮浸しとホッケの塩焼き、もつ煮。

ツマミばかりだけど、それは、旦那と呑みたくなったから。


最近、結婚してた時より話すようになったと思う。

今ではいい飲み友達だ。


ガチャリと玄関が開いて旦那が帰ってきた。


さて、何から話そうかな?

離婚します  第一部

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

15

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚